よくある牛乳パックのジャンプするおもちゃの作り方。
にんじゃの絵を描いたら、動きがいかにも忍者っぽくて子どもたちにとても人気でした。
パッと指を離すとジャンプしてかっこよく着地。
ぶんぶんごまにも忍者の絵を描いたところ、凧に張り付いて回転する忍者のようでした。
よくある牛乳パックのジャンプするおもちゃの作り方。
にんじゃの絵を描いたら、動きがいかにも忍者っぽくて子どもたちにとても人気でした。
パッと指を離すとジャンプしてかっこよく着地。
ぶんぶんごまにも忍者の絵を描いたところ、凧に張り付いて回転する忍者のようでした。
『よみがえれ思考力』の著者、ジェーン・ハーリーは、小中学校の教員、読みと学習のスペシャリスト、大学教員、小学校校長などのキャリアを持つ、国際的にも評価のある研究者です。
ジェーン・ハーリーは、子どもの学習について長年研究したのち、パターンというものが知能にとっては鍵であると確信するようになったそうです。
情報をパターン化するということは、それまで発達している心的な留め金で新しい情報を関連付け、まとめあげることです。
感覚レベルで入力された情報をまとめあげ、関係性を「見て取る」ことができる子どもたちは、思考と考えをまとめあげるのに手間取りません。
わたしは虹色教室で自閉症の子たちと接することが多いのですが、どの子も経験したことを意味へと落とし込めないために困っています。
学校での成績は抜群の一部のアスペルガー症候群の子らにしても、経験から意味をつむぎだすのは、非常に苦手なようです。
ジェーン・ハーリーも、自閉症児のひきこもりや異常なこだわりは、経験を意味のある形にまとめることができないことの障害から派生しており、
彼らは見たもの、聞いたもの、感じた物が混沌とした状態になっているのだと多くの専門家が考えていることを指摘しています。
ジェーン・ハーリーによると、早期教育の弊害とは、レベルの高い課題を、その脳の領域が発達する前にこなそうとすると、低次の神経系を使ったり、
自分で意味のパターンを創造するより、言われたことをただ受け取るような「習慣」がつくことに原因があるようです。
就学前の子に何より大切なのは、意味を探究し、自分で意味のパターンを創造するように援助することです。
虹色教室の活動でも、子どもが周りの世界を理解する方法を身につけること、自ら心的パターンを創造していくよう助けることを一番大切にしています。
といっても、そうした言葉だけでは、具体的にどんな関わりをしたらいいのかピンとこないですよね。
『よみがえれ思考力』の中にも、ほかのさまざまな幼児の発達を研究する本の中にも、ヒントやアドバイスが載ってはいますが、実際にそれを実行するとなると、戸惑う方も多いのではないかと感じています。
そこで、教室で心的パターンを創造するためにどんな働きかけをしていて、子どもがどのように成長していったのか、できるだけていねいに書いていこうと思っています。
年長さんたちが蜘蛛の巣を作った話を聞いて、1年生のAちゃんも作りたがりました。
Aちゃんの創作風景を見ていただくついでに、蜘蛛の巣の作り方を順番に紹介します。
透明の袋に木(割りばしなどでOK)を3本貼ります。
糸で逆三角形を作って、三角形の先端から糸を伸ばして、下の木に貼ります。
糸を放射状にセロテープで貼っていきます。編み物みたいで面白いです。
Aちゃんはひたすら蜘蛛の器用さに感心していました。
放射状の糸の上に内側からうずまきを作って貼っていきます。
ぷくっとした文字シールがたまたまあったので、蜘蛛を作りました。
蜘蛛のお尻に糸をつけて蜘蛛の巣からつらしました。
木に模様を入れて、糸にねばねばしているものをつけるためビーズを貼りました。スパンコールのはっぱやチョウチョを飾り付けたらできあがり。
算数のレッスンで、逆思考の問題を考えました。
お母さんが何こかみかんを買ってきたのですが、夕べお父さんが3こ、お母さんが2こ食べたので、今朝、3このみかんが残っていました。お母さんが買ってきたみかんはいくつでしょう?
35円のお菓子と5円のお菓子を買ったら、45円さいふに残りました。
最初あったお金はいくらでしょう?という問題。
難しかったようなので、お金を置いてみて考ると、きちんと解けるようになりました。
年中と年長の子たちのレッスンで家を作りました。
作り方の基本は、長方形の画用紙を縦と横のそれぞれが半分になるように折って切り込みを入れるだけという簡単仕様。
工作をする時、手を使うのはもちろんなのですが、想像力と知恵をフルに使ってたくさんおしゃべりしながら作ると面白いです。
この日、子どもたちがとても興味を持ったのは、ひとつ目の部屋の隣に猫用の小さい部屋を作って、猫の部屋の隣にハムスター用のさらに小さい部屋を作って、その隣にカニのためのもっともっと小さい部屋を作るというアイデアです。
それぞれの部屋は動物用の頭で押して引き上げる形のドアでつながっています。
このアイデアは、集まった子どもたちが口々に「こうしたい」「こうすればいい」と意見するうちに膨らんでいったものです。
さぁ作ろうということになって、わたしが「人間の部屋より小さい猫の部屋を作るには、どうすればいいと思う?
