虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

「勉強きらいー」を虹色教室語に翻訳

2015-08-19 08:10:13 | 通常レッスン

小学生たちの夏休みのレッスンで。

久しぶりに集まった小2のやんちゃくんたち。

「算数の勉強の時間よ」と言うと、

「勉強、きらいー」「勉強いやだー」と大騒ぎする子が何人かいました。

通常レッスンに通う子たちで「勉強きらいー」と騒ぐ子らはいないのですが、

夏休みレッスンでは幼児も小学生も、算数の時間の前に一悶着ありました。

幼児の場合、「勉強きらいなの?きらいなのに勉強するのはつらいね。

それならすごく勉強がきらいな子には金メダル、少しきらいな子には銀メダルを

かけておいてあげる」と言って、メダルを首にかけて勉強に誘うと一件落着。

楽しく学ぶことができました。

 

小2の子たちに

「勉強がきらいなのに勉強する子用の金・銀メダルはいらないよね……」と前置して、

「勉強きらいーといった言葉を虹色教室語に翻訳すると、

勉強すきだから、たくさんやらせて!という意味になることにしよう」と言うと、

子どもたちに大受けでした。

 

  <虹色教室語 翻訳表>

 

「勉強きらいー 」= 「勉強すきだから、たくさんやらせて!」

 

「勉強やめたい」 =「ずっと夜まで勉強させて」

 

「勉強やめたくない(きらいの反対がすきなら、すきの反対はきらいだと期待して)

 =「ぜったい、勉強やめたくない」

 

「ケチンボ先生(勉強きらいの反対はたくさんやらせてなのに、やめたくないの反対も

やめたくないなので……)」=「ぜんぜんケチじゃなくて、やさしい先生」

 

「勉強すき」 = 「勉強、大好き」


「勉強きらいー」と騒いでいた子たちは、結局、遊びの時間以上に、

意気揚々と学んでいました。

じっくり取り組む長文の算数文章題に取り組んだあとで商売にチャレンジ。

教室内の商品を仕入れてきて、お店で売って、利益を計算。

 

↑ 写真は、5000円のおもちゃに、(自分で計算して)1割引きの値札を

つける作業をしているところです。

 

 


少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子 にどう接したら? 6

2015-08-17 10:16:21 | 自己肯定感を育む

前回までの記事にこんなコメントをいただきました。

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いつも多方面から子どもの成長について考えておられる奈緒美先生に感服しながら、

記事を読ませて頂いております。

今回の記事に、「少し難しくなるとやりたがらない子」は年相応の「向上心」が育って

いないように見える子がいるとありました。

確かに、挑戦して、成功するという小さなハードルを越えることを繰り返した経験が

ないと、なかなか向上心に繋がらないのかもしれませんね。

高学年の息子の友達を見ていて思うことは、自尊感情が高すぎる子も、新しいこと、

自分が苦手とすることにチャレンジしない傾向にあるように思いますが、

どうでしょうか?できない=恥ずかしい、格好悪い。いつも褒められる自分でいたい、

優秀な面だけをみんなに見せていたい。という思いがあるように見えるのですが。

そういう子は、苦手なことに挑戦しないだけでなく、全力で何かに取り組むことも

ないようです。失敗した時に「手を抜いていたから」と言い訳を用意しているようにも

感じられます。息子を含め、大人に近づきつつある子どもの達の心は難しいですね。

見守るべきか、親として背中を押してやるべきか、見極めが難しいです。

ーーーーーーーーーーー

自尊感情というのは、長所と短所、できることとできないことを全部含めた

自分をかけがえのない大切な存在だと感じられることです。

自分の意見を言って自己決定でき、自分を評価し受け入れ、人との関わりの中で

しっかり生活していることを実感していることでもあります。

 

親御さんの中には、「子どもの自尊感情を高めるために、習い事をさせてできることを増やしてあげたい。他の子はできて自分はできなかった……という体験をさせると、自尊感情が低くなるかもしれないから、みんなができることは、前もって練習させてできるようにしています」

とおっしゃる方はいます。

 

