虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

夏休みに科学に触れる遊びはいかがですか?

2015-08-03 14:09:17 | 理科 科学クラブ

鏡で作る雪の結晶?

 

ハニカムペーパーとハニカム構造

 

 

 3~4歳の子の科学遊び

子どもの「どうして?」「なぜ?」にどう答えたらいいですか? 1

 

子どもの「どうして?」「なぜ?」にどう答えたらいいですか?2

レストランごっこ ジュース屋さんごっこで実験遊び

スライムでレストランごっこ

潜水艦を作りながら考えたアイデアとタコ焼き機

ブロックの世界に理科実験を取り入れるアイデア

 


妖怪ウォッチの「ほめことば」シール と スケジュール帳

2015-08-02 14:05:52 | 初めてお越しの方

 

妖怪ウォッチのイラストが載っている雑誌のページがあったので、

「ほめことば」シールを作ってあげると、小学生の子たちに大受けでした。

いつもの120%のがんばりで勉強しては、シールを選んでいました。

 

<作り方>

 1.シールにしたいイラストの裏に両面テープを貼って、シールごと切り抜きます。

 

2.子どもと一緒に、いろんなほめ言葉を考えます。

「がんばったね!」「最高!」「すばらしい」「よくできてるよ。」「かっこいい」

「すごいね」「がんばれにゃ」「いいね」「えっへん、よろしい」「サイコー」など。

 

3.イラストの上からほめ言葉を書きこんだらできあがりです。

 

勉強のあとで、「好きなほめ言葉を選んでね」と言って選ばせます。

もらうのが、「シール」という物ではなく「ほめ言葉」であることと、

自分でほめ言葉を考えたり選んだりすることが、

子どもたちの学習意欲につながっていました。

 

さっそくがんばりシールをこんなふうに活用している子もいました。

 

4年生のAちゃんのアイデアで夏のスケジュール帳作りをすることに……。

 

 

算数タイムにサピックスの『ぴぐまりおん』の問題を解きました。

みんな、とてもよくできていました♪


ダメと言われることをやってみたい!

2015-08-02 13:38:23 | 通常レッスン

年中のAくん、Bくん、Cくんのレッスンで、

『11ぴきのねこ ふくろのなか』という絵本を読んで、工作や劇遊びをしました。

 

読み聞かせを終えるやいなや、

アイデアマンのAくんとBくんが椅子を並べて橋に見立てて、

「先生、このはしわたるなって書いて!」と言ってきました。

それから「紙をちょうだい。丸くするから」「セロテープちょうだい」と

注文が続いて、この通り ↑

 

「はしをわたるな」と立て札があるのに、橋に見立てた椅子の上を渡って行ったり、

「ふくろに入るな」と言いながら、袋ということにしたテーブルの下に

もぐりこんだりして遊ぶ3人。

 

劇や工作の進行を見ながら、年中になると、

話の中にある微妙なニュアンスを感じ取ったり、話にでてくるアイデアを発展させたり、

話から何かを学んだりするようになるんだな、と感心する場面がたくさんありました。

 

子どもたちに人気があったのは、こんなシーン。

「はなをとるな」と立て札にあったのに、

猫たちが「ひとつだけひとつだけ」 ニャゴニャゴと花を取りに行きます。

「だめっ、とってはいけなーい」と注意していたとらねこ大将は、

次のページでは、花を一本ずつ頭にさして歩く仲間の後ろを

自分も頭に花をさしてとぼとぼと歩いています。

欲望に負けてしまったのか、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という気持ちに

流されたのか、情けないとらねこ大将。

 

「○○するな」の立て札に釣られて化け物につかまった猫たちが、

今度は、「たるにはいるな」という札を作って化け物をやっつけます。

子どもたちは、化け物が騙されてやっつけられるシーンに大喜び。

 

でも、それ以上に、化け物の城から脱出した猫たちが、

道路で、「わたるな」の立て札を見て、それまでのように禁止の言葉に反抗して

道路を渡るのではなく、ちゃんと歩道橋を渡った場面で、

子どもたちは目を丸くして驚きながら、「わかったんでしょ?猫たちは、

『わたるな』って書いているところで渡っちゃダメって!!」と、

はしゃいでいました。

 

年中の男の子たちは、「言ってはダメ」と注意されている言葉を使いたくて

しかたがない時期です。

でも、ダメと言われたことをさんざんやりつくした猫たちが危険な目にあって、

それを自分たちで克服したあとで、

自分の意思でダメと言われていることはやらないと決めた猫たちの姿に

ホッとしたり、爽快な気分を味わったようです。

心がちゃんと成長してきているんですね。

 

