虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

<工作の教材の方です> 虹色オンライン教材<工作>についてのお知らせ

2017-04-14 17:45:08 | 連絡事項

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「虹色オンライン教室」からお知らせ

http://nijiiro.lekumo.biz/kousakusample/



今週「虹色オンライン教材」をご購入頂いた方へ

「ご利用開始のお知らせ」メールが
アドレス不明により送信できない方がおられます。
お心当たりのある方は、
メールが受信拒否されていないかご確認の上、
お名前とメールアドレスを下記までご連絡ください。

今日中にこちらからのメールが届かない場合、
メールの受信拒否などで送信できない可能性がありま
す。
その場合、他のメールアドレスをご連絡ください。

お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。

連絡先: 
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b2a4ebdd146880


勉強の面白さで集中する

2017-04-14 09:24:40 | 工作 ワークショップ

小学生限定の工作のワークショップ(数名の幼稚園児も参加)の様子です。

「図形」と「分数」をテーマにした学習もたっぷりしたのですが、

どの子も前のめりになって夢中になって考えてくれて

うれしい限りでした。

 

↑ 分度器やコンパスを使わずに

円を3分の1に正確に切り分ける方法を考えているところです。

答えのお手本を見せると、

幼稚園の子らまで息もしていないほど

真剣に観察していました。

 

↑四角柱や五角柱の形や展開図を絵にしています。

お菓子の箱を切り開いて答え合わせをすると、

子どもたちの心に強くヒットした模様でした。

学習タイムが終わっても図を練習し続ける子が何人かいました。

 

↑ 立方体をふたつに切り分けた図を見て、

展開図に切り込み部分の線を入れているところです。

この展開図はこんがらがるような折り方になるので

かなり難しいのです。

子どもたちはいつの間にかぞろぞろ集まってきて

われこそは……と解いていました。

実際に自分の答えを試してみるための

折り紙で作った展開図を配ると、「わたしもいる」「ぼくもいる」と

どの子も手を出して、自分で試していました。

↑小学2、3年生の子たちも初めて学んだ

時速や体積の問題を、はりきって解いていました。

↑みんなで手作りした分数ゲームとさいころです。

さまざまな形のサイコロ……

各面の出る確率が異なるサイコロ、六角柱のサイコロ、一度に2つの面が出せて

足し算して目の数にするサイコロなどオリジナリティーあふれる作品が

たくさん作られていました。

↑ 正確な立方体のさいころを作るのに

真剣です。

↑幼稚園児の弟くんはプラモデルを制作中。

 

今日は『中学入試用の暗記物クイズ大会』の日でした。

子どもたちはとにかくやる気満々でした。間違えることを気にせず

よく知らない問いにもどんどん手をあげていました。

それだけ真剣に取り組んでいたおかげで、

どの問題もしっかりマスターした様子。

 

最初にしたのは天体や星に関するクイズ。

冬の大三角や夏の大三角の星の名前やその星が含まれる星座の名前、

太陽系の惑星の名前などを当てていきます。

今日は天体マニアの子らの参加が多かったので、

天体についての問題を出したい子が続出し、

かなり難しいうんちくもしっかり頭に入りました。

ボランティアのお姉さんと漢字クイズ。

それぞれの子が6年生までの漢字辞典から

最高に難しいと思う漢字を選んでホワイトボードに書きます。

それから2秒後に画用紙で隠し、

瞬間で記憶する力を競いました。

子どもたちはこの遊びを通して、

どんなに難しい問題を出そうとしても

たいてい2秒で覚えられることを実感していました。

次は『自分のコレクションしているもの』について

作文のように話す時間。

 

自分が集めているもの(好きな物)についての説明。

集め出したきっかけ。

具体的にどのようなものがあるか。

なぜ好きなのか。

みんなに教えたい面白いところ。

など……。

 

