ここまでできました。今年2年生になる☆ちゃんががんばりました。
後は、化石を作るとできあがりです♪
↑断層です。
この『地層』作り……粘土を伸ばしたり、砂を削ったり、粉類を混ぜ合わせたり……
と、どれも子どもたちが大喜びする作業でした。
作業に参加した子たちは全員、「もっとやりたい!」とのこと。
それで もう少したくさん粘土を買ってきて、
別の地層の見本もいろいろ作ってみようかと思っています。
今日は以前、
共同注視を誘う遊び方 1
共同注視を誘う遊び方 2
共同注視を誘う遊び方 3
で遊ぶ様子を記事にさせていただいた4歳0ヶ月の★くんと、
2歳9ヶ月の●くんのレッスンでした。
★くんは前回の3ヶ月前のレッスンまでは、
他の人と視線を共有する「共同注視」ができず、
相手の目や表情を見るということもほとんどありませんでした。レッスン中も、他人を避けるように移動して、ひとり遊びをしていました。
それでも、前回、心と心が通じ合えた、気持が通い合えたという瞬間があったのだから、そうした時間を少しでも広げていけたら……そう考えていました。
それが、私からすると一瞬の出来事だったものは、★くんにはとても大きな転機だったようです。
久しぶりに会った★くんは、まるで別人のようでした。
「この人と遊ぶのは楽しい」「この人といっしょにだったらいろんな物を自分も作れる」「この人となら学習課題に取り組める」という
外からもわかる強い信頼感を私に示してくれました。
これまではどの遊びに誘っても、知らん振りだったのに、
2~3回に1回は、「うん、いいよ~それしよう」と乗ってきます。
写真は、★くんといっしょに作った『ほうき』と『掃除機』です。
作るきっかけはこうでした。
★くんがドールハウスで遊びたがったので、家を棚から下ろしてあげて、
「家具がバラバラよ。お掃除しなくちゃ」と言いながら、家具をいったん取り出して、部屋に設置する遊びに誘いました。
すると、★くんは、「だめだよ」と私に注意してから、「掃除しなくちゃダメだから」とつけたしながら、ドールハウスの中を掃くまねをしました。
そこで、「じゃあ、ほうき作ろうか?」と誘うと、
これまでは誘いかけを無視するか、拒絶していた★くんが、
「うん、する~」と乗ってきました。
ポリひもとストローでほうきを作った後で、「掃除機もいるよ」と★くん。
紙コップと、曲がるストローを用意すると積極的に作っていました。
その後、「ブロックでエレベーターを作ろうか?」という誘いにも
素直に乗ってきて、(その前に、ブロックの巨大な塊をバラバラに崩していましたが……)
エレベーターの乗り口をブロックで埋めようとするので、窓枠をそこにおいて出入りできるようにしてはどうか提案すると、
「いいよ~」と納得していました。
★くんは「音がうるさい」「ぼくは今これをしているの!(だからそれはしたくない)」など、思ったことをはっきり主張する一方で、
こちらの誘いや提案を快く受け入れる姿が目立ってきました。
また、「いっしょにしよう」と立体パズルや楽器を取ってきて、私を遊びに誘う姿も出てきました。
ブロックを好きなように積んでいた★くんは、動物園の柵のパーツの上にブロックをはめて、それがグラグラするのを面白がっていました。
何度乗せてもグラグラして、しまいに落ちてブロックがバラバラになると笑っています。
そのグラグラ遊びに私も参加すると、★くんは大はしゃぎで、ブロックが落ちるたびに爆笑していました。
「★くんのグラグラガシャーンの本、作ってみる?」と誘うと、こっくりします。
そこで、画用紙を折って、『ぐらぐら』 と『がしゃーん』の文字と
適当な絵を描いた絵本を作ったところ、それは喜んで、
いっしょに読んでは爆笑していました。
背表紙をつけて本の形に整え、『★くんのグラグラガシャーンの本』というタイトルを書くと、「お家に持って帰る」と大事そうに抱えていました。
↑自分でも「グラグラ ガシャーン」と言いながら描いています。
こうした本作りは、文字の読みや書きに親しませるためと、
今後、ソーシャルスキルを教えるときに、教えやすい型を作っておくために、
子どもの心が「面白い!楽しい!」とワクワクしている瞬間に
作ってあげるようにしています。
★くんは、本当にうれしかったようで、
その後は、より積極的に、自分から私を遊びに誘う姿がありました。
↑★くんがチャレンジしたがった教具。
使い方の説明を落ち着いて聞くことができました。
いっしょに過していた●くんは、最初の頃の★くんのように、自分の世界で
ひとり遊びを続けていたのですが、少しずつ★くんのすることに
興味を持ち始めていました。
ブロック遊びも、教具も、途中からいっしょに参加していました。