ちゃんと、見ていてよ。最初は、大きい色画用紙を全部、縦と横に折ったよね。
もう少し小さい部屋を作るとしたら、最初の画用紙を半分に切るのよ。
それから、それを縦と横に折る。ほらっ、人の家よりひとまわり小さい部屋ができたでしょう。
その次に、もっともっと小さい部屋を作るには、残った半分の画用紙をもう一度半分に切って、それを縦と横に折るの。」
というと、子どもたちは、手品でも見ているように心底感動した様子で、めいめいがどんどんサイズの小さい長方形を作って、
2階のうさぎの部屋や3階の小鳥の部屋などを作っていました。
高いところに小鳥の部屋を作ったけれど階段を作ってから、「どうやってこの部屋に上がろうかな?」
と言っていたAちゃんは、部屋の中にクレーンを取り付けて、上に引っ張り上げるようにしていました。
お風呂を大きくしすぎたBちゃん。
外のスペースを大きくして、お風呂をプールに変更しました。
お風呂、階段、ブランコ、立方体の作り方など学ぶ際、子どもたちの間に形や長さ、サイズについてさまざまな気づきがありました。
部屋の中にお風呂が入らないなら、お風呂の中に家を建てたらいいというジョークが子どもたちに大うけでした。
0歳7ヵ月のAちゃん、0歳11ヵ月のBちゃんとCちゃんのレッスンの様子です。
0歳の赤ちゃんを育てている親御さんに、「お家でどんな遊びをしていますか」とたずねると、
「あやすのと絵本を読んであげるくらいでしょうか」といった返事が返ってきます。
2人目、3人目の子を育てている子育てに慣れている方も、「0歳の子らがどんな遊びを喜ぶのかよくわかりません」とおっしゃることもよくあります。
0歳の赤ちゃんたちはとても好奇心が旺盛で、貪欲に遊びます。
さまざまな感触を試したがり、音や色や形を面白がり、推理力を働かせる遊びも大好きです。
引っぱったら、自分の方に来るとか、引っぱったら伸びるとか、押すと形が変化したり、音が出たりするとか、見えていたものが見えなくなったり、見えなかったものが目の前に現れたりするのを面白がります。
「いないないばぁ」などであやしてあげることも絵本を読んであげることは大切ですが、他の遊びのレパートリーを用意してあげたいものです。
0歳後半の子たちが喜ぶ遊びを紹介します。
この時期の子たちの目の使い方には、個性が見られます。
今回来てくれた7ヵ月のAちゃんは、首をさまざまな方向に向けながらかなり広い範囲まで見渡すように眺める子でした。
人と視線が会うと笑顔を浮かべ、こちらがそれをとらえてあやすと、キャッキャと笑いながら、もう一度あやしてくれるのを期待するように表情豊かに人の顔を見つめていました。
また、何かを口に入れてなめている時、自分の手元を見ようと集中していました。
11ヵ月のBちゃんは、丸い形の箱やマグネットのついたおもちゃなどを手にすると、必ずひっくり返したり、立てたり横にしたりして、多方面から分析するように見ていました。
動くものをじっくりゆっくり眺めるのが好きで、他の子がおもちゃを扱っている時も、その様子を熱心に見続けて、次に自分がそのおもちゃで遊ぶ時は、そのおもちゃの扱いについてよくわかっているような知恵が感じられる遊び方をしていました。
この時期の子たちが喜ぶおもちゃとして、ティッシュの空き箱や透明の容器(乱暴に扱っても危険がないもの)などがあります。
ティッシュの空き箱は、空き口が透明の部分があって、ものを押し込みたくなる作りになっています。
(子どもがビニールを噛みちぎると危ないので、必ず大人が遊びを見守ってください)
入れたものが見えるけれど、出すのが難しいし、振ると音がして適度な手ごたえがあるので、0歳の子の好奇心を刺激します。
赤ちゃんによっては、見えづらくなったらすぐに興味を失う子もいれば、そうした音や手ごたえの原因となっているものを突き止めようとのぞき込んだり、手でつかもうとしながら指先を見つめたりする子もいます。
赤ちゃんが、好奇心や探求心を満たそうとして何かに働きかけている時、近くにいる大人も同じように赤ちゃんの関心に注意を向けていると、チャレンジする持続時間が伸びていきます。
透明の容器は、物が入っているのを外から確かめられるので、赤ちゃんにとっていいおもちゃになります。
写真は、おもちゃをくるむところをBちゃんに見せながら、ハンカチを容器に入れたところです。
Bちゃんはハンカチを出そうとして苦心していましたが、うまくいかなくて泣いてしまいました。
Cちゃんの物の見方は、目的や目標物をいちはやく見つけて、それを達成したり、手に入れたりするまで関心が持続するような見つめ方でした。
いろいろなパーツがそろっているおもちゃの中から、少し年上の子たちが選びそうな目立つものをさっとつかみに行ったり、椅子の上にのぼって万歳ポーズをしたりしていました。
数玉で遊んでいたときも、数の玉の上に乗せた人形がほしくて身を乗りだしていました。
0歳の子たちとする工作は、何か作るというより、工作素材や道具を使って、赤ちゃんといっしょに遊ぶという関わりです。
まず色画用紙をいっしょに選びます。
色画用紙のはっきりした色は赤ちゃんたちの興味を引きます。
穴に何かを押し込むのが好きな時期なので、色画用紙に切り込みを入れて、裏にヨーグルトや豆腐の空き容器を貼って、落とし穴を作りました。
指で押し込むとお人形や車が穴の中に消えてしまいます。
簡単なぺープサートを作ったり、穴あき絵本を作ったりして遊びました。どの子も熱心に取り組んでいました。
写真は、小さい穴から出てくるひもです。
指でひもをつまんでひくと、ひもがちょろちょろ出てきます。
切り込みを入れて作るジュースが出てくる機械やパクパクする人形なども、0歳の子らが喜ぶ工作です。
11ヵ月の子たちは、はさみやセロテープに興味しんしんでした。