虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

この秋冬のブロック講座を振り返って

2013-01-18 22:15:37 | レゴ デュプロ ブロック

秋に未就園児と親御さん、冬に幼稚園児と小学生のブロック講座を開きました。

2日ほど記録できなかった回があったのは残念ですが、(それぞれの子への対応に他の回より時間をかけなくてはならなかった日で、

写真撮影をしている余裕がなかった日です)

記録としてもかなりの分量になりました。

 

特に幼稚園児と小学生の部は、子どもたちそれぞれの個性や思いが

伝わってくるような作品群です。

写真を眺めているだけでひとりひとりの作っている時のいきいきした表情が浮かんできます。

 

ブロック講座期間の夕食時に、息子とこんな会話を交わしました。

(その日子どもたちが作ったブロック作品はそのまま教室内に残しておいて、後から

うちの子どもたちに披露することがたびたびありました。)

 

息子 「お母さんのしているブロック講座は、どの子もゼロから作ってるところがいいよな。それから1時間で完成しているってところも。

一番いいところは、その作業が、自分ってこういうやつなんだ、こういう子なんだって具合に、

アイデンティティーを確認する体験にもなってるってことだろうけど。」

 

母 「そう、アイデンティティー……。これまでそういう風に考えたことなかったけど、確かにそうね。

自分のアイデンティティーと出会える時間、そうした時間が作りたいし、実際、そうなっているわ、たいていね。」

 

息子 「子どもの個性を育てるとか、才能を育てるとか、魅力的に聞こえる趣旨の習い事や教育プロジェクトは

あちこちでやっているんだろうけど、結局は大人がウンチクなり技能なりを先に教えておいて、

一時的にてきているように見えているものを

褒めるっていう茶番が多いじゃん。

そういうのは、子どもの側からすると、

持ち上げられるだけ、どこかで冷めた感情を抱えがちだと思うよ。大人にいいように騙されているような。

 

そういうんじゃなくて、どの子にもその子の持っているものってのがあるからさ。

人に見せて、ここんところが自信で、これが自分ってところが

どの段階でもあるはずでさ。

自分が何級でどのレベルで、他の子と競っているレール上の

どの位置にいるのかを確認していくような活動だと、自分のアイデンティティーを垣間見るような

瞬間はないと思うよ。

何を持っていいとするかそのものを自分で創造していくような……他の子の作品を見て、こんなこと考えてるのかすごいな~

と思いつきそのものに感動するとか、色の組み合わせとか、作品のとがったところとかユーモアとか、

そうした一部分だけで価値をお互いに感じあえる場ってのは、

ありそうでなかなかないからさ。

そういう意味で、お母さんのやってる講座は面白いよ」

 

母 「そう?そう言ってもらえると、うれしいわ。毎回、わたし自身が感動しているから。

作品にってこともあるけど、その子にってことかな?

ひとりひとりの個性は面白いからね。子どもに自由に題材を選ばせたら、大人はエンターテイメント性の高いもの

ばかり選ぶように思うかもしれないけど、実際は寺好きの子やら博物館好きの子、地味な題材に凝りまくる子から、

どこまでも豪華さを追い求めていく子までいて、何を選ぶか自体が個性で、『その子』を表現しているのよね。

ただただ思うままにそれをアウトプットしていく時間って、☆(息子)が言うように、

それぞれの子が自分のアイデンティティーと向き合っている

時間なのかもしれないわ。」

 

息子 「個性を大事にする教育って、できる限り、多様性を認めていくってことなんだろうけど、

突き詰めると、子どもを伸ばすという大義名分の上で、それぞれの子の持っているものを消したり奪ったりしない

ってことだと思うよ。

それぞれの子のそれまでの歩みとか、その時の立ち位置が、

スタート地点で子どもをふるいにかけてしまうと、どんなにきれいな言葉で飾ったって、

個性を消したり奪ったりすることにつながるよね。

たまには、習い始めて何年目とか、練習を毎日しているか、なんて違いを一掃して、

全てをリセットして、ゼロから自分を表現する時間があるのはいいと思うよ。

それも、次に引き継いで……なんてなくて、その場で完結しているような時間がさ。

どの子も自分に対して、根拠のない自信満々さを持っているだろうし、

それで周囲をびっくりさせたり、喜ばすことができる体験いるよね。

お母さんのやってる講座はそういう時間として、ちょっとうまくいってるのが不思議なくらい成功しているよ。

あまり巧緻性を要求されないブロックってのがいいのかもな。」

 

