「おにごっこ」がしたかったのだけど、走り回って人にぶつかるといけないので、
「馬跳び」や「あぶくたった」などを年上の子の主導のもとで楽しんでいました。
こうした場面で小学5年生の○ちゃんは、とてもすばらしいリーダーシップを発揮してくれました。
他の子らを惹きつけて、まとめる力のある子が
日常でなかなかその力を発揮する場面が少ないのが残念です。
工作も、みんなでするとそれは楽しくて、
熱中して作っていました。
↑小学2年生の◎ちゃんの「はやぶさ」です。
ユースホステルでのレッスンに子どもだけで参加していた小学4年生の○ちゃんと妹の1年生の◆ちゃんは、
教室に帰宅後、お母さんのお迎えを待つ間も工作に熱中。
↑小4の○ちゃんの作品。お散歩うさぎです。
ユースホステルでは5年生の女の子とビー玉の動きを創り出すために
共同制作していたのですが、それがよほど楽しかったらしく、
帰ってきて作った作品に、動く工夫が取り入れられていました。
底を2段にしてビー玉が入る穴を作り、ビー玉を入れて転がるようにしています。
とてもよいアイデアですね♪
妹の◆ちゃんも負けていません。
「バレエ」うさぎだそうです。逆さまにするとかわいいかごにもなるそうです。
1日、他の子たちと過ごして、他の子の作る作品を観察するうちに、
工夫やていねいさがそれまでの工作とずいぶんちがってきたように感じました。
○ちゃんにはもうひとつ変化がありました。
お友だちといっしょにわいわい算数の問題にチャレンジするうちに、
線分図と面積図を使って解く解き方がとても気に入って、
それまでは学校で習っていない問題を解くときは強い構えがあって
頭が働かなくなっていたのに、
「算数が得意」「もっと解きたい」「面白い」「私にはできる!」という気持ちに
なってきたようなのです。
晩に美術工房でスライム作りや片栗粉の実験などを楽しんでいたとき、
片栗粉の袋に100グラム入り、330キロカロリーとあったので、
それから次のような問題を出しました。
100グラム 330キロカロリーのとき、
250グラムでが何キロカロリーでしょうか?
5年生の★ちゃんと4年生の○ちゃんがふたりで相談しながら挑戦していました。
★ちゃんは、10グラムが何キロカロリーか計算してから、答えをだしていました。
○ちゃんは100グラムふたつ分と半分のカロリーを出す形で考えていました。
私はふたりを正解とした後で、
2年生の子らにもわかりやすいように、
「1グラムのときには、何キロカロリーか?」と考えてみる提案をしました。
その後、線分図を描きながら、年齢を問う複雑な文章題なども解いたのですが、
それがすっかり○ちゃんにヒットしたようでした。
○ちゃんはとても礼儀正しくて、私に対しては今年になってから敬語を使うようになり、
あいさつやお礼をていねいに言う子です。
帰り際に、「先生、今日はどうもありがとうございました。先生の教え方はとてもわかりやすかったです。
よくわかるようになりました」とていねいに褒めてもらって、
「ありがとう、○ちゃん」と言うと、○ちゃんはずっと考えていたような様子で
ちょっとすまなそうに言いわけするように次のように言いました。
「あの、昨日の片栗粉の問題なんですけど、
★ちゃんが10グラムで計算していたときに、
先生は1グラムで考える方法を説明していたんですが、★ちゃん、
きちんと1グラムでする方法も考えていたんです。
最初に。
でも、それがわかっていても、330キロカロリーの場合ゼロをひとつ取るだけですむ
10グラムで計算した方がいい方法だと思ったので、10グラムで考えてみてたんです」
「ごめんね~。1グラムで説明したのは、あれが正しい解き方というわけではなくて、
小さい子たちにも意味がわかるように言っただけなのよ。
★ちゃんはちゃんとわかっていたんなら、それは失礼だったね。○ちゃんもよくわかっているね」
「ええ、今回、参加して算数がよくわかるようになりました」と4年生の子によいしょしてもらって、
思わず照れてしまいました。
↑2年生の子らも喜んで作って遊んでいた
面積図クイズ。他に分数クイズも楽しみました。
2円のDSと5円のWiiをあわせて5つ買いました。
19円でした。
それぞれいくつずつ買ったでしょう?
DSとWiiの破格値ぶりに子どもたちは大はしゃぎ。
2年生の子たちもしっかり面積図の意味を理解するようになっていました。