そうした大人の考えのもとで身に着けさせた「自尊感情だと思っていたもの」は、

先に書いた本当の「自尊感情」とは似ているようで全く別物です。

「長所があるから、自分は愛されている」「できないと、認めてもらえない」

「自分自身の良い面しか認めたくない」といったあるがままの自分に

価値を見いだせない心に基づいたものですから。

 

コメント主さんの目に、自尊感情が高すぎるように映る子は、おそらく、

自信満々に振舞っているけれど心の底は不安でいっぱいで、防衛心が強い子だったり、

完璧主義で強迫的な性質の子が、大人の期待に無理して応えてきたけれど、

自分の願望ややりたいことがわからない子だったり、

今までの成功から自分をすごい子だと信じ込んでいるけれど、

メタ認知力やさまざまな視点から物を眺める力が育っていないために

自分を正しく評価できなかったりする子なのかもしれません。

 

そうした子は、周囲の評価が気になって、優秀な面だけ周囲に見せたがるし、本気を出した上で失敗すると恥ずかしいので、何に対しても全力投球することを避けたがります。

 

子どもに自信をつけてあげようと一生懸命、大人ががんばった結果、

そうした自尊感情が高いように見えて実は自尊感情がとても低い子が

量産されているんじゃないか、と感じています。

 

自尊感情が高くなる関わりについては、また近いうちに記事にさせていただきますね。


少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子 にどう接したら? 5

2015-08-15 09:21:13 | 日々思うこと 雑感

「少し難しくなるとやりたがらない子」には、

それまでの成長の中で、年相応の「向上心」が育っていないように見える子がいます。

 

向上心は自分がやりたいと思ったことにしっかりやって達成感を味わうと高まります。

また、過保護や過干渉な関わりではなく、人として尊重され、

自分の興味や行為を認められるうちに養われていきます。

 

教室の小1のDちゃんと年中のEくんは、

最近、「向上心が育ってきているな」と感じる姉弟です。

DちゃんEくんのお母さんから、この夏休みにお家でしている試みについてうかがって、

子どもの意欲や根気を刺激するすてきなアイデアに感服しました。

家族で、「最近、ラジオ体操ってないよね」という話から、

「家でラジオ体操をしよう」という流れになったそうです。

お母さんがラジオ体操のスタンプカードを作っていると、

Dちゃんも真似て作ったのだとか。

それから毎朝、家族みんなで早起きし、テレビのラジオ体操をつけて、

みんなで体操をしてスタンプを押して、スタンプが10個たまったら、

子どもといっしょにお菓子作りをすることにしたそうです。

お菓子は本の中から好きなひとつを選んで、材料を買いに行くところから。

 

この取り組みをはじめた当初は、「すぐに飽きてしまうかな」と思っていたそうですが、

もう2回お菓子を作って、今も毎日続いているという話です。

 

次回に続きます。 


少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子 にどう接したら? 4

2015-08-13 21:38:14 | 初めてお越しの方

(↑ ユースホステルにて)

 

「難しそうだからやめておく」という子が、

考えることをめんどくさがったり考えるのが苦手だったりする子だった場合、

ただ成長を待って見守るだけではダメかな、と思っていることを書きました。

 

それなら、どうすればいいのかというと、

まず考えることを避けるいくつかの理由をできるだけ正確に把握するようにします。

 