母 「そうね。普段、やる気のない構えで周囲に防御をはっている子が、

あふれるような自信満々さで何か作ってる時ほど、うれしい気持ちになる時はないわ。

特に、ブロックで爆弾作りをしている時とか、そういうことあるのよ。

お母さんが子どもの頃は、子ども同士で団地の庭に落とし穴を掘るようないたずらを仕掛ける子は

たくさんいてね、そういうのも才能のひとつ、個性の一つだったわけ。

それでつまらない日常が、ワクワクドキドキするようなものに変化するし、

そういう仕掛け人の子は、多少やんちゃでも子どもの世界では重宝がられていたし、その子も自分の価値を

そこで確認していたのよ。

大人の世界がそうした子どもの世界から奪ってしまった価値とか、価値などないものとして

扱っている価値ってたくさんあるわよ。

大人にしたら問題とか悪のように見えるけれど、それが本当の危険を防止したり、本当の悪

から守ってくれているようなものとか。

子どもの多様性をあるがままに表現させていると、世間的に良いと認められているもの

だけじゃないものの中に、その子独自のすばらしいものが潜在していることはよくあるのよ。

もちろん、悪いことを奨励していくわけじゃないけど……その子の本質が悪いわけでもなくて、

さまざまな物事は善悪、表裏一体で、見る角度によって悪や劣るものとして封じ込めていた何かが、

別の角度から見ると、その子が実現するかもしれない

魅力的な何かを予感させてくれるってことが、物作りの場ではよくあるのよ。」

 

 

 

 

 未就園児と親御さんのブロック講座 (作り方と子どもへの関わり方を親御さんに学んでいただく講座です)

 

ブロック講座 1日目  (ブロック講座、その後で)

ブロック講座 2日目  (基本を自分で発展させていく方法いろいろ)

ブロック講座 3日目 (乗り物好きくん、ピタゴラスイッチ大好きさん のブロックで動きを作りだす遊び)

ブロック講座 4日目 (ブロック遊びと性格タイプ)

ブロック講座 5日目(「ゴム」の性質に夢中になる。「高さ」で遊ぶ)

ブロック講座 6日目(ブロック遊びで考えること、想像することが好きになる 1)

               2

ブロック講座 7日目(子どもがよく考えるようになる関わり方のポイント 1)

               2

               3

ブロック講座 8日目 (子どもの興味に合わせて、基本を発展させたり、応用させたり。)

ブロック講座9日目(それぞれの子の発達段階に合わせた発展のさせ方1)

               2

ブロック講座 10日目 (それぞれの子にとって魅力を感じるレベルの難しさ 1)

 

幼稚園児、小学生 の部 (子どもたちに自分の作りたいものを作ってもらう講座です)

              

ブロック講座 11日目 (平面を組み合わせて立体を作る)

ブロック講座 11日目 午後(洞窟、牢屋、火山、ジャングル、むかでさそりロボット、すてきなお家)

 

ブロック講座 12日目 (ブロック遊びと見る力、聞く力、想像する力、考える力 1)

              2

              

ブロック講座 13日目 (忍者屋敷、クリスマスのキラキラお家、ビー玉コースター ジャングルと滝 1)

           2

ブロック講座 14日目 (将来は歴女?地理女?さんたちの作品。那智の滝と青岸渡寺の三重塔)

ブロック講座 14日目 午後(車が入る時にスライドして上がる扉がある船、ロケット、動物の森と飛行機)

ブロック講座15日目(螺旋を滑り降りるコースが作りたい!ぼくの駅、飛行機のお仕事)

ブロック講座16日目(九九を具現化した九九タワー、合体メカ、屋根のあるお家、遊園地)

ブロック講座     (ほんの一瞬の間に崩壊した九九タワー)

ブロック講座 17日目(鉄道博物館、お寺、魚釣り場)

ブロック講座 17日目午後 (リサイクルで作った豪邸、ノアの箱舟風飛行機、ドリンクバーのある駅)

ブロック講座 18日目 (ロボット大集合、戦闘機、モノレール、へび年にちなんだロボット)

ブロック講座 19日目午前、午後(からくりの基本を応用させること

ブロック講座20日目(海上のピラミッド、モン・サン・ミッシェル、水族館、ハムスターおせち?すてきなお家2種)

ブロック講座20日目午後(乗り物いっぱいの街作り、ハムスター敷き詰め大流行)

ブロック講座 21日目午前午後  (東京スカイツリー、エレベーター、宝石でできた家、動物ランド、宝石探し)

ブロック講座22日目午前 午後 (お城の縄張り図、冒険迷路、冒険ステージ、戦闘機)

ブロック講座 最終日 (ピラミッドへ続く道、いちごの宝箱、お家、誕生ケーキ、ストーンヘイジ)

 

 

 

 

 


