虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

春休みの算数クラブ 4

2014-03-23 17:55:39 | 算数

新年中さん3名 年長さん1名のレッスンの様子です。

みんなで一緒に算数のゲーム作り。

全員、「シルバニアファミリーのゲームが作りたい」という意見でした。

ゲーム盤とカードを作ってから、さっそく遊ぶことにしました。

 

サイコロを振って進み、カードを引きます。

カードの数だけ、キラキラした小物をもらいます。

ゴールしたら、集めた小物の数を数えます。

 

 

ゲーム用のカードを片づけるカバンを作るとき、

「ちゃんと、引っかけるようにして……ちゃんと閉まるようにしたい」と

●ちゃんが言いました。

ふわふわしたシールを渡すと、カバンの開閉部分を貼りつけてしまいました。

 

「これじゃあ、カードが入れられないね。困ったね」

と言うと、ほかの子らも興味しんしんの様子で、どうしたら開けたり閉めたりできるのか

考えていました。

そこで、上の写真のような見本を作ってあげると、

粘着面を覆ってつかないようにしておくと、どんなふうに役立つのか気づいたようで、

本当にささいなことなのですが、みんな目を丸くして喜んでいました。

 

その後は、「わたしはこうする」「わたしは……」と自分なりに工夫していました。

 

 

 

算数の学習時間には、両替ゲーム、繰り上がりのある計算、小物を使って考える

文章問題をしました。

 

両替ゲームの遊び方は、過去記事から紹介させていただきますね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


虹色教室では、10のまとまりを意識して、繰り上がりの理解をすすめたり、
比の理解をすすめたり……と、
さまざまなテーマの両替遊びをしています。

今回は、小学校受験のシーソーの問題が解けるようになることがテーマとなっています。

青3個 と、黄色1個の交換
青1個 と、緑2個
緑1個 と、赤3個
白1個 と、青2個

最初にたくさん緑のチップを持って、ほかの人にお願いして、
ルールに従いながら、ほかの色に交換し、最終的に黄色をたくさん貯めていきます。

黄色の上には小さなおまけのお人形をちょこんと乗せて楽しさをUP!

「交換してください!」とお願いしては、
換えていくだけの簡単ルールですが、算数のさまざまな基礎が身につきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

両替ゲームレベルアップ

 

ドッツ遊び進化型?両替ゲーム

 

両替の意味がよくわからない

 


インプットの時期 と アウトプットの時期

2014-03-22 13:49:56 | 初めてお越しの方

春休みの算数クラブの2日目に参加してくれた★ちゃんの

お母さんからメールをいただきました。

★ちゃんは通常のレッスンにも通ってくれている子です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先日は、レッスンありがとうございました。

いつもは、なかなか★と関わって遊ぶ時間がとれないのですが、
今日はゆっくり関わってやりました。

図書館で借りてきた、『ミシンのうた』という本が気に入ったようで、
まず2回読んだ後、ティッシュ箱と紙コップでミシンを作り、折り紙を布に見立
てて、カタカタと言いながら縫うまねをしながら、セロハンテープで折り紙同士
をくっつけてカーテンを作っていました。

絵本の中のものを再現するというのは、奈緒美先生のレッスンで何回かしたな~
と思いながら見ていました。

最近、ゲーム熱が下がり気味でしたが、先日のレッスンで火がついたのか、
今日は将棋をやってみたいといいました。まず駒を並べようと言って、並べてい
きました。
『飛車は下から2列目の右から2番目に置いてね』というと、
私の飛車が対角にあるのが、気持ち悪かったようで、
『ママ、右手挙げて』と言われました。
自分と違う方向の手があがったのをじっとみてから、自分でくるっと後ろを向き、
私と★が前後になったときに、同じ方向に手が挙がっているのを確認して、
『同じだね~』とにっこりして言いました。
『次はママが後ろ向いて』といったので、
私が背を向けて、★の前に座ると、
『また同じだ~。わかった。』と納得がいったようでした。


先生のレッスンで、とても小さいときに、ぐずったり、難しかったりで、聞いて
いるのか聞いていないのかわからないこと、そのときは理解できないことでも、
しっかりインプットされているんだな~と、とても驚いた出来事でした。
最近は、アウトプットすることがとても多くて、
『奈緒美先生のところで、こんな実験をしたことがある。』
『○○は□□だよ。だって奈緒美先生のところでやったでしょ。ママ忘れたの?』
と2歳か3歳で経験したと思われることを言ってきます。