この時間は思った以上の人気でほぼ全員が話したがりました。

また自分の番には、他の子の表現方法を取り入れて、

さらに磨きをかけて話していて感心しました。

↑の写真は、時刻表と切符のコレクションを見せてもらいながら、

お友だちが作文を作るように話すのを聞いているところです。

 

歴史のクイズは、

縄文時代や弥生時代、江戸時代などの絵本を見ながら、「縄文時代がなぜじょうもん時代と呼ばれているのか?」

「高床式倉庫が何に使われていたのか?」とか、「江戸時代の漢字を2秒で覚えて書く」などで

盛り上がりました。

他にも理科や社会のクイズをいろいろ楽しみました。

 

特に子どもたちが喜んでいたのは、

てんびんの重り当てクイズ。

最初は意味がさっぱりわからなかった子らも、

他の子らが解答するうちに

直観的に解き方を理解していました。

 


2分で作れるロボット と ハンドミキサーの作り方

2017-04-13 21:44:15 | 工作 ワークショップ

 

ブロック講座へのお申込みありがとうございます。

お待たせして申し訳ないのですが、来ていただく方の発表は来週にさせてください。

ブロック講座にいらした際、「潜水艦、ハンドミキサー、ロボットなどの作り方が知りたい」

という場合、声をかけてください。

 ブロックではありませんが、すぐにできるものなので、講座の合間に、作り方をお教えします。

「中はどうなっているの?」とたずねる2歳8か月のAくん。

排水管の中、機械の内部、身体の中、など、何でも中がどうなっているのか

知りたがります。

Aくんは1歳の頃から、トンネルの中に消えていくミニカーが

どこから出てくるのか、いろいろな方向に開けた窓から覗いて観察するのが大好きでした。

これまでAくんにねだられて、内部がわかる2階建ての船や立体駐車場など、

いろいろなものをAくんとAくんのお母さんといっしょに作ってきました。

上の写真は、水をかきまぜるハンドミキサーです。

 

透明のコップは、100円ショップで15個入り100円で売っているものです。

購入する場合、品質表示に「スチロール樹脂」とあるか見てください。

割れにくく、加工しやすいです。一般的な透明コップは、穴を開けようとすると、縦に裂けるように割れます。

 

<作り方>透明コップに2ヵ所(底と側面)穴を開けて、

写真のようにストローを通します。ストローの先に

ペットボトルやお弁当の蓋などを切った羽根をつけます。

底面から出たストローの端に切り込みを入れて、別のストローの

じゃばら部分の前後3㎝ずつほど切り取ったものを刺して、

ビニールテープで貼るとできあがり。

ハンドルを回すと、ハンドミキサーが回ります。

(ハンドルを回りやすくする方法が、いくつかあります。教室にいらしている方は、

その時、質問してください。)

 

Aくんがリモコンんで動かして喜んでいたロボット。

ロボットのアーム部分の動きはとても魅力的です。

こうしたロボットを作りたがる子は多いのですが、小学校高学年くらい

にならないと作るのは難しいです。

そこで、幼い子でも簡単にできて、このロボットと同じアームの動きをする

ロボットの作り方を考えてみました。

曲がるストロー2本のじゃばらまでの長さが短い側同士を

接続します。

紙コップに穴を開けて、1本目のストローのじゃばら部分がコップの中にある状態にします。

上の写真が基本です。

この基本の形だけでも、背面のストローを操作するだけで、

「つかむ」「上げ下げ」「たたく」「アームの方向の回転」など

リモコンロボットのアームとほとんど変わらない動きが可能です。

基本の形のアームに10㎝ほどに切ったひとまわり太いストローを通し、

隙間に曲がった細いストローなどを入れると、さらに複雑な動きを作りだすことができます。

 


2分で作れる潜水艦の作り方 (費用200円くらい)