教具はご当地キティちゃん

2013-01-18 13:33:50 | 虹色教室の教具 おもちゃ

3歳8ヶ月の☆ちゃんはとてもしっかりした女の子のです。

☆ちゃんは教室用の算数の教具にしているちまちましたドーナツのセットや遊園地の小道具が

それは気に入って、遊び時間以上に算数タイムの活動を歓んでいました。

写真は「ご当地キティーを探して、絵カードとマッチングさせて

遊んでいるところです。

どんなに小さな差異にも気付いて、

正しい人形を見つけます。

魚介類に扮したキティーは大人でも見分けがつきにくかったのですが、

「これはよく似ているから間違えそうになってしまうのよ」と笑いながら、

正しい人形とカードを合わせていました。

 


壮大な構想?  地下鉄と高架を走るレールをつなぐ工事。  算数のゲーム

2013-01-18 13:01:25 | 幼児教育の基本

3歳5ヶ月の★くんと4歳1ヶ月の○ちゃんのふたりのレッスンです。

★くんは3歳ながら立派な子鉄くん。

いつも壮大な構想を抱いて、ブロックで駅や電車を作ります。

 

 

(↑前々回のレッスン時に作った大阪駅とトワイライトエクスプレス

 

今回、最初は「高架になっている線路が作りたい」と線路をつないでいた★くんは、駅や線路ができあがった

後で、「今度は、地下鉄が作りたい!」と言いました。

 

「★くん。これから地下鉄を作ろうと思ったら、教室の床を掘らないといけないね」

と話した後で、発想の転換。

それまで床の上に作っていた駅や線路をテーブルの上にお引っ越しさせて、

床部分に地下鉄を走らせるように工夫することになりました。

 

かなり大きくできあがっていた作品なので、お引っ越しといってもなかなか大変。

いくつかに分割して、★くんと協力して移動しました。

 

「地下鉄には階段やエレベーターで移動するんだよ」と★くん。

せっせと地下鉄作りを始めていました。

 

そうして駅と地下鉄が完成した時、★くんがびっくりするようなことを言いました。

「この地下鉄と、上の線路がつながっているようにしたい。ズーッとね、つながってて、電車が

降りてくるんだ」とのこと。

 

それは壮大な構想。

「できないことはないけどね、★くん。線路の下につけるブロックの数をだんだん増やしていくのよ。

でも、かなり大変よ」そう告げると、「するする!」と★くんは意欲まんまんです。

お母さんにも手伝ってもらって、構想通りの立派な作品ができあがりました。

★くんが列車を作っている間、○ちゃんはせっせとお家と動物の飼育小屋を作っていました。

 

今回の算数タイムにはお買い物ゲームや

色のさいころで遊ぶゲームなどをしました。

 


ポケモンチップカードゲーム 作り方 遊び方

2013-01-17 15:38:11 | 教材作り


ポケモンチップカードゲームの作り方を紹介します。「なめこ」など
他のキャラクターで作るのもOKです。(ポケモンカードゲームについては、記事中のリンク先へ)

写真のように、硬い紙を丸く切って、ポケモンの絵を描き、
サイコロの目を1つ~3つまで描きます。
下に攻撃力を書きます。

長四角の紙にはプラス1~5を書きます。

こうしたものを10枚以上作ります。

<遊び方>
自分の好きなキャラクターのチップを3枚ずつ、裏向けたアイテムチップ(プラス5など)を、1枚選んでゲーム開始。

お互い、戦わすチップを1枚、自分の前に出します。
順番にサイコロを振って、
チップにあるサイコロの目が出たら、相手にチップに書いてある攻撃を加えることができます。

そうして互いに攻撃を加える際、アイテムを加えて攻撃したい場合、
好きな戦い場面で使えます。

たとえば、プリン サイコロは3,4,5、 はたく2
ゴースト サイコロは、4,5  ナイトヘッド4
の戦いで、
プリンの側の子のサイコロが4で、
ゴースト側の子のサイコロが4だったとき、

プリンの子が手持ちのアイテムカード+3を加えた場合2+3と4の戦いとなり、
プリンの勝ちとなります。
幼稚園くらいの子から楽しく遊べるゲームです。

年齢が大きくなると、勝った得点を瞬時に計算したり、勝つための確率を考えて戦ったりできます。

算数の学習としては、

★ <サイコロの目が4か、5か、6だった場合>という
条件の理解
★ 勝つために、仮にアイテムを足してみた上で、相手の得点より上になるかどうか考える力
★ 暗算する力、集中力