先生は、まだよくわかっていなくても見せることは大事ですと言われますが、
最近つくづくそう思います。

ゲームに関しては、今まではゲームの方法を理解することが楽しいようでしたが、
急にサイコロの振り方一つとってみても、どうすれば自分が有利になるか、勝つ
ことができるかというところに意識がシフトして実践しようとしていて、
その変化に驚いています。

ほったらかしにすることが多いのですが、もう少し関わる時間をとらないとと思
いました。
先生のレッスンの後には、何かしら成長が見えるのですが、
今回は、極端ですが、脳の働き方が変わったのかな?というくらいの変化を感じ
ました。
いつもありがとうございます。
来月もよろしくお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

子どもに何かを教えるときは、言葉で教えるだけではなく、

後から本人が自分で確かめることができるような形で教えるようにしています。


たとえば、向き合っている相手の子の右手が、どちらになるのか確かめるような場合、

お互いの右手を上げさせて、「あれあれ?こっち側とこっち側になるの、不思議ね」

と言ってから、お互いの右手を上げた状態で相手の子の背後に回り、

同じ方向を向いて右手と右手を重ねてみます。

この「くるっと回ると、同じように重なる」という点対象の形は、

大人には当たり前でも、子どもにするととてもびっくりすることのようで、

感動のため息が漏れることもたびたびあります。


こうしたことを、言葉だけで、「こっちが右手、こっちが左手」というように

教えると、

鏡に身体を映しているイラストをさして、

「右手はこっちになるんでしょ?」と人と人が向き合って立っているときと同じように

左右が自分の手と反対の向きになると考えることがあります。

 

何でも、実際にやってみて、目で確かめて

納得することが大事だな、と思っています。

 

といっても、たいていの場合、わかるように見せてあげるときに、

子どもがそれを理解する必要はなくて、

ただ見せてあげるだけで十分なのかもしれません。

具体的に後から自分で確かめられるような形で

教えてあげたことは、アウトプットが盛んな時期に、

どんどん出てくることはよくあるのです。

 

インプットの時期には、何か上達させたり、アウトプットを急いだりするよりも、

身の回りの世界に関心を抱き、不思議を味わい、理解するための方法を体験するのを

心地よく感じられるような環境を用意してあげることが

大切だと実感しています。

 


春休みの算数クラブ 3 続き

2014-03-21 21:25:29 | 算数

工作をする間、●くんはあれもこれもしたいと思う反面、実際に作る段になって

どのようにしたいかたずねると、自分のイメージを言葉にするのが難しいようでした。

何かを選んだり、決めたりするのも苦手な様子。

 

そのため、工作は思うように進まなかったのですが、

電子工作のロボットや乗り物に強い関心を示していたので、モーターや豆電球などを

使って物作りをするは、喜びそうでした。

 

●くんは、自分がやりたいと思うことを実行するには、どんな段取りで、

どのように着手していけばいいのか、想像するのが困難なようです。

 

その一方で、算数の問題を解いたり、ゲームのルールを理解したりするのは

とても上手でした。

『カタンの開拓者』というカードゲームをするのは初めてでしたが、

ルールを直観的に理解して、夢中になって遊んでいました。

わたしが何か言葉で説明するたびに、

「どういう意味?どういう意味?」とたずねていたので、レッスンの間、

一つひとつの言葉の意味を、具体的に目で見て確かめられる形で示すようにしました。

 

工作やゲームをする場面で気づいたことを、算数の学習で活かす必要を感じました。

 

●くんは、計算や即答できる長さの練習済みの文章題なら、かなり難しいものものも

できるようでした。 

しかし、ごく日常的な易しい言葉でも、それが言い表していることを察するのは

難しいようでしたし、

また目の前の課題を達成するには、何をどんな手順ですればいいのか

考えるのが苦手なようでした。

 

そんなふうに、できることとできないことの開きが大きい子は、

「1年生や2年生の学習は楽々できているな」と思っても、

ある時期、問い方が変わったり、

自分で絵図を描いて考えなくてはならなくなったとたん、

全く手が出せなくなることがあります。

 

ですから、得意を伸ばす一方で、

日常生活や遊びの中で、言葉の意味を確認する経験を増やしたり、

自分で段取りして何かをやり遂げるように支援したりするといいのかもしれません。

 

 