2017-04-11 15:06:35 | 工作 ワークショップ

工作本などで潜水艦の作り方を見ると、

作業工程は難しいし、材料の調達も大変、おまけに作ってもうまく作動しない……という

ものがほとんどなのです。

何とか簡単に、安価で、失敗せずに作れて、潜水艦のしくみの基本がしっかり学べる

という作り方はないものか……と考えていて、

思いつきました。

いつもの適当工作です。

でも、子どもたちがお風呂で大喜びすることは間違いありません。

 

材料は、100円ショップの水風船を膨らませる下の写真のピンクの道具です。

ペットボトルと水槽用のチューブ50センチほど。水槽用のチューブは、

ホームセンターのホース類を切り売りしているコーナーで1m60円~90円くらいで

売っています。

 

<作り方>

ペットボトルにカッターで10㎝ほどの切り込みを入れます。

水風船のポンプを水槽用チューブにセロテープで接続します。

できあがり。

 

<遊び方>

ペットボトルの切り込みからプラスチックのフィギュアを入れます。

ペットボトルの隙間に水風船を取り付けたチューブの端をはさみます。

ペットボトルに水をたっぷり入れて水の中に沈めます。

水風船のポンプを押すとペットボトルの潜水艦が浮き上がってきます。

作りは、「えっ?」といういい加減さですが、なかなか高性能の潜水艦です。

数回ポンプを押すだけで、スーッとかっこよく浮上します。

ビニールテープや油性マジックで潜水艦らしく色付けすると、

もっとかっこいい仕上がりになります。

 


ブロック講座の参加者募集のお知らせ

2017-04-10 09:32:13 | レゴ デュプロ ブロック

5月に予定しているブロック講座の募集のお知らせです。

テーマは、「ブロックで動きを作り出す」「ブロックで形を生み出す」工夫

です。基本は親子(親だけの参加もOKです)で参加していただきますが、

5月27日(土) 5月29日(月)(3時半~5時半)は子どものみでの参加となります。

コメント欄に希望日時とお子さんの年齢を書いて申し込んでください。

 

5月26日(金) 10時~12時

5月27日(土) 10時~12時

5月29日(月) 10時~12時

5月29日(月) 3時30分~5時30分

5月30日(火) 10時~12時

 

 

<ブロック講座の様子です>

 

 

ブロック講座 1日目  (ブロック講座、その後で)

ブロック講座 2日目  (基本を自分で発展させていく方法いろいろ)

ブロック講座 3日目 (乗り物好きくん、ピタゴラスイッチ大好きさん のブロックで動きを作りだす遊び)

ブロック講座 4日目 (ブロック遊びと性格タイプ)

ブロック講座 5日目(「ゴム」の性質に夢中になる。「高さ」で遊ぶ)

ブロック講座 6日目(ブロック遊びで考えること、想像することが好きになる 1)

               2

ブロック講座 7日目(子どもがよく考えるようになる関わり方のポイント 1)

               2

               3

ブロック講座 8日目 (子どもの興味に合わせて、基本を発展させたり、応用させたり。)

ブロック講座9日目(それぞれの子の発達段階に合わせた発展のさせ方1)

               2

ブロック講座 10日目 (それぞれの子にとって魅力を感じるレベルの難しさ 1)

 

幼稚園児、小学生 の部 (子どもたちに自分の作りたいものを作ってもらう講座です)

              

ブロック講座 11日目 (平面を組み合わせて立体を作る)

ブロック講座 11日目 午後(洞窟、牢屋、火山、ジャングル、むかでさそりロボット、すてきなお家)

 

ブロック講座 12日目 (ブロック遊びと見る力、聞く力、想像する力、考える力 1)

              2

              

ブロック講座 13日目 (忍者屋敷、クリスマスのキラキラお家、ビー玉コースター ジャングルと滝 1)

           2

ブロック講座 14日目 (将来は歴女?地理女?さんたちの作品。那智の滝と青岸渡寺の三重塔)

ブロック講座 14日目 午後(車が入る時にスライドして上がる扉がある船、ロケット、動物の森と飛行機)