などが身につきます。
買うのも良いですが、作るのも、どんどん増やせて、攻撃の名前が工夫できる
ので楽しいですよ。
 
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ポケモンチップカードゲームで遊んでいるところです。
 
ボードは最初にチップを集める場にしているだけで
ゲームとあまり関係がありません。
 
年少さんのグループレッスンの様子です。
メンバーの★くんが、おうちでポケモンのカードゲームにはまって、
30枚で勝負しているとはいえ、本格的なルールで
一日何度も戦っているそうなのです。
★くん、凝り性で、好きになったことをとことんやるタイプです。
ポケモンのカードゲームのルールは、以前の記事で紹介しています。
計算力 数学的感性を育てるカードゲーム
ルールも計算法もかなり複雑なので、小学生でも、少し難しいくらいですが、
好きになって繰り返し遊んだ子は、必ずといっていいくらい
算数が得意になっていくので、オススメのゲームです。

写真は、
ポケモンのボードゲームで、ルールはかなりちがいます。
今回、教室では、これで遊びました。

このグループの子たちは、2歳代から算数遊びに親しんでいるので、

チップを出して戦う際、
「サイコロの目が、3か5のどちらかだった場合、チップに書いてある数字の攻撃をしかけることができ、大きな数字の方が勝ち」

というルールを即座に理解して、仲良く遊んでいました。
ゲームで遊んだ後は、工作やお絵かき、簡単な理科実験、小学校受験問題のクイズなどをしました。

4歳のお誕生日を迎えて、それぞれの子が、自分のやりたいことを言葉で表現して、お友だちも誘って、
上手に遊べるようになってきました。
3歳の頃は、「自分が!」「自分が!」で、ヒヤヒヤする遊びっぷりだったのですが、さすが……!
おしゃべりな女の子たちの、お家や園での出来事の報告が面白かったです。
 
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オンライン講座の購入の仕方がわからない、というお話をうかがいました。
左上のイラストをクリックして、
講座の内容やサンプルが見られるページをご覧ください。
オンライン講座には材料等がついているわけではありませんが、どこのお家にもあるような
身近な材料を使用しています。

ごっこ遊びで対人関係能力と想像力を育む (発達の凹凸のある子のレッスンで 5)  

2013-01-17 12:39:30 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

☆ちゃんは素直で優しい気質で、ずるさや意地悪さといったものとは無縁ともいえる子です。

その一方で、人の気持ちへの想像力が働きにくいため

これから先、成長するにつれて、お友だちからの誤解やいじめにつながらないかとヒヤヒヤしてもいます。

 

たとえば、いっしょにブロックで遊んでいた時も、☆ちゃんは

自分だけめずらしくて人気のあるパーツを

たくさん使ってしまうと、

周囲の子が「ずるい」「わたしだってそれが欲しい」と思うかもしれない……という気付きがありませんでした。

はなからそういう考えがなかったのです。

ただただ自分が魅力的だと思うパーツを探して集めることに

夢中でした。

そのため、少しも悪気がなかったのですが、ほとんどすてきなグッズをひとりじめしてしまうことになりました。

周りの子はみんな穏やかな気質の寛容な子だったため、「いいなぁ……」とつぶやいたり、

☆ちゃんのお家をうらやましそうに眺めていても、

それがどのようなことを意味しているのか、☆ちゃんにはピンとこないようでした。

もし、具体的に言葉で伝えられていたら、☆ちゃんはすぐさま

他の子らにも集めたものを分けてあげたのかもしれません。

でも、「いいなぁ」といったあいまいな表現や、うらやましそうな表情だけでは、

☆ちゃんはそれが何を意味しているのかわかりにくかったようなのです。

 

今はまだ周りのお友だちも、たいして気にもとめていないでしょうが、

そうした気持ちへの気付きが希薄なままで学年が上がっていくと

本人の困り感は相当なものになりそうでした。

 

それなら、どのような対応を取ればいいのか、といっても

学校に付いていくわけにもいかないし、

お友だちとの遊びにいちいち口出しばかりするのも問題ですよね。

 

わたしは☆ちゃんのように頭で論理的に考える力がしっかりある子の場合、

家族で友だちの態度から心を推測できるようなアニメ映画(マイマイ新子など)やテレビ番組(がんこちゃん や いきいき3組など)を見ながら、

主人公の心の動きや周囲の態度がどんな気持ちの表れなのか、

おしゃべりするようにしたらいいんじゃないか、と思っています。

 

また、自然に、「ごめんね」や周囲の誤解を解くためのひとことが

言葉にできるように、

場面を設定した人形遊びや劇遊びをするのもいいかもしれません。

自然に、その場に必要な言葉が出せるように、

練習の場を設けてあげるのです。

 

マンガや子ども向けの小説も役に立つはずです。

 

次回に続きます。

 

 


ごっこ遊びで対人関係能力と想像力を育む (発達の凹凸のある子のレッスンで 4)  

2013-01-17 08:52:54 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

ごっこ遊びで対人関係能力と想像力を育む (発達の凹凸のある子のレッスンで 3) 

の続きです。

 