○くんは、「工作が大好き」といって、空き箱や空き容器を見つけては

いくつも物作りをしていました。

「ロボットを作りたい」とか、「飛行機を作りたい」と言いながら

作っていましたが、ロボットや飛行機がどんな形なのか、自分はどのように作りたいか

イメージするのは苦手なようでした。

そのため、ただ目についた物と物を貼り付けただけ……という作品が、

いくつもできあがりましたが、本人はとても満足していました。

まだメタ認知力が弱いようです。

何をするにも、意欲的でエネルギッシュなところが○くんの長所だな、と感じました。

計算したり算数の問いを理解したりするのは得意でした。

また『カタンの開拓者』のゲームをするときは、

ルールを理解するのが少し難しいようでしたが、わからないから……と

疲れてしまうようなことはなく、最後まで熱中して遊んでいました。

 

○くんも●くん同様、できることとできないことの開きが大きいようだったので、

さまざまな場面で、想像力や語彙の理解力が育つようにフォローしながら、

得意なことをどんどん伸ばしてあげるといいように思いました。

 


春休みの算数クラブ 3

2014-03-20 13:10:09 | 算数

 

今日の春休み向けの算数クラブには

男の子2名、女の子2名の年長さんたちが集まってくれました。

 

子どもたちに何をしたいかたずねると、

「工作がしたい」「工作が大好き」という声があがりました。

そこで、みんなで工作と

『ポケモンチップ』と『カタンの開拓者』というゲームをしました。

 

子どもと工作やゲームをするとき、

わたしは、それぞれの子が自分の置かれた状況や関わっている物事を

どれくらい正しく認識しているのか把握するようにしています。

 

ついでに次のような点に注意すると同時に、

その場その場で、そうした能力を補い支えるように気をつけています。

 

◎イメージする力は? 

 

◎こちらの説明を聞く力、言葉の理解力は?

 

◎自発的に行動できる?

 

◎注意の持続力は?

 

◎自分の意志を決定する力は?

 

◎推理する力は?

 

◎衝動を抑えたり、気持ちを切りかえたり、

間違いを修正したりする力は?

 

そんなふうに、遊びの場面で、子どものさまざまな能力の高低に気づいておくと、

算数を教えるときにとても役立っています。

 

今回もこんなことがありました。

レッスンの前に☆ちゃんのお母さんから、「間違いを指摘しても、意地になって

修正しようとしません。その都度、きちんと直させるべきでしょうか、

そっと見守るべきでしょうか。」と伺っていました。

 

お母さん方が席をはずしてから、「今日は算数クラブの日だから、

工作も算数をテーマにしたものを作ることになっているのよ。

得点を計算するゲームを作るのもいいし、

好きなものを作ったあとで、それを算数用のゲームにしたり、

算数の勉強に役立つように工夫するのでもいいのよ。」と伝えると、

☆ちゃんは了解して、選んだケーキの空き箱でゲームを作り始めました。

得点を示す方法などをいくつかアドバイスすると、言葉だけで理解して、

作品を完成させていました。

 

丸い筋をカラフルに色分けし、ビーズを二つ入れています。

箱の底を指で叩いてビーズをはねさせて、

二つのビーズが乗った色の得点を足して競うゲームです。

ゲームの底に取り付けた箱に、正解した時に点滅する赤いライトも取り付け、

それぞれの色ごとの得点を書いたカードも作りました。

 

その後「まだ工作したい」と言って、数の合成を当てるための教具を、

作り方を教わりながら仕上げました。

 

そうした姿から、言葉から何をすべきかイメージするのが

上手な子であることがわかりました。

また、自発的に行動できるし、何かを決定するのも得意です。

 

お母さんがおっしゃっていたように数字を書くときに

かがみ文字がいくつかあったのですが、

今回は修正させずにそのままにしておくことにしました。

というのも、ほかの場面で、こちらの指示にきちんと従えていましたし、

お友だちとの協調性があるのもわかったので、

「ミスを指摘して修正させる」という形で教えなくても、正しい見本を見せて、

「よく見本と見比べて、自分の字の中で間違えちゃったなと思うものがあったら

直してね」といえば、自分から進んで意欲的にミスを修正するはずだと

思ったからです。

 

 

