小学1年生のグループレッスンです。
ボードゲームをしたり、工作をしたり、楽しく遊んだあとで算数タイム。
文章題を紙の上で整理しながら解くにはどうすればいいのかをテーマに
学んでいます。
こんな問題です。
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7,2,9,5,8,4,6
のすう字をかいたカードを 大きい かずが 下になるように かさねます。
下から6ばんめのカードを ぬきました。
上から 4ばんめの カードの すう字を かきなさい。
(最レべ問題集1年生 より)
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こうした問題は、読むだけでパッと答えが出るものではありません。
また方法を暗記しているからといって正確に解けるわけではありません。
まず紙の上で整理してみて考える必要がありますよね。
子どもたちも、それに納得して、自分なりに書いて考えはじめました。
最初に数を書きうつす段で、書いてある順序でそのまま写していた子は、
ちょっと考えてから小さい順に数を書き始めました。
初めの時点で、小さい順に書いて考えはじめた子もいました。
慎重によく考えてから取った行動だったのですが、
その後、「下からかぞえて」の指示を小さい数から数えてしまいミスしました。
この問題を解いていたとき、グループの○ちゃんの4年生のお兄ちゃんが
お迎えに一緒についてきていて、この問題に興味を持ったので、
解いてもらうことにしました。
4年生のお兄ちゃんは虹色教室の科学クラブに入っている算数好きの子です。
小さい順に書きうつしてから、数の両端に「下」「上」という文字を書き込みました。
それから、下から6番目の数にバツをして、正しい答えを出しました。
1年生の子たちには、お兄ちゃんが、解く過程でミスがないように
「下」「上」と書きこんでいる部分を見せて、
「どのように書くとわかりやすくて間違えないのか」という話をしました。
お兄ちゃんは1年生たちの次の問題でも大活躍。
1辺1センチメートルのブロックのまわりの長さは、ブロックの数が増えていくと
どう変化していくのか問う問題。
最初はミスしていた1年生たちも、すぐに要領を呑み込んで
きちんと答えが言えるようになったものの、
「なぜ、ブロック3個の時に1個の周りの長さである4×3=12にならないのか」
という理由を言葉で説明するのは難しかったのです。
お兄ちゃんは、辺と辺がひっついている場所があって、その分を引かなくてはならないことと、
どういう式を立てて解けばいいかを説明していました。
次に、ブロックを使って規則性の問題を考えました。
1番目、2番目と中にある黄色いブロックの1辺が同じ数になります。
上の写真は3番目の図。
1年生たちは中の部分の黄色い数の求め方はよくわかっていました。
周囲の青いブロックの数を求める段になって、またまたお兄ちゃんの出番です。
「20番目のまわりの青いブロックの数はいくつでしょう?」の問いに、
次のようなイメージ画を描いて解いてくれました。
20×4+4 で解けるとのこと。
お兄ちゃんのこの図を見たとたん、「わかった、わかった!」とうれしそうな声を
あげている子がいました。
↑たまごっちのゲームにで遊ぶ1年生たち。