考えることを避ける子の中には、親子の1対1の会話の量が少ないために

語彙量が足りなくて、問われている内容がイメージできない子がいます。

できるようにするためにプリントやワークをさせることや

他の子らよりできない何かを練習させることしか、親御さんの頭にないままだと、

いやいややらせるうちに自信をなくしたり、大の学習嫌いになってしまいがちです。

遊びや日常のひとこまひとこまで、よりていねいに言葉を伝えたり、

子どもとの会話を楽しんだりすることが大事なのではないでしょうか。

言葉からイメージする力が足りない子らと遊ぶ時、

わたしは言うまでもなく当たり前のこともいちいち言葉にしたり、

クイズにしたりします。

「お母さんはどこに行ったの?」と聞かれたら、「お母さんは買い物に行ったのかも

しれないね。そうだ、○ちゃんが教室で遊んでいる間にシャンプーがなくなっていたから

買ってこようって思っているかもよ。

レジのところで洗剤の箱をはいって渡して、お財布からお金を出して、おつりを

もらっているかも。お風呂に入った時、シャンプーがなくて、リンスしかなかったら、

どうなるかな?リンスで洗えばいいか……?」といった話をしたり、

子どもがミニカーを並べて遊んでいたら、「暑い暑い。今日はとっても暑い日ね。

今は冬なの?それとも秋?」とたずねたり、いっしょに信号を確認したり、

車のガソリンの残り具合を相談してガソリンスタンドに行くことにしたりします。

「どちらが」とか、「1番、2番目に~、3番目に~」とか、

「向かいあわせにおいてね」とか、「半分にしないと……」とか「○○くんの道路の車を

全部あわせたのより先生の駐車場の車の方が多いよ」といった話をしたりします。

子どもがアニメのキャラクターが好きなら、アニメの話題で、こうしたさまざまな

言葉に触れられるように気をつけています。また、子どもが思わず、「こうだよ」と

説明したくなるような問いかけや会話を目指しています。

 

考えようとしない子には、自分の身の回りの状況を把握するのが苦手な子もいます。

そうした子にワークでの解き方だけ教えても、あまり意味がないと思っています。

 

途中ですが次回に続きます。

 

 


少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子 にどう接したら? 3

2015-08-11 06:46:59 | 子どもの個性と学習タイプ

Aちゃんのお母さんは、Aちゃんが洞察力が優れた知的好奇心の強い子であるのを

理解しつつも、じっくり考えていく持久力が足りないのではないか、と気にかけている

ようでした。

こんな場合、成長を見守るべきか、適度にプッシュすべきか迷うところですよね。

 

Aちゃんのお母さんは取りあえず参考に……とわたしの考えをたずねはするものの、

子どもとどう関わるか、自分自身でちょうどいい加減をわかっている方のようでした。

ですから、この質問をわざわざブログで取り上げなくてもよかったのですが……。

でも、Aちゃんという個別のケースについて、

どんな点に注意を向けて、どう判断したのか書くことは、

「こういう子にはこのように対応します」とひとつの一般的な正解を示すより、

別のさまざまなケースについて思いを巡らすのに役立つんじゃないかな、と

考えています。

 

この日、いっしょにレッスンしていたCちゃんは、

難しい問題になってもどんどんチャレンジする意欲的な子でした。

ただ取り組む前に推理したり分析したりすることはないようで、

とにかくやってみて失敗してから、どこがまずかったのか気づいて、

それから正しい方法で解いていました。

失敗にはとても強くて、間違えると、何とか克服しようとやる気が増すようでしたし、

失敗した後に集中して考える姿がありました。

 

それに対して先に記事にしていたAちゃんは、取り組む前に慎重によく考えていて、

何もしていない時も気になることをあれこれ考えているようでした。

そのせいで「難しそうだからやめておく」ということになるのですが、

だからといって、AちゃんとCちゃんのどちらのやり方がいいというわけではなく、

それぞれに一長一短がある個性の問題と捉えるべきなのでしょう。

 

Aちゃんの場合、「やめておく」と言っていったん問題から離れても、

時間が経つと、自分から「あの問題をやってみたい」と言うタイプでした。

そうして自分のペースで難しいものにチャレンジしていく気持ちを

後押しするのは、信頼されることと、新しい知的好奇心を刺激するひらめきを得ること

だと思います。

 

「難しそうだからやめておく」という子はAちゃんのように

考えることを苦としない子もいますが、

考えることをめんどくさがったり考えるのが苦手だったりする子もいますよね。

そうした子には、ただ成長を待って見守るだけでは

ダメかな、と思っています。Aちゃんにしたように、「やめておく」という言葉を

言葉通りに受け止めるのも、ちょっとまずいかもしれません。

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子 にどう接したら? 2

2015-08-09 14:29:44 | 日々思うこと 雑感

 少し難しそうな問題にぶつかると、難しそうだからやめておく……と言う子に

どのように対応すればいいのでしょう?