レッスンの前に、もうひとりの女の子★ちゃんのお母さんからは、

「飽きっぽくて集中力に欠けます。何でも中途半端なまま、次の遊びに移ります」

といった相談をいただいていました。

★ちゃんは典型的な直感型の女の子で、お母さんのおっしゃる通り、次々、目移りして

新しいものを取り入れたがるところがありました。

あまり自由すぎると、遊びが新しいおもちゃを探索することに終始しがちに

なるようでした。

そんな風に物の扱いは乱雑になりがちでしたが、

実際に何かを始めると、頭の中でイメージする世界はとても鮮明で

ぶれないことがよくわかりました。

「こういうものを作ろう」「こういうことをしよう」と目標が定まったとき、

途中で思うような材料がなかったり、お友だちが自分と同じ材料を欲しがったり

するハプニングが起こっても、その都度、自分でいい解決法を見出して、

一つのことにねばり強く取り組んでいました。

また、自分の作品である庭付きのお家を算数をテーマにしたものにするには

どうすればいいか、これからどんなふうに発展させるつもりなのか

言葉で説明するのがとても上手でした。

 

次回に続きます。

 


3歳児さんのIQを高める遊び

2014-03-19 22:59:04 | IQ 小学校受験
カードは何でもかまいません。

100円ショップのカードやお持ちのトランプなど何でもOKです。

カードを並べてお店屋さんを開いてもらいます。

じゃんけんの絵のついたウルトラマンカードで、
 
「ちょきで、こわい顔の怪獣のカードをちょうだい」(こわいかどうかは、
本人の判断です

など、2つの指示を聞いて、商品を選んでもらいます。
 
また、「グーのカードを3枚ちょうだい」といった注文も、グーのカードを見つける
 
だけではだめだし、適当なカードを3枚選ぶのもだめなので、

3歳児の頭をフル回転させてくれる問題です。真剣に選んでくれます。

3歳くらいの子は、適度な複雑をとても喜びます。

知能を使うことがとても楽しいんですね。

カルタで、「赤い色の食べ物のカードをくださいな(苺とトマトなど)」

といった注文を出すのもいいです。

カードではなく、ままごとのレストランの注文で、

「お茶ではない、飲み物をください」といったものもいいですね。

子どもがちょうど面白いと感じる複雑さを見つけてあげてくださいね。
 
お菓子のおまけでかわいい食べ物や食器などの
 
こまごました小さなグッズが手に入ったら、実物を使った知能テストが作れます。

同じ種類の食べものを乗せているお皿と仲間はずれのお皿を作ります。
 
同じと仲間はずれをさがします。

いろんな組み合わせを作ってみてくださいね。

さらに乗せていくだけ、「同じ食べ物を乗せてみる」も知能アップにつながります。

2,3歳児のための積み木遊び

2014-03-19 14:57:24 | 積み木  ピタゴラスイッチ
2歳、3歳の子と楽しむレンガ積み木の作品集です。

ベンチ(初めてまねして作る作品にぴったりです。お人形を座らせる作業も楽しいです。
ベット…子どもには、けっこう難しいです。
テーブル
壁…どんどんつないでいくのは楽しいです。

0~3歳の働きかけの大切さ

2014-03-18 20:19:35 | 幼児教育の基本

★学ぶことが楽しくてたまらなくなる「気持ち」の作り方

★3歳前後の子の「思考の太陽」

★子どもの中の「自然」が 見えない 愛せない

★0~2歳の働きかけの大切さ

★3歳児 きちんと考える力が育っているかチェックするには?


春休みの算数クラブ 2 

2014-03-18 15:28:20 | 算数

今日の春休み向けの算数クラブには、

年中さんと年長さんの女の子3名が集まりました(一人は風邪でお休みでした)。

 

どんな算数のゲームが作りたいかたずねると、3人そろって、

「かわいい女の子のがいい。アナと雪の女王みたいなのがいい」ということでした。

たまたまあった女の子向けのゲームのカードを見せると、

「それがいい」と、また全員一致。

 

カラーコピーしたカードを切りとり、裏に好きな数字を書きこみました。

 

赤や青のハートのシールを貼ったカードと場のカードを全て新しくできるカードと

カードを入れるケースを作ってできあがり。

 

ハートマークは、シールではなくマジックなどで描くのも

もちろんOKです。また、カラーコピーに使った女の子のイラストにしても、

切り抜きでもいいし、自分で描いた絵を使うのもいいです。

 