「先生、いいこと考えたよ」とCくん。「あのね、(教室の)ドアの外のところに、

『はいるな』って書いて貼っておいたら?(お迎えにくる)お母さんたちが、

入れないよ」と笑い転げました。

それを聞いたBくん。いつもほかの子らが悪さをすると、

「そんなことをしたらいけないよ。悪いことだよ」と心配そうに注意するタイプ。

お母さんたちが部屋に入れないのは困るけれど、いたずらはやってみたかった様子。

「それなら、お手紙を書いて、袋に入れて、袋の上のところに、『あけるな』って

貼っておいたら?」と言いました。

 

CくんとBくんのいい考えに、アイデアマンのAくんは黙っていません。

興奮した様子で、「先生、これから、先生とBくんとCくんとぼくとで駅まで行って、

駅の階段の下のところに、『かいだんをのぼるな』って紙を置いてこようよ。

あのね、ぼくどうやるか知ってるんだよ。先生、紙に『かいだんをのぼるな』って

書いてみて、教えてあげるから」と言いました。

Aくんの「どうやるか知っている」とはどんなものなのか気になったので、

『かいだんをのぼるな』と書いてあげると、紙を半分に折って、

ちゃんと紙が立つようにしていました。

 


計算が得意になるハリガリゲームの遊び方

2015-08-01 13:35:05 | 算数

基本の『ハリガリ』ゲームは卒業かな?

という年齢の子たちと楽しく遊べて計算も得意になる……という

『ハリガリ』ゲームの遊び方を紹介します。

 

<年中~1年生用の遊び方> 

最初は、「1」が出たらベルを鳴らすというルールでカードを重ねて出していきます。

次は、「2」になったらベルを鳴らすルールで、2ヶ所にカードを出していきます。

(1枚だけで2でもいいし、1が2枚でもOK)

その次は、「3」になったらベルを鳴らすルールで、1~3か所にカードを

出していきます(時々、カードをまとめて、出す場所を調整します)。

その次は「4」なったらベルを鳴らすルールです。

ベルを鳴らした人が、そこにあるカードをもらいます。

このようにして、「12」や「13」になってカードがなくなるまで続けます。

 

このゲームで即座に暗算する力や「あといくつで予定する数になるのか」

逆算するのが上手になります。


<2年生以上の子の遊び方>

カードを4枚出します。

それぞれの数を足したり引いたりかけたりしてできる数を言います。

同じ数を言わないようにメモしておきます。

誰も言ったことがない数を言った子で、他の子がそれ以外の計算の答えを思いつかな

かったら、場にある4枚のカードをもらいます。


頭を使うのって楽しいと感じられる瞬間(ユースホステルのレッスンで)

2015-08-01 09:17:49 | 初めてお越しの方

ユースホステルでのレッスンに行ってきました。

今回は「異年齢のグループ」で、幼い子らも小学生の子らも一緒になって、

さまざまな活動を楽しんできました。

「頭を使うのって楽しい!」と感じられるような体験を、

子どもたちみんなで共有できてよかったです。

 

 

地面に謎の穴発見。

「何の穴だろう?」と問うと、「せみの穴。せみの幼虫が出てくるところ」と

子どもたち、よく知っています。

テレビで水を注いで、せみがいるかどうか確かめる実験をしていたそうです。

せみがいる場合、水は入ると中から浮かび上がってくるのだとか。

さすがにその実験はかわいそうなので、草の根で穴のなかをコショコショする作戦を。

これもテレビでやってたそうで、ねこじゃらしの先を穴に入れてためす子がいました。

 

それにしても親指より大きいくらいの穴がポツポツ空いていて、

いかにも好奇心をそそるような光景なのですが、

本物を見る前にテレビで種明かしに触れてしまうとほとんど興味が薄れて

しまうようです。

 

それより子どもたちが手に汗をにぎる集中力で、実験結果を見つめていたのは、

年長さんの男の子の疑問からスタートした

「せみが飛ぶ時に本当におしっこするかどうか」実験です。

棒でせみをつついて、飛ばすだけの実験ですが、せみのおしっこは近づかないと

見れないし、のんびり眺めていると上から水が降ってくるので、

みんな真剣そのものでした。

 

 

地面の穴といえば、

公園の滑り台の下にできていたこんなどうでもいいいような穴の方が、

子どもたちの関心を集めていました。

「じゃあ、この穴はどうしてできたのかな?」と言うと、知力がとても高い男の子が、

「光で空いたのかな?」なんてトンデモ推理をします。

この滑り台の台は無数の穴が開いた鉄板でできていて、確かにその穴のせいで、

地面には光と影のドット絵ができているのです。

でも穴は傘の先で突いていったほどの深さがありますから

光の力で削られたものとは考えにくいのです。

 