「☆ちゃん。ここにあったということは、☆ちゃんは●ちゃんのお家のドアの横にあったチャイムを

黙ったまんま持ってきて、自分のお家につけたの?」とたずねました。

すると、☆ちゃんは黙ったまんま、ドアチャイムのパーツを外すと、●ちゃんの方に差し出しました。

 

●ちゃんは、またドアチャイムが戻ってきたので

すっかり機嫌をなおして、

「見て見て、先生。ドアの前には警備員さんが2人立っているのよ」と言い、

他の子らもそちらに気をとられて、ドアチャイムのことはそのままうやむやに

なってしまいました。

 

ブロックはどれが誰のものと決まっているわけではありませんし、

一生懸命作っているうちに、他の子の作品の一部を知らず知らず

はずして使ってしまうということは起こります。

「つい、うっかりしちゃった」ということ、ありますよね。

 

また、どうしてもそれが使いたかったから、他の子が使っているものとは知りながら

ついつい取っちゃった、ということもありえます。

「まずいことしちゃったな」という体験です。

 

ひとり遊びじゃない限り、そういう失敗をいっぱい重ねながら

人と関わるのが上手になっていくわけですが、

☆ちゃんの場合、「自分のゾーンにあるものと相手のゾーンにあるもの」「自分の所有物と相手の所有物」

の違いに対する捉え方があいまいな上、

「自分が探してきて設置したパーツを、勝手に奪われてしまう側の子」の

気持ちへの想像力が希薄なことが気になりました。

 

また、「ついうっかりした」のであれ、「ついつい、取っちゃった」のであれ、

「ごめんね」とか、「そこで使ってるって思わなかったの。勝手に取っちゃってごめんね」と

いう言葉が思い浮かばなくて、

おもちゃを返して終わり……としてしたことは、今後のことを思うと気にかかりました。

☆ちゃんはわがままな子でも、自分ばかりが得しようとする子でもありません。

お友だちに、「これちょうだい」「これ貸して」と言われたら、

自分にとって大事なものでも、嫌な顔ひとつせずに

「ハイ」と差し出すようなところがあります。

 

途中ですがレッスン時間が近づいたので、次回に続きます。

 


自閉っ子 と 「お友だちの存在がその子の世界を広げていく」こと 2

2013-01-16 22:25:33 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

自閉っ子 と 「お友だちの存在がその子の世界を広げていく」こと 1

の続きです。

 

今回のレッスンの1年前の☆くん(当時の記事では★くんとなっています)の遊ぶ姿を記録した記事があります。

 

この1年の間に、☆くんは当時には想像もつかなかったほど

大きく成長しました。

最も伸びたのは想像力と創造力です。

物語を作ったり、ブロック作品を作ったり、自分でゲームを作ったり、工作したり

するのが大好きになり、とても上手になりました。

 

また人との関わりも、

お友だちに自分ができることを教えてあげたり、いっしょに共同で物作りをしたり、

お友だちと笑い合ったり、

こちらの提案を受け入れたり、

「こうなんじゃないかな?」とお友だちの気持ちを推測したり、

怒りや衝動性を少しだけ抑えることができるようになりました。

 

知的な伸びも目覚ましく、論理的に考えて理由を推理したり、算数やIQ問題で月齢よりかなり高い能力を示したり、

豊かな語彙力で、自分の考えを正確に表現するようになってきました。

1年という時間の中で見ると、☆くんの成長はすばらしいもののように見えるけれど、

年齢が上がるとともに新たに現れてくる壁や難題に、

支えているご家族にすると、日々の歩みはのろのろとじれったいものに思われるかもしれません。。

 

それでも周囲の大人たちやお友だちと過ごすなかで、怒ったり、

笑ったり、恥ずかしがったり、いばったり、我慢したり、謝ったり、

幸福感をかみしめたり、大はしゃぎしたりしながら、

心も知能もしっかり育ってきたな、と

感無量で、一年前の記事を読み返しました。

 

<1年前の☆くんのレッスンです>

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今日は広汎性発達障がいの診断を受けている年中さんの★くんの

レッスンでした。

 

★くんは基本的に新しい

ことが好きではありません。

2、3ヶ月前まで、一度気に入った遊びをいつまでも繰り返したがり、

新しい提案をしても、たいてい無視していました。

今も「○○してみようか?」と言葉で目新しいことを提案すると、

「それはいいけど~やっぱこれしようよ」と以前遊んだことのあるおもちゃを出して

きます。

お家ではプラレールでばかり遊びたがり、たくさんそろえてあるブロックで

遊ぶことは少ないというお話でした。

どうもブロックで何を作るか1からイメージするのは

負担になる様子です。

 