<カードゲームの遊び方>

イラストカードの山から順番に3枚、場に出します。

自分の番のときに、

ハートのシールを貼っている白いカード(裏向けています)を1枚引いて、

そのカードに例えば「赤と黄色と緑」のシールが貼ってある場合、

場に置いているカードと同じ色があれば(上の写真なら赤)、それをもらい、

場に新しいカードを補充しておきます。

同じ色がなければ、絵カードはもらえません。

 

もし自分の引いたカードの色が場にないとき、

場のカードをすべて新しくできるカード(写真のように、下の丸い形を描く

矢印が描いてあります)が出たら、

場のカードを新しい3枚と総とっかえする権利があります。

 

3人ともこのゲームがとても気に入って、たくさん笑顔がこぼれていました。

 

白いカードがなくなったらゲーム終了で、絵カードを裏返して得点計算します。

足し算の理解が進むように、得点分の小物を10の区分けができるトレイに

置いていきながら、計算しています。

7+3+4だったので、14点でした。

 

 

 

磁石数字盤を使って数を学んでいます。

1からひとつ飛び、ふたつ飛び、3つ飛びに、指さしています。

次に、+1、+2、+3……と足し算していくとどうなるか

指さします。

 

 

検定の問題にチャレンジしているところです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みんなであきかんひろいをしました。

10こずつ ふくろにいれます。

したのはなしをきいて しつもんにこたえましょう。

 

まさお 「ぼくのひろった あきかんは ぜんぶで 2ふくろと5こ

だったよ。」

 

さゆり 「わたしは まさおくんより 1ふくろおおいけど

ふくろにはいらなかったのは 2こだけよ。」

 

みき 「わたしはあと3こひろったら2ふくろに

なるところだったわ。」

 

①いちばんおおくひろったのはだれでしょう。

 

②ひろったあきかんがいちばんすくなかった

ひとのかずは なんこでしょう。

 

③まさおくんは あとなんこひろったら 3ふくろに

なったでしょう?

(すうけん アインシュタインから……今は検定のあり方が変わっているはずです)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ビニール袋に空き缶に見立てた小物を1こずつ入れながら考えました。

最初、①の問題を全員間違えてしまいました。

が、実際の物を見ながら考えるとよく理解したようです。

その後は、どの問題もきちんと解いていました。


春休みの算数クラブ 1  

2014-03-17 14:44:46 | 算数

春休みの算数クラブに、この春、年長さんになる子たち4名が集まってくれました。

 

レッスンの前に、ひとりの女の子(★ちゃん)のお母さんから、

「家で工作をよくしますが、この1年程、同じようなものを作っていて

発展しません。アドバイスがいただきたいです」と伺いました。

また、「ゲームや物作りに誘うと、乗り気で一緒にするけれど、

とてもあっさりしていて、自分で再びやろうとしないです」という相談も受けました。

 

工作を発展させるには、次のような活動が自分でできるようになるよう

手助けするといいです。

 

<工作活動を発展させる工夫>

① 興味を持った物は、実物を見ながら作ってみる。

 

★ちゃんは、教室に着くなり、ドアが開閉するセブンイレブンのお店のおもちゃに興味を

持っていました。

ボタンを押すとドアが開く仕組みが面白かったようです。

また、お母さん方が席をはずしたあとで、

「昨日、トイレの仕組みを作ったんだよ」と言いました。

 

「どうやって作ったの?水が流れていく部分のふたをはずして、流れる水を貯めている

タンクを覗いてみたの?」とたずねると、

「ううん、教室のブログ見て作った」とのこと。

 

すると男の子たちが、「それさ、ウ○○とかが流れていく方のじゃないよね。

手を洗うところの方だよね。だって、ウ○○が流れていく方の便器をはずしたら、

汚いもん。」と言って、ゲラゲラ笑いました。

「そうよ。それは汚すぎる。手を洗うところのタンクのふたのことよ。

はずして中をのぞいたことがある?」とたずねると、全員首を振りました。

でも見てみたい、とのこと。

 

それを聞いて、作るときに本物を見ながら、

「どうなっているのかな?」「どうやったら作れるかな?」

「どんな材料を使えばいいかな?」と考えたことがある子は少ないんだろうなと

思いました。

 

②図鑑を見ながら作ってみる。適した図鑑がない場合、ネット検索するもの良い。

 

教室では、図鑑を見ながら工作することがよくあります。

恐竜のジオラマ、宇宙ステーション、ゴミの焼却場、世界遺産などを作るときに

役立ちます。音の出る仕組みなどの解説を、参考にすることもあります。

 