 

毎度、同じような答えで悪いのですが、子どもの気がかりについての問いの答えに

「これ」という正解はなくて、子どもの性質、能力、発達段階などによって

一人ひとり異なるのではないか、と考えています。

 

この日、相談をいただいたAちゃんの場合、子どもの発言が大人の意向と違っても、

その子の言葉を言葉通りに信頼してあげるといいのではないかと感じました。

つまり、本人が「やめておく」と言うのなら、

今は「やめておくことが賢明な判断なんだろう」と受け止めるということです。

 

算数の学習の前、『LASER MAZE』という頭脳パズルで遊んでいた時のこと、

どの子もはじめて触れる問題でわけがわからないようでした。

が、あちこち課題の鏡を置いてみるうちに、たまたま置いた位置が正解でした。

すると、Aちゃんの表情が、「あっ、そうか」と納得したように輝きました。

そして、次の問題を解く時は、わかったことを利用して丁寧に推理する姿がありました。

また他の子らが解いている時も、ただ眺めているだけでなく

自分の頭でも一生懸命に考えていたようで、

「どうしてうまくいかないんだと思う?」とたずねると、

Aちゃんは、毎回手を挙げて、的確な答えを言っていました。

 

 

工作でカゴを作っている時、

こんなことがありました。Bちゃんがカゴを飾るリボンを貼ってみると、

長さが少し足りませんでした。

子どもたちに、「Bちゃんは、ちゃんとこんな風にリボンをカゴに巻いて

ちょうどいい長さになるように測って切ったのに……貼ってみると

長さが足りなくなったの。どうしてだと思う?」

とたずねました。するとAちゃんが手を挙げて、

「カップの真ん中らへんの周りの長さの方が上の方の

まわりよりも短いからでしょう?」と答えました。

 他の遊びの場面でも、わたしが、「どうしてだと思う?」と問いかけると、

Aちゃんがすかさず手を挙げて、「○○だから?」と真剣な顔で答えていました。

 

そうしたAちゃんの態度と言葉から、Aちゃんが

何をする時も、自分の頭と心をしっかり働かせている子で、

理解したことを言葉にしたり推測したり分析したりするのが好きな子であるのが

よくわかりました。

また知的好奇心が強くて、積極的に考える活動に参加しようとする子でもありました。

ただその一方で、一番になって目立ちたいという気持ちや競争心は薄く、

自分にそれができそうか、本当にやりたいのか、慎重に判断してから

するかしないか決めていました。

 

途中ですが、次回に続きます。

 

 


少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子 にどう接したら? 1

2015-08-08 06:11:54 | 初めてお越しの方

夏休みの算数クラブの二日目が終わりました。

遠方から来た女の子が暑さにまいって半べそをかいて教室に着いたのに

帰る時は満面の笑顔で、「このまま、ここに泊っていきたい」と言っていました。

 

自由に活動を選ぶ時間に、午前の部の男の子たちはブロックで海賊船を作ったり、

ロジックパズルや科学手品をしたりして遊びました。

 

「長くて大きな海賊船が作りたい」「宝がたくさんいる」「島を作らないと……」

「ガイコツの絵が描いてある布(帆)みたいなのがいるよ」と意見がアイデアが

出るたびにだんだん大掛かりな作品になりました。

 

<「大きい、中くらい、小さい」の3つのサイズの帆の簡単な作り方>

紙を半分に折って切ります。

一方の紙を片側が大きくなるように折って切ります。


このように切ると、2回折って切るだけで、<2分の1、2分の1よりも小さく

最も小さいサイズよりも大きい、最も小さいサイズ>の3つのサイズの紙ができます。

子どもたちにとって帆をブロックで作った棒に挟む作業は、

ちょっと難しくて楽しいものだったようです。

 

28+□の繰り上がりのある計算を瞬時に言う練習をしています。

どの子もコツをつかんで、上手に答えることができていました。

午前、午後どちらのレッスンの子らも、

『きらめき算数脳』の文章題に意欲的に取り組んでいました。

目新しいおもちゃで遊ぶ時と同じくらい夢中になって、

「次はぼくが解きたい」「わたしが解きたい」と手を挙げていました。

 