虹色教室では、ドールハウスの2階にはしごや階段で

人形を何体も上にあげていくことが、

このところずっとお気に入りの遊びです。

一通り上げた後で、

「工作で何か便利なものを作ろうか?」とたずねると、

「ブロックで!」と言って階段を作りはじめました。

階段を作って大満足の★くん。

警察の前に汽車をとめていたので、

階段の下をくぐれるトンネルを作ってはどうか、と提案しました。

こんな風に階段にくぐれる穴を空けると、★くんは

手を打って喜んで、「奈緒美先生、がんばってるねぇ」と大絶賛。

それにしても★くんはずいぶん心が柔軟になったもの……。

と感心しました。

以前なら、わたしが新しく手を加えたりすると、

かんしゃくを起こして壊すか、知らんふりして別の遊びをはじめていたのです。

今日は、★くんとお母さんとわたしがおしゃべりすることを許さず、

「うるさいから黙って。奈緒美先生はぼくと遊ぶんだよ」と

ソーシャルスキルを学ぶという点では問題のある言動を繰り返していたものの

ひとりではなく「ふたり」で遊ぶことにとても意欲を見せていました。

 

広汎性発達障がいの子は、新しい展開を好まず、

ともすると何年経っても同じ遊びしかしない……ということに

なりかねません。

また想像力を必要としないきまりきった「線路をつないでいく電車のおもちゃ」や「パズル」や

「図鑑」に固執する子もいます。

 

そこで、広汎性発達障がいの子が、想像力を使って柔軟に遊びを展開していくように

なるための働きかけのコツを紹介しますね。

 

◆ 最初は「感触」から

 

音、触り心地、たくさんのものにジャラジャラと触れる時の感触、

崩れる感じ、滑る感じ、カチッとあう時の気持ちよさ、ビリビリする振動

など、おもちゃで遊ぶといっても

最初は好きな感覚を味わうのを楽しむような遊びからスタートします。

 

◆ その子のこだわりを満たすおもちゃを用意する

 

ドアの開け閉めができるドールハウス、トイレがついているドールハウス、

水道、エレベーター、電車

など、その子が好きなものをおもちゃに取り入れます。

 

◆ 「感触」遊びや「こだわり」のあるおもちゃで遊ぶ時、

より楽しくなるように、工作素材やブロックを使って、

いつも少しだけ工夫を加えるようにします。

 

工作素材やブロックをその子がいつもしている遊びに加えていくと、

自然にさまざまなものに慣れていく基盤ができていきます。

いきなり新しいおもちゃを出してくると、

強い拒絶がある場合も、いつもの遊びのなかで、

ブロックで新しく加えたいものを作ってあげて、慣れておくと、

変化に対する強い抵抗が減ります。

 

たとえば、「宇宙の図鑑を見せてあげようか?」とか、

「新しい算数パズルをしてみる?」とたずねるような場合、

いきなりそんなことをたずねると、不安が強くなって拒絶しますし、

目新しいものを目の前に出してあげても見向きもしない場合があります。

でも、子どもが何度もしたがる遊びの最中に、

「ここは宇宙ステーションなのよ」と、ブロックを敷いたスペースを作ってみたり、

ブロックで簡単な算数パズルを作ってしてみせると、

自然に新しい教具に親しんでいくようになります。

 

◆ 遊びながら、「頭を使う」「工夫する」「改善する」ということは、

すごく楽しいことを生み出してくれるということを

体験から教えてあげる

 

↑は、ただの「階段」から「トンネルと歩道橋」に改善して変えたときの

様子です。

 

広汎性発達障がいの子たちは、工夫することの利点とか、頭を使って何かすることの

大事さなどを、学習の場面で理解していくのが難しい子が多いです。

課題を与えられている時、指示に合わせることにいっぱいいっぱいで、

そうした発見や気付きを得るほどの心の余裕がないからです。

 

そこで遊んでいる時に、

身近な大人が、なるべく具体的にそうした精神的な成長につながる

手本を見せてあげることが大事だと思っています。

 

「般化」することが難しいと言われている子らですが、具体物を手で操作させながらなら、

そうしたことができるようになっていく子はたくさんいます。

 

↓は★くんのレッスンでわたしが作り方見本を見せた「モノレール」です。

レールとモノレールの底を平たい面にすることで、スムーズにレールの上を走ります。

 

 

この見本を作った後で、★くんは、

モノレールのレールは高いところにあると言って、

不服そうでした。

そこで、レールの下にブロックで土台を作っていくことを教えると、

★くんのなかで、少し前にわたしが階段にトンネルをつけた時の「工夫する」「改善する」

という概念とピタッと一致した模様です。

自分でも、土台の高さを調節したり、

さらにレールを継ぎたしたりし始めました。

 

 

 

 

階段を作るときの「基本のパーツの組み方」を覚えたため、レール作りでも役立っていました。

 