ブロック講座15日目(螺旋を滑り降りるコースが作りたい!ぼくの駅、飛行機のお仕事)

ブロック講座16日目(九九を具現化した九九タワー、合体メカ、屋根のあるお家、遊園地)

ブロック講座     (ほんの一瞬の間に崩壊した九九タワー)

ブロック講座 17日目(鉄道博物館、お寺、魚釣り場)

ブロック講座 17日目午後 (リサイクルで作った豪邸、ノアの箱舟風飛行機、ドリンクバーのある駅)

ブロック講座 18日目 (ロボット大集合、戦闘機、モノレール、へび年にちなんだロボット)

ブロック講座 19日目午前、午後(からくりの基本を応用させること

ブロック講座20日目(海上のピラミッド、モン・サン・ミッシェル、水族館、ハムスターおせち?すてきなお家2種)

ブロック講座20日目午後(乗り物いっぱいの街作り、ハムスター敷き詰め大流行)

ブロック講座 21日目午前午後  (東京スカイツリー、エレベーター、宝石でできた家、動物ランド、宝石探し)

ブロック講座22日目午前 午後 (お城の縄張り図、冒険迷路、冒険ステージ、戦闘機)

ブロック講座 最終日 (ピラミッドへ続く道、いちごの宝箱、お家、誕生ケーキ、ストーンヘイジ)

 

 


100円ショップのペーパー状のレンズ と ストローで作る映写機

2017-04-08 17:41:46 | 通常レッスン

もうすぐ2年生になるAちゃんとBちゃんのレッスンの様子です。

Aちゃんは長い間、ポップアップ絵本作りに夢中になっていたこともあって、

紙で立体を作るのが好きな子です。

今日は、Aちゃん、Bちゃんのふたりともが、「10階建ての家とか100階建ての家が

作りたい」と言っていたので、見本に「画用紙で基本的な家の形を作る方法」を

教えました。

 

以前の記事で紹介した下の写真のような形の作り方です。

積み上げ型の家を作るパーツをいくつかこしらえたふたりは、

シンプルに上へ上へとつなげていくのではなく、

家の形と家の形をいろいろな方向に向けて組み合わせてできる形を調べていました。

その結果、Aちゃんは、向かい合わせに貼り付けて、キューブ型の家を作っていました。

Bちゃんは、一方の家の形を寝かせて、映画館を作りだしました。

Bちゃんの映画館作りを受けて、光やレンズについて探求しながら

工作で使えるように、

さまざまな種類の懐中電灯やレンズや鏡や特殊フィルムなどを用意しました。

 

Aちゃんは、窓に100円ショップのフィルム状のレンズを使うことにしました。

紙のように薄くてはさみで切れる拡大鏡です。

 

 

Aちゃんが窓から見えるスペースを作るにあたって、

少しアドバイスをあげることにしました。

拡大鏡ですから、窓の外に見えるものを近づけたり

遠ざけたりできたら、どんな変化が起こるか面白いはずです。

窓の外にある庭をスライドできるようにしたAちゃん。

 

 

 

Bちゃんは「影絵の映画館を作りたい」と言っていました。

上の写真は、Bちゃんが分解した万華鏡いているところです。

 

Bちゃんは「細い筒状のものを使って何かを作る」というアイデアを

よく思いつく子です.

今回も「懐中電灯の光が、ストローの中を通るようにしたい」と言っていました。

さっそく、太いタピオカ用のストローを使って実験。

ストローを通ると、ストローを通さない時に比べて、光が広がらず、明るさが増すことがわかりました。

 

映画館の背後から、ストローで作った映写機で影絵を映しました。

ストローにはセロファンを貼っています。

きれいに影絵の映画が映りました。

映写機を回転させると、影絵の背景の色が変わります。

 

形を使った学習をした後なので、「長さ」の問題をすることにしました。

まずは、「まわりの長さ」を問う問題。

 