算数の課題をする時、「やってみたい子?」とたずねると、

ハイ、ハイと調子よく手を挙げる子らと、「できなかったらどうしよう」という表情で

尻込みしている子がいました。また、問題がどんどん難しくなっていっても、

「やりたい」と手を挙げ続ける子と、それまでミスもなく正解していたけれど

他の子の解く様子を見て、「これは難しそうだから、もうやめておく」と

告げた子がいました。

 

レッスン後、子どもたちの学習の様子を見ていた

親御さんたちから、「家でもきらめき算数脳のような問題を進んでやりたがるものの

少し難しそうな問題にぶつかると、今日のように、難しそうだからやめておく……と

言うのですが、どう対応したらいいでしょう?」とか、

「のんびりしたタイプなので、つい先まわりしてあれこれ言い過ぎてしまうためか、

自分で考えようとしません。難しそうだと思うと最初からやろうとしないところも

あります。どのような声かけをしたらいいのでしょう?}

といった相談をいただきました。

 

ひっぱりますが次回に続きます。

 

 

 

 


夏休みの算数クラブの様子です♪

2015-08-06 18:56:05 | 初めてお越しの方

年長児対象の夏休みの算数クラブの様子です。

子どもたちにとても人気があったのが『LASER MAZE』という頭脳パズルです。

 

課題は、二種類の鏡を正しい場所に配置して、

レーザー光線をロケットに当てて光らせること。

最初のうちは、手あたり次第に鏡を置いてみて答えにたどりついていた子らも、

次第に「どのような仕組みで光が進むのか」考えたり、

最終地点から遡って、思考を逆行させて正しい答えにたどりついたりするように

なっていました。

 

完成品の写真を撮りそびれたのですが、「HEX BUG」という虫のように動く

おもちゃのための通路を作りも子どもたちに大人気でした。

見本の写真が立体的なので、年長の子らにとって、これを組み立てるのは、

難易度が高い作業なのです。

でも、HEX BUGのリアルな動きに魅了された子どもたちは、

時間がかかっても完成までこぎついていました。

 

算数の時間に、『きらめき算数脳 入学準備~小学1年生(ずけい・いち)』の

問題をいくつか解きました。

解いているうちに、「もっとやりたい1」という気持ちが盛り上がって

他のページもチャレンジすることになりました。

 

「むかいあわせに おみせがならんでいます。」という部分で、

「むかいあわせってどういう意味?」という質問が出たので、人形を持ってきて、

「むかいあわせに置いて見て」と言うと、

「どういう意味?」とたずねた子もちゃんと向かいあわせに置くことができていました。

ちなみに、「となりに……」も置いてみました。

むかいあわせだと一通りにしか置けないけど、となりに……は二つの置き方があることを

確認しました。

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<おまけ>

 

すばやく正確に計算ができるようになる遊び


トランプのカードかラミィーキューブのコマを適当に10枚用意します。

1枚ずつ答えを声に出して言いながら足し算していき、10枚目まで足したら、

今度は1枚ずつ引き算していきます。

最後はゼロになったでしょうか?


最後がゼロになった時の時間を記録して、競います。

 

 


アメリカのプログラミング教室 と 虹色教室でのプログラミング体験の話

2015-08-05 12:58:12 | 日々思うこと 雑感

シアトルでは子ども向けのプログラミング教室が大人気なのだそうです。

ホームステイ先の小3生のAくんもプログラミングの短期講習に

参加したことがあるそうです。どんな内容だったのかたずねると、

 

プログラミングの学習サイトの『アナと雪の女王』

http://studio.code.org/s/frozen/ (今すぐ試すをクリックすると始められます)

 

『フラッピーコード』

https://studio.code.org/(サイト先の Flappy  Code  をクリック)を

学生スタッフに手伝ってもらいながら学んだそうです。

(上のサイトのどちらも日本語で遊ぶことができます)

 

虹色教室でも、この夏に小学生の子たちとプログラミングで遊ぶ日を設けた際、

『アナと雪の女王』と『フラッピーコード』に取り組みました。

 