 

↓動くふみきりです。

 

 

★くんが遊びのひとつとして受け入れはじめている

算数パズルゲームのひとつ。

「数独」のおもちゃです。

少し前まで、物を積んでは崩すといった

感覚的なものが主だった★くんの遊びは、

想像力を使う機会を広げていくことで、新しい分野のものを受け入れる柔軟性が

ついてきています。

5つのマスのうち、3つくらいまで数字が書いてあり、

それに数のコマを置いた後で、

残りふたつの位置を推測します。

縦と横の列に同じ数字がないか確認して、

数字を決定するということが理解できています。

上手にできるようになったことが

よほどうれしかったらしく、

お家にいるお父さんに見せたがっていました。

そこで、次回までパズルを貸し出すことに。

★くんはパズルを抱えて

満面の笑みを浮かべて帰っていきました。

 


ごっこ遊びで対人関係能力と想像力を育む (発達の凹凸のある子のレッスンで 3)  

2013-01-16 18:31:07 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

ごっこ遊びで対人関係能力と想像力を育む (発達の凹凸のある子のレッスンで 2)

の続きです。

 

この日のブロック遊び(製作過程とごっこ遊び)を通して、見えてきた気になる点と、

それを改善するための工夫です。

 

①相手の感情の動きに鈍感なため、(相手からの見え方がわからないため)

自分の言動が相手を不快にさせたり、怒らせたりしていても気付きにくい。


遊びですから、もちろん、いちいち相手の顔色をうかがいながら遊ぶ必要はないのです。

ですが、

「相手の感情の動きに鈍感」(相手からの見え方がわからない)

なことが、その子の困り感にまでなる場合は、何らかの対策が必要かと思います。

 

具体的にその場で起こったことやその子と相手の心の動きを説明したり、

何度もトラブルになっている時は文章や絵本にしてあげるなどです。

虹色教室では、ごっこ用の人形で、

簡単な人形劇を演じて、相手の視点を推理させることがよくあります。

 

学習の場面ではしっかりしているように見える子が、

劇中の人物の気持ちを問うと、

とんでもない推理を口にしたり、「わからない」と首をかしげて

困り切ってしまうことはよくあります。

 

「相手の感情の動きに鈍感」(相手からの見え方がわからない)

なことが、その子の困り感にまでなる場合のひとつに、

自分では気付かないうちに相手を怒らせる言動を取っているにも関わらず、

何が相手の怒りにつながったのか

わからないため、本人がそうしたトラブルを避けたいと強く願っていても、

自分の力では改善することができないような時が挙げられます。

 

また、自分に振りかかったトラブルを

間違った解釈で捉えてしまうために、

「こうだからよくないのか」「これが悪いのか」と関係のないことで消極的になって、

友だちと対等に関われなくなったり、

トラブルを避けようとして、さらなる問題を生んでしまうような場合です。

 

たとえば、ブロックでそれぞれが自分のお家を作っていた時にこんなことがありました。

 

☆ちゃんは頭がよくて気立てが優しい小学2年生の女の子です。

ブロック製作は得意で、熱心に集中して取り組み、とてもきれいな作品を

作り上げます。

☆ちゃんがお人形の部屋をきれいに飾り付けていた時、こんなトラブルが起こりました。

 

隣のコーナーで、お家を作っていた●ちゃんが、「わたしのドアのチャイムがないわ。音のでるやつだったのに。

ここにあったのになくなっちゃった」と言いながら、

ドアの横にぽっかり空いた空洞を指さしました。

子どもたちに声をかけて探させると、「あっここにあった」と☆ちゃんが

自分のブロックの部屋のドアの横についたドアチャイムのパーツに触れました。

 

話の途中ですが、次回に続きます。

 

 

 

 


国語の接続詞の問題をどのように教えるか

2013-01-16 14:58:32 | 国語

国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること 

に次のような質問をいただきました。

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今日の質問は、接続詞の問題をどのようにわからせたらよいのか、教えて頂きたいのです。

①と⑤の文章は固定していて、②、③、④を文章を読んで、並べ替える問題です。

①友達との交わりの中でこそ人は本当に成長します。
②しかし、その場合の自分はやはり子としての、又は  生徒としての自分にほかなりません。
③親も、先生たちも、もちろん、精神の成長にとって
 大切であることは確かです。
④まさに友達との間でこそ、人はお互いに完全対等の
  関係に身を置くことになります。
⑤肉親や先生に打ち明けられないことも、ここでは打 ち明けることができます。

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この問題は、書かれている内容や言葉がとっつきにくい、と感じる子が多いかもしれませんね。

 