すると1年生の女の子が、

「雨が穴から入って、雨粒で穴があいたんじゃない?」と言いました。

それに納得した「光で?」と言っていた男の子は、滑り台の階段部分にさらに大きな

サイズ穴が空いている鉄板が使われているのに気付き、

「それなら、この下はどんな穴ができているんだろう?穴の大きさに合わせて

地面がへこんでるのかな?」と言いました。

が、その下を覗いてみてびっくり。

まったく凸凹がないのです。

雨水が入り過ぎて、地面の部分では水たまりのように全体が均等に濡れた状態に

なるのかもしれない、といった意見でまとまりました。

 

テレビで答えを見ちゃうと、とても不思議な現象でも、当たり前の推理可能なものの

ように思えてしまうのですが、

「それまで見たことがない、意識したことがない、やってみたことがない」

ということを推理するとなると、

「絶対こうなるに決まっている」と思ったことが覆されて

思いがけない結果に目が点になってしまうことも多いです。

 

わたしもこんな「びっくり」を体験しました。

 

写真の子が吹いているのは

空気圧の水鉄砲で、この日工作で作ったものです。

水鉄砲で「けんけんぱ」用の丸を描いています。

 

この水鉄砲、

写真のように息を吹き込んで、水が出てくる仕組みなんですが、

間違えて水にストローを差している側に息を吹き込んでいる子がいたのです。

「それはいくらなんでも水はでないでしょ。だってストローの先が水についていない

んだから」と思いながら見ていたら、なんと水が噴き出てきたのです。

 

???……どんな原理で水が?

 

水に息を吹き込んだ子があんまり強く吹くもので、

水が泡だって、その泡立った水が勢いで外にけっこうな量、出ていたのです。

何でもやってみないとわからないものですね。

 

 

↑ 3歳の●くんが集めていたせみの抜け殻。

 

自由に物作りを楽しんだ後で、学習タイム。

展開図を描いてサイコロを手作りしました。

3年生の子らには、

このサイコロをテーマにした難しいパズル(サピックス問題集より)を解いてもらい、

3歳~1年生までの子らはサイコロの目当てクイズに参加してもらいました。

これが大盛り上がり。どの子も真剣に考えていました。

 

最初は、サイコロ1個を置いて、底の部分の目の数を当てます。

「向かい合う目の数を足すと7だから」という考えで当てていた子もあるし、

見える目を全て調べてそこにない数を言っていた子もいました。

盛り上がってきたので「サイコロ2個をひっつけて、

サイコロをサイコロがひっついている面の目の数を足すといくつになるか」という

問題を出しました。

すると、年長さんと1年生ははりきって答えを出してくれました。 

 

 

 

せっかく異年齢で集まったから、さまざまな年齢の子が分担しあって解ける問題を

出しました。

そのひとつが、『平均』の出し方。

 

テント代わりに持っていった折りたたみの蚊帳に潜った

幼児さんたちがいっこうに出てこないので、

仕方なくわたしも蚊帳に入って問題を出しました。

 

1年生までの子には、「今日、集まった子どもたちの年齢を全て足すと

何歳でしょう?」という問題。

2、3年生の子には「今日、集まった子たちの年齢はだいたい何歳になるでしょう?」

という問題を出しました。

どちらもはりきって解いてくれました。

 

2、3年の子らは平均を出すための公式を知っているわけではありませんが、

「全部合わせたんなら、いる人数で割ればいいんじゃない?」と答えて、

解き始めました。

そうした考え方を本で読んだことがある子と自分で思いついたという子がいました。

どちらも正解。今回、偶然、割り切れる数になってよかったです。

3年生の子の解く様子を眺めていた2年生の子が、

「ということは、今日の年齢の平均はぼくの年より一つ下ってことか。

じゃあ、小さい子のが人数が多いってこと?」とつぶやいていました。

 

ユースホステルのレッスンで初めて会った3年生の男の子と女の子。

この男の子がとにかく考えることが好きでたまらないという子だったので、

普段はふざけてばかりの女の子も真剣な表情で闘志を燃やしていました。

たちまち意気投合して、もうパジャマに着替えてゆっくり過ごしている時間に

まで問題の解きっこをしていました。

 

最初にわたしが出した規則性の問題等は易しかったようで

「もっと難しいの」「もっと難しいの!」とふたりで競い合ううちに

トップクラス問題集の女子学院中学校の次のような問題で真剣勝負となった模様です。

 

 

Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんの5人が、

記号ア、イ、ウのどれかを選んで答えるクイズをしました。

問題は5問あり、1問正かいするごとに1点もらえます。

5人の答えと得点は下の表のようになりました。

Eさんの答えを書きいれなさい。

(問題はぼかしています。すいません)