③敏感期の活動が十分にできるような素材を用意する。

子どもはその時期、その時期、集中して取り組みたがる活動があります。

 

④教具やゲームを作る。

年長さんぐらいになると、知的な活動に使えるものを作ると喜びます。

ルールを考えることや、ルールに沿って遊ぶことが楽しくなってくるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日は、子どもたちと相談して、ゲームを作ることにしました。

ゲームのボードは、それぞれ図鑑や雑誌を調べて、好きなものを選ぶことにしました。

 

男の子ふたりは、『危険生物図鑑』のヒョウのページを選び、

女の子ふたりは、『世界遺産図鑑』のピラミッドのページを選んでいました。

最初は、小学1年生準備号のマリオのページを選んでいた子も、

やはり図鑑の中の何かをテーマにした方が面白そうだと思ったようです。

 

教室のおもちゃ箱から探し出してきた「危険生物」だそうです。

 

ピラミッドをボードにした子らは、数字を書くカードを立体にしました。

 

ゲームを作っている最中、飲みこみがよく実行能力がある★ちゃんは、

黄色と茶色の三角錐を大量に作って、裏に数字を書きこんでいました。

それと同時に、●くんと一緒に危険生物を集めて、

それらを檻に閉じ込める計画を立てていました。

 

自分のアイデアを大事にしながら、じっくり物を考えていく☆ちゃんは、

長方形の紙を折って、正方形を切りとったあとにあまる紙から、

もう一度正方形を切りとり、その残りからまた正方形を切りとって、

それぞれサイズの異なるピラミッドを作っていました。

☆ちゃんのゲームは、輪ゴムでする輪投げゲーム。

ついでに『表の読み方』を少し学びました。

 

★ちゃんと男の子たちのゲームは、サイコロを使ったアイテム集めゲーム。

繰り上がりのある計算をすばやくする方法を、遊ぶついでに学びました。

 

 ピラミッドのアイテム。

 

 算数タイムには、繰り上がりのある計算やじゃんけんゲームの結果を予測する遊びをしました。

 

 

最レベ1年生の「6と18のちょうど真ん中の数は?」という問題。

答え合わせの瞬間が面白かったようです。

 

 

算数タイムでは男の子たちが大活躍。

何度も手を挙げて、解きたがっていました。

写真は、

「よしえさんは 1じから 2じまでの あいだに え を

3まいかきました。 では、2じから、5じまでには

なんまいのえを かくことができますか。」(最レベ1年生より)

の問題を解いているところです。

実際に時計の針を動かしながら、絵の代わりにブロックを置いてみながら

考えるのは面白かったようです。

○くんは正解してとてもうれしそうでした。


おもさくらべ の 難しい問題

2014-03-16 18:39:08 | 算数

 

もうすぐ2年生になる子たちのグループレッスンで。

サピックスのぴぐまりおん(小学2、3年生用)のおもさくらべの問題を

解きました(もうすぐ年中になる妹さんも、いっしょに席に着いています)。

みんな算数が得意な子たちですが、この問題はなかなか難しかった模様。

それでもどの子もしっかり取り組んでいました。

 

「難しい~わからない~!」とめずらしく弱音を吐いていた☆ちゃんも、

値を黒い丸(●)で表して考えるコツを教えると、

よくわかったようです。

 

たとえば、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

青い車は、電池4個より重い。

青い車は、電池5個より軽い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

といった時に、●●●●とちょっと(半分くらいの●)で表しておくのです。

 

最後の一問はとても難しかったのですが、★ちゃんが自力で解けました。

解き方も説明してくれました。

自分なりに工夫して面白い考え方で解いていました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロボタとロボリンを合わせると、電池6個分と同じ重さです。

ロボリンとロボッチを合わせると、電池5個分と同じ重さです。

ロボタとロボッチを合わせると、電池7個と同じ重さです。

ロボタとロボリンとロボッチのおもさをくらべて じゅんに 名前を書こう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

答え(小さい順 ロボリン < ロボッチ < ロボタ)



自由時間は、お人形の洋服を作る子らとボードゲームをする子らに

分かれて活動しました。

 

素敵な作品。自分たちでどんどん作っていくお姉ちゃんたちの姿を真似て、

一緒に参加していた妹ちゃんも、自力で洋服を作っていました。

 

妹ちゃんが作ったカーテンとカーテンリングの見本表。