もし、視線が問題の上を行き来するだけで、

さっぱりわかっていないようだな、と感じたら、

この問題文をコピーして、②③④の部分を切り取って、

「この3つの文を並べ替える」というイメージを

手の操作を通してわかるようにするといいかもしれません。

 

それから、「しかし」という接続詞がキーワードとなることを

話し、「しかし」に色をつけておきます。

 

その上でいったん問題から離れて、

「しかし」によって最初の文と後の文がひっくりかえることを

意識させながら、いくつか例をあげたり、

子どもにも問題を作らせてみます。

 

また、他の問題集等で、「しかし」によって

本当に文がその前後で逆の内容になっているか、

確かめながらおしゃべりします。

 

子どもが自分で気付いて、「ほら、ここが反対!」と言うようになるまで

ゆっくり例文に親しみます。

 

遠回りなようですが、これくらいゆっくりと前段階を踏んだ上でないと、

この並び変えの文章は難しいように思います。

 

子どもがしっかり「しかし」の前後の変化がわかったら、

 

②しかし、その場合の自分はやはり子としての、又は  生徒としての自分にほかなりません。


の前にある文を推測してみます。

「この前に何の話が書いてあるかな?

子としてのとか生徒としての……なんて書いてあるから、

子の反対?生徒の反対?何かな?」

「文から見つけてみる? そうそう、親とか、先生だね。

その文としかしの文をつないでもおかしくないか

確かめようか?」

 

という具合に話あって、

③親も、先生たちも、もちろん、精神の成長にとって
 大切であることは確かです。

②しかし、その場合の自分はやはり子としての、又は  生徒としての自分にほかなりません。


「どう?このふたつ、いけるね」ということになれば、③と②をテープで貼った上で

残りの④の位置をその前と後ろに置いてみて、

どっちがしっくりするか話しあいます。


その際、「まさに」という言葉の働きについて

子どもが気付くようにうながします。




「お友だちの心に気づき、協調して遊ぶのが上手になる」活動

2013-01-16 13:54:06 | 幼児教育の基本

2歳~5歳の子たち向けの

 「お友だちの心に気づき、協調して遊ぶのが上手になる」活動を紹介します。

 

「お誕生日ごっこ」や「クリスマスごっこ」

「お友だちのお家、訪問ごっこ」です。

 

特に、お友だちと関わるきっかけがつかめない、

お友だちと揉めたくないから我慢をしすぎる、

お友だちと関わるのが不器用で、ひとり遊びを続けている、

という子がひとりでも参加している場におすすめです。

 

 

お誕生日用のデコレーションケーキを作ったり、

お友だちにあげるプレゼントを選んで

布で包んだりします。

 

遊びの世界を豊かにするコツのひとつは、

「○○ちゃん、喜ぶかな?こんなの欲しいかな?」と

プレゼントを開けた時のお友だちの姿を想像する会話をしながら包むことです。

 

またケーキの中にきらきらするものやかわいらしいものを詰めておいて、

「びっくりするかな?喜ぶかな?」と相手の反応を推測して期待を膨らますのもいいですね。

 

相手の反応や表情への興味を高め、

お友だちが喜ぶと自分もうれしい、という感情を味あわせます。

 

クリスマスごっこでしたら、寝たふりをして、

サンタさんがやってきてプレゼントを置いて帰るのを待ちます。

 

お誕生日ごっこでしたら、お誕生日の歌を歌ったり、

簡単なゲーム(ハンカチやぬいぐるみを手から手に渡していって、

「ねこちゃん、どうぞ、ありがとう」を順に言っていくなど)をしたり、

ろうそくを消すシーンを再現したり、お友だちの名前や好きなものに関するクイズをしたりします。

 

 

 

 

かんしゃくが強い、感情を高ぶらせて泣くなど、

子どもの心が不安定な時は、

想像力やユーモアや物語の世界の豊かさで

子どもを満たしてあげるようにします。

遊びの世界でたくさんの幸せを感じられるようにしてあげます。

 

お友だちが家にたずねてきたり、パパが自分を探していたり、ペットの動物が

自分のことを呼びながら追いかけてきたりするのも

子どもは大好きです。

子どもの欲しがるものを、見立ての世界で存分に与えてあげます。

「あれが欲しいね、これも欲しいね。お月さまも太陽も欲しいよね。お家の中にあるといいね。

電気みたいにピカピカするよ」

 

お友だちと関わることに不器用さのある子は、

自分を喜ばせるためのバリエーションが少ない子が多いです。

 上手に遊べないからと背中をプッシュするより、

本人の心を満たす働きかけをたっぷりしてあげる方が

お友だちと仲良くなる近道かもしれません。

 

 

お友だちと関わることに不安が強い時は、お友だちのドールハウスやブロックの家に

人形を遊びに行かせて過ごすと

次のステップに進めるようになる子たちがいます。