次に、

最レベ問題集の2年生の文章題にチャレンジしました。

単位の変換をしっかり学べました。


自ら学ぶ子が育つ教育とは?(ペスタロッチとフレーベルに学ぶこと)

2017-04-07 14:30:08 | 教育論 読者の方からのQ&A

ブロック講座の募集は、来週の頭(月か火)にさせていただきますね。

 

久しぶりに読んだ『人間性の最高表現』

(偉大な芸術家や科学者などが、自己実現していく姿を記録した本です)

というP・フェルッチの著書で

ペスタロッチとフレーベルの教育への姿勢を読みました。

 

現在、あまりにも軽視されている大人のあり方で、忘れないように

書き写しておきたかったので、記事にすることにしました。

 

「民衆教育の父」と称されるペスタロッチについて、P・フェルッチが

こんなことを書いています。

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一瞬一瞬の観察で、教育者たちは子どもたちの成長や発達にともなう才能の変化に、

どんなとらえにくいことでも気づくことができます。

それは、知性、心身のバランス、感情面の成長、好奇心、自律などの変化です。

このプロセスは、ほかの生き物に見られる発達とも似ています。

生物学的な比喩は、すぐれた教育者たちにたびたび使われてきました。

というのも彼らは、生徒たちのなかに、自分固有のルールに従い、自分のペースで展開する、

生き生きした自律的な進化を認めるからです。


(省略)このような眼差しを注がれると、成長していく子どもたちは

深い尊敬と自信を呼び覚ましてくれます。

そして、教育者が強制する必要なしに、子どもたちのなかに自律的なプロセスが続きます。

付け加えなければならないものは、何もありません。

すべての知恵と善が、すでに子どもたちのなかにあるのです。生徒たちから学ぶことが

教育者の務めであり、その逆ではありません。


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フレーベルもモンテッソーリも子どもたちのなかに、

自然発生的な自律性が生じるのを見ていました。

子どもたちのなかに普遍性を見つけることは、教育の最も重要な原点です。

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学び成長している子どもは、単に、自分の務めをこなし、先生の期待を満足させようと

している個人ではありません。

それどころか、一人ひとりの子どもすべての子どもで、それは、

万物の法則に従って宇宙を動きながら、全宇宙の秩序を

映し出している一つの星のようなものです。

成長している子どもは、やはりかけがえのない個人であると同時に、普遍的な

調和の現れでもあります。

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前にも書いたのですが、今、マイコー雑記のマイコさん、たまきさん、

ワーキングマザーさん、ともえさんらと、

「子どもたちのために、何かしたいね」と話しあっています。


子どもたちの人生に本当に役立つような贈り物とは、

それぞれの子の両親や祖父母、身近な大人たちが、

次に挙げるような良い教育者の資質を自分のなかに育てていくことじゃないかな、

と感じています。

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 ● 私たちが選択したことを実際に試み、恐れることなく世界を探検する

手助けをしてくれる人。

そしてもし私たちが失敗したり、困った問題に巻き込まれたりしても、

私たちは裁かれないということを知っている。

 

● 私たちができること、なれるものを示してくれ、新しい発見がどんな喜びを

生み出すか、示してくれる人。

 

● どれほど陳腐なものであっても人生に持ち込み、

それをいきいきした魅力いっぱいのものにする人。

 

● 私たちが自分で何か探し出すように励まし、

私たちを自分の才能に結びつけ、私たちが学んだ

ことは自分がやったことなのだと気づかせてくれる人。

 

● 私たちを退屈させたり、眠りこませたりすることは決してしない。

ただちょうどよい量の夢を見せて、

常に私たちの注意を呼び覚まし、刺激する用意ができている人。

 

● 苦労せずに学ぶ手助けをし、そのため私たちは、学んでいることが、

深いところではずっとわかっていたことだと感じる。

 

