3歳1ヶ月の★くんともうすぐ2歳になる●くんのレッスンで。
★くんはブロック大好きの子鉄くん。
そんな★くんに憧れている●くんは、★くんのすることは何でも
吸いこまれるように見つめています。
「こうやって、こうやってしたら、新しい大阪駅とそっくりになるね~」と
★くんのお母さんがブロックで駅の2階部分を作って見せると、
●くんは真剣な顔つきで説明に耳を傾けていました。
その間、★くんはお家の2階部分から階段を作りたかった模様。
自分でがんばって工夫していました。
★くんは、ブロックで動きを作りだすことに興味を持ち始めていて、
「作った駅に前後に動く部分を取り付けたい」と一生懸命説明していました。
★くんとてもアイデアマンで自分で考えるのが得意な子です。
お家じゃ年長さんのお姉ちゃんも★くんの発想に乗っかって遊んでいるそうです。
マジックボールで遊んでいます。
マジックボールを飛ばすマシーンを手作りすることにしました。
はさみで切ってテープをつけたら、2分でできあがり。よく飛びます。
カード遊び。●くんは、物の名前と特徴でカードを取ります。
★くんは、「文房具」とか「遊具」といった大きなグループでカード探しをして
遊んでいます。
●くんは、物の扱い方についての勘がいいようです。★くんと上手に遊んでいます。
トーマスゲームを出してみて……。まだルール通りきちんと遊ぶ根気はないけれど、
コマを選んで数字を読んでごきげんです。
●くんが大好きな阪急電車の車掌さんの帽子を作りました。
算数遊びでは、意欲満々の★くんの取り組み方を見て、
●くんも1や2の指を作ろうとして一生懸命でした。
初めて虹色教室に来てくれた3歳6ヶ月の★くん。
頭の回転がいいしっかりした印象の男の子です。
いろんなものに興味をしめして、「やりたい!」と意欲的です。
けれど、いざゲームや工作やブロック製作をやりはじめると、
すぐさま飽きて別のものを触りに行こうとします。
まだ3歳ですし、これまで教室での体験を積んでいるわけでもありませんから、
すぐに目移りして集中できないのはしかたがありません。
しかし、★くんが意欲的に取り組み出したとたん、★くんがだんだんやる気がそれて、
投げやりな態度になるような、あれこれ口を出してしまう★くんのお母さんには
何度もダメ出しをすることになってしまいました。
(申し訳ありません~)
★くんのお母さんは余裕を持って子育てをされている落ち着いた方です。
過干渉というわけではないのですが、
★くんが何かに取り組み出すと、優しい口調でスローステップで先を示して
誘導することが習慣になっているようでした。
たとえば、★くんが「(紙コップの)エレベーター作る~」と言ったとすると、
「さ、先生の方見て」「コップを持って、それから~するのよ」
「あっそれはちがうよ。よく見てごらん」
「ほら、次はどこに貼るんだったかなぁ?」と言う感じに、
★くんの次の行動をわかりやすい言葉で提示していくのです。
また、★くんに「今度は何するのかな?」「どれがしたいの?」「それはなあに?」
「次はどうするんだった?」とたえず質問を投げかけてもいました。
わたしは失礼とは思いつつも、「そんなに質問ばかりされては会話するのが楽しくないし、
次に何をするかは本人が自由にやってみるまでわからないので、
先にこういうことをさせようと大人が決めたり、こういうことがしたいんだなと
勝手に解釈して指示を出してしまっては、どの取り組みもつまらなくなって
飽きてしまいます」とお伝えしました。
その後も★くんのお母さんはついつい先回りして誘導するような指示を
出していたんですが、
そのたびに、★くんの集中力が途切れて、別のことを始めたり、
「もうおしまい?もうするのはやめるの?」とたずねても、
グズグズとそれに答えようとしないで別の遊びをする様子を見て、
自分の言葉と★くんの困った態度のつながりにはっと気づいたようでした。
とても勘がよくて、物分かりがいい親御さんなのです。
そうしてしばらくお母さんには言葉を控えていただいて、
わたしが直に★くんと対応することにしました。
お母さんがいつも次の指示を出してくれていたので、
★くんはお手本を見るのがとても苦手です。
わたしが作った紙コップのブランコを見て、「ぼくも作る~」と
紙コップを切って、ひもも手にいれたものの、
「ブランコにならない、できない~できない~」とぐずぐず言いだしました。
ひもをセロテープでつけることはわかっているのでしょうが、いつもならお母さんが、
「次は何をするんだったかな?ほら、あそこにテープがあるよね。
それを、取って~それから、どこにペタンとするのかな~?」と言ってくれる
はずなのに、何も言ってくれないものですから、
「できない~できない~」と言い続けて誰かに何かしてもらうのを
待っているようでした。
しばらく黙って見ていると、
ケロッとして「あ~セロテープでつければいいや」と言うと、自分でテープをとって
ちゃっちゃと作ってみせました。
わたしの見本とはちがうけれど自信ありげです。
「うまくできたね。これがツーッてケーブルカーみたいに
動くようにしてあげようか?」とたずねると、大喜びしていました。
★くんが「やりたい」と言いだした時に、危険がない限り失敗しそうでも本人の
思うようにさせて、上手にできたところや、次の活動の指針になりそうな部分を、
「テープ切る時に危なくないように引っぱっれているね」
「最後までがんばって切れたね」「ひもがいるのによく気がついたね」などと
言葉で振り返らせます。
★くんは自分で失敗しながらやったことは
長い間しっかり関わることができるようになっていました。
★くん作の移動できる乗り物。モノも運べます。
左横でぶらさがっている紙コップは1歳の弟くんのブランコです。
そのまんまの紙コップにテープでひもを貼ると、立派なブランコになりました。
エレベーターです。
野球ゲームを作りたがったので、アイスの棒に楊枝を貼って
玉を打つバッドの部分を作りました。輪ゴムを引っ掛けているので、
アイスの棒を手前に少し引いて手を放すと玉を打つことができます。