 

かなり苦戦していましたが、ふたりともきっちり解ききって

満面の笑みを浮かべていました。

 

ご当地キティーの人形を地図上の県の上に置いていく遊びをしました。

絵カードと合わせると県名が描いてあるのですが、

キティーの特徴だけで「これって国会議事堂だから東京じゃないの?」

など自分で推理できた時はとてもうれしそうでした。

 

 

↑ 水遊びいろいろ。

 

せっかく異年齢の子たちが集まっていますから、

学習タイムもできるだけいっしょに楽しむようにしました。

たとえば写真の場面では、幼い子たちには水風船を色ごとに分けてもらったり

ピンク 黄色 黄色 黄色 ピンク 黄色 黄色 黄色……

といったきまりにそって並べる作業をしてもらい、

3年生の子らには、

「30番目は何色になるのか?」

「200番目は何色になるのか?」といった問題を解いて、

解くためにどのように考えたのか、みんなに解説してもらいました。

 

ただ解くだけではなくて、どうしてそのような答えに至ったのか

他の子らに説明するようにしていると、

より効率的に解く方法や間違いを防ぐためのコツに

しゃべっている最中に本人が気づくことがよくあります。

 

2年生の◆くんが悩んでいた問題です。

この子は問題集で問題を解く体験はあまりしたことがないようですが、

遊び上手、工作上手の子ですから、

「わからない」にぶつかった時に、「~してみたら?」「こうしたらどうかな?」

と試行錯誤する手段をたくさん思いつきます。

この問題を解き始めた時も、130㎝と156㎝以外の階段状になった部分の

長さがわからないことに気づいて

「物差しで測っても無理だもんねぇ~うーん」と考え込んでいたかと思うと、

「この線の部分をはさみで切って動かしてみたら?わかるかも」と言い出しました。

 

描き写して、線を切って移動させると

130㎝×2 + 156㎝×2

で解けることがわかりました。

◆くんが悩んでいる間に、5歳の☆くんが「ぼくもできる」と言って、

の形を紙に描き写していました。

 

<自分のアイデアを発展させる>

巻いた紙を腕に装着すると、まるで戦隊物の武器のようでした。

5歳の☆くんが気づきました。

そこでさらに武器らしくなるようにギザギザを取りつけたら、かっこよくなりました。

 

<一枚の紙の可能性>

朝の隙間時間、あまり散らかすわけにもいかず、

「画用紙だけを使って工作を」と言い渡すと、3年生の◇くんは、その条件の下で、

折り方を工夫することで、わにの鱗のような、屋根の瓦のようなものを

熱心に作っていました。

 

朝の学習タイムには折り紙を使って図形の性質について考えました。

 

みんなで正三角形を折ってから、それを使ってパズルの問題に答えたり、

正三角形の性質についての気づきを深めたりしました。

 

実は、年長さんの◎くんは、

この学習の前に始めた画用紙の工作が面白くなってしまって

折り紙を使った学習タイムには参加しませんでした。

部屋の隅っこで黙々と飛行機を作り続けていたのです。

◎くんのお母さんはこのような場合、叱ってでも作業を中断させて参加させるべきか、

大目に見るべきか迷っているようでした。

学校のような「絶対従わなければならない集団活動」にきちんと参加できるようなら、

少し自由度のある場では、やりはじめた工作を最後まで仕上げたかった◎くんの気持

ちを理解してあげるのもいいかな、と思いました。

 

◎くんいったい何を作っていたのかと見せてもらうと、びっくり!

写真がぼやけていて悪いのですが、自分オリジナルの輪ゴムのモーターがついた

飛行機でした。

モーターを回す仕組みは全て本人が考えたようなので、きちんと回らなかったのですが、

飛行機の後ろに取り付けた穴の空いた紙に輪ゴムのついた

ストローを引っ掛けるようになっていて、

輪ゴムの先には色画用紙とテープで作ったモーターがついていて、

ハッとするほどすごい作りでした。

◎くんは実物を観察して、自分なりに作品作りに活かす子で、

以前、磁石を使ってリニアモーターカーを作ったこともあります。

自分の内面に深くて広いイメージの世界がある子なんだろうな、と思います。

 

折り紙のレッスンの続きです。3年生の子ら、

慶應義塾湘南藤沢中等部の試験問題を見ながら、同じように折れるかやってみています。

 

まず最初に ↑ の形に折って、

さらに折って形を作ります。

折り方が載っているわけでないので、最終形だけ見て折っていくのはやはり難しい……

全員ギブアップ。それでもとても楽しいチャレンジになりました。

 

 

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