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<おまけ>

金貨があふれるしかけ。


写真は重いハンディーキャップを持っているAくんとの遊びの一コマです。

Aくんと水遊びをしている時、水がコップからあふれる瞬間、

手をたたいて喜ぶ姿を目にしました。

そこで、紙コップの内側に、ひもを(ガムテープでしっかり)貼りつけて、

あふれる瞬間を味わえるしかけを作りました。


Aくんは、まだほとんど言葉がない子ですが、

透明の筒(100円ショップのお茶を入れる入れ物)のなかをよく観察していて、

紙コップの高さよりたくさんの金貨を入れるとあふれることに気づきました。

また、

また、ひもを引っ張りながら集中力を持続させて、次にあふれる瞬間が来ることを

予感したわくわくする表情でひもを引きあげていました。

 

何度も何度も金貨をあふれさせるAくん。

遊びを通して、Aくんに次に起こることを期待する心が育ちつつあるのを

感じました。



 


水遊びで頭と心を使う 3

2017-04-06 21:50:17 | 工作 ワークショップ

 水を利用する工作をしていた時のこと。

1年生のAちゃんが、こんな発見をしました。

「水がくねくね曲がりながら流れてる!」とのこと。

覗いてみると、たしかに規則正しくくねくね曲がりながら流れています。

滑り台の材料に使った家具用の緩衝材が原因でしょうか?

不思議で面白い流れ方です。

よく観察したかったので、緑色の液体を作って流すことにしました。

やっぱりくねくね。

残念ながら、写真には写りませんでした。

緩衝材

 

上の写真は水中エレベーターです。

水面に浮かべた部屋のセットをそのまま水中に沈めています。

当たり前だけど、不思議な光景。

 

今日は、教室にエルモが来ました。

ピンポン玉を押すと水が出てくる仕掛けです。

本物のボタンみたいで面白いので、幼い子たちに大人気です。

水の中に手を入れると、今度は自分の手がボタン代わりになって、

水が出てきます。

こうした単純な水遊びは、

「水の中に個体を入れると、その体積の分だけ水面が上がる」ことを理解する

土台を作ってくれます。

 

 


文字ポストと算数クイズポストの復活 と お知らせ

2017-04-05 20:05:49 | 連絡事項
以前、「書く」ことに親しむために、
お手紙
だじゃれ
クイズ
鉄拳のこんな○○は××だ
などを、お家で書いてきてもらって、教室のポストに入れていました。

書くのも読むのも面白いです。

お家にも空き箱のポストを用意すれば、お父さんに手紙を書いたり、おばあちゃんになぞなぞを書いて送ったりして、書くことを楽しめます。
 
このところ、算数の図形パズルを作るのが流行っています。
そこで、以前あった「文字ポスト」と「算数ポスト」を復活させることにしました。
 
教室に、お手紙やクイズ、算数の問題などを作ってもってきてください。
 
下のような作品もOKです。
子どもと作った折り紙作品を捨てるのが惜しいときが
ありますね。
そんなときは、半分に折ったコピー用紙に
ぺタンと貼ったら、「ことわざ折り紙カルタ」 の
できあがりです。
ひまな時間に作ったり、遊んだりして楽しめます。

クイズのようになってます。
裏にマジックでことわざが書いてあります。
わかりますか?