↑ 教室にて。

『プログラミン』の使い方に慣れてもらうことを中心にしたレッスンだったので、

『フラッピーコード』をしていない子たちもいます)

わたし自身は、プログラミングができないので、こうしたプログラミングサイトの

使い方を紹介していっしょに遊ぶ程度のレッスンなのですが、

それでもプログラミングの日を設けたのは、角度について学ぶいい機会に

なるからなのです。

 

シアトルのAくんはパソコンを扱うのが上手な勘のいい子なのですが、

角度について学ばないまま、とにかく数字をいろいろ放りこんで

何とかミッションをこなしていくという力技で解いていたため、

『アナと雪の女王』の ⑤ で、怪しい感じで、

⑥から先はお手上げ状態になっていました。

 

実は、虹色教室の子たちも、⑤の問題で頭を抱えていたので、

いったんパソコン画面から離れて、折り紙を使って角度について学んだのです。

 

「円の角度は360度だということ。

折り紙のひとつの角は90度ということ。」を学んで、

写真のように折り紙を3つ置き、同じ角度の隙間を3つ作ると、

それぞれの隙間の角度は何度になるのかを考えました。

 

360度から90度を3つ分を引いたら90度ですよね。

それを3等分するわけですから、30度。

 

ノガッパに、

「前に動く 100ピクセル(折り紙の辺の長さ分) 右に向く 90度」を

4回繰り返させて四角形を描きます。

その後で、120度向きを変えさせると、次の四角形のスタート地点に身体が

向きます。

四角形は3つなので、それを3回繰り返させるということですね。

 

虹色教室でこれを学んだ時は、自分の身体で命令を実行して、

「右に向く 90度」とか「右に向く 120度」なんかを体感してみると、

理解しやすかったのです。

 

そこで、Aくんにもアナになりきって動いてもらうことにしました。

と、Aくんが「これを使えばいいんじゃない?」とマスキングテープを持ってきました。

 

実際にマスキングテープの上を歩いて、コードを実行してみたAくん。

心から納得したようで、たちまち、⑥以降の問題をスイスイ解き始めて最終問題まで

クリアしてしまいました。すごい!

 

<⑥の解き方のヒント>

四角がいくつ描かれているか判断し、360度をいくつで割ればいいか

考えるとわかります。

 

⑥が難しい場合、⑥を抜かして⑦以降の問題にチャレンジしてみると、

そちらの方が易しいかもしれません。

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おまけ

 

オーカスアイランド の水辺の写真です。


シアトルから帰ってきました♪

2015-08-04 13:37:17 | 日々思うこと 雑感

 ( ↑飛行機やスペースシャトルを展示している航空博物館に行ってきました。)

 

昨日、シアトルから帰ってきました。

行きの飛行機も帰りの飛行機も関西弁の大勢の小学生たち(修学旅行?)といっしょだったためか、

エコノミークラスの席を取っていたのに、

その値段のままでプレミアムクラスの席を利用できることになりました。ほんとにラッキーでした!

 

この小学生たち……シアトルの飛行場内のおみやげ屋で並んでいる最中に、引率の先生から、「もう搭乗時間の10分前だから

おみやげを買うのを諦めなさい。さあ、急いで!」と追い立てられている姿を見かけたと思ったら……

成田の空港内の『東京ばなな』とか『妖怪ウォッチチョコクランチ』なんかが並んでいる小さなおみやげ屋で

抱えきれないほど買い物していました。

きっと親御さん、びっくりするでしょうね。

話は変わりますが……。

3年前、ワシントン州内ではじめて恐竜の骨が発見されたそうで、

ワシントン大学内にあるバーク自然史&文化博物館に展示されていました。

今回の旅行では、知人の家族といっしょに、

恐竜の骨が発見されたというサンファン諸島の島のひとつの

オーカスアイランドに二泊三日で行ってきました。

とはいえ、わたしも知人も恐竜マニアというわけではなく、恐竜の骨発見のニュースはあちらでたまたま耳にしただけで……、

ネイティブ・アメリカンが自然と共に暮らしてきた島として行ってみたくて

オーカスアイランドを選んだのですけどね。

美しい自然を満喫してきました。