犬も歩けば棒にあたる

魚心あれば水心

馬の耳に念仏

鬼の居ぬ間に洗たく

井の中の蛙大海を知らず

言わぬが花
 
慣用句もことわざも 
難しい語彙の意味も
手作りのカルタにしてしまうと
幼児でも親しめてしまうから不思議です。

子どものイラストって
何だか 味があります…

上の写真の裏面 わかりますか?
お題は 「わらう」

答えは 左から

目くそ鼻くそを笑う

今泣いたカラスが もう笑う

鬼が笑う
 

『ピタゴラスイッチ研究部』とフロー

2017-04-04 13:35:55 | 積み木  ピタゴラスイッチ

かなり前の記事です。現在、当時のピタゴラスイッチ研究部は(子どもたちの興味が別に移ったので)自然消滅したままに

なっています。でも、このところ、教室内でピタゴラスイッチ遊びが再燃の模様です。

近々、新しいピタゴラスイッチ研究部が生まれるかもしれません。

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もう3年も前のことになりますが、虹色教室では『ピタゴラスイッチ研究部』というクラブを作って、自分で考えたアイデアを競いあうことをしていました。
競いあうといってもそれぞれの子の自分のアイデアですから、その子の個性が強く出て、電気やモーターを使った仕掛けに熱中する子、音の出る仕掛けばかり作る子、ゴールに凝る子と興味の方向が異なります。
優劣決めがたい互いに切磋琢磨する面白い研究報告になりました。

私は基本的に、材料の調達と、『フロー状態』が起きやすいような環境を作ること以外はあまり手を出さないようにしていました。
「そんなものを使うの?」という子どもならではの変なアイデアが、
すごい動きを生み出すこともよくありましたから。
また、そうした遊びの興奮のあるうちに、レッスンの後半は算数や数学の学習に集中させるようにしていました。「たくさん学んで、もっと高度なことができるようになりたい」という気持を引き出したかったからです。

フローとは、人が時間も忘れて無我夢中になって何かに没頭しているときの精神状態をいいます、
心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱されました。
やってることにのめりこみすぎて、行為と意識が溶けあうような感覚です。

子どもにフロー状態を体験させるには、管理しすぎず、
成果を求めず、それぞれの子が自然な状態で自分に自信が持てるよう支えることが大事です。
また、友だちと協力しあって同じ目標に向かって努力するときも、
それぞれひとりひとりの子が、
自分自身の好奇心や探究心に突き動かされて取り組めるよう
支援します。



この当時、5歳だったピタゴラスイッチの研究部員さんたちは、今小1生。
最も難しいレベルの小学2、3年生の文章題や4年生~の数学検定の問題を難なく解きます。
この子たちは、勉強中もフローの状態を作り出すことができるように成長してきています。

この研究部は、アイデアマンの主力メンバーが受験に突入したことと、幼い子たちが『化学実験』ばかりやりたがる時期が続いたので、
半休部状態のまま今に至っています。

それが最近になって子どもたちの間に、「面白い崩れ方をするドミノが作りたい」という気持ちが生まれてきたので、
ピタゴラスイッチ研究部、復活しそうな気配です。

ピタゴラスイッチ研究部の報告 無事にライトがつきました!
ピタゴラスイッチ研究部の報告 無事にライトがつきました!2

ピタゴラスイッチ研究部の報告 運動の向きを変える 1

ピタゴラスイッチ研究部の報告  運動の向きを変える 2

ピタゴラスイッチ研究部の報告 ビー球スライダー 1

ピタゴラスイッチ研究部の報告 ビー球スライダー 2

ピタゴラスイッチ研究部の報告 ゴール地点の工夫 3

ピタゴラスイッチ研究部の報告  ビー球がよくすべる波の形 

ピタゴラスイッチ研究部♪ 音の出る仕組み

ピタゴラスイッチのスタート部分♪

科学クラブでのピタゴラスイッチ研究 1

科学クラブでのピタゴラスイッチ研究 2

ピタゴラスイッチ作品のアイデアは、これ以外にも面白いものがたくさんできたのですが、きりがないのでこれくらいで……。


これは昨日の小1生たちがドミノで遊んでいる様子です。
最初に円の上にドミノを並べてみて面白かったので、

もうひとつ作って、8の字を一筆で書くように倒れるようにしたいと思いました。


が、台にしている円形の板は周りが丸まっていて、

思うように交差しておくことができません。
そこで、8の交差する部分にあたるドミノを吊り下げる作戦に出ました。


よいアイデアではあったんだけど、これは失敗。

すると、ひとりの子が、この吊り下げたドミノを使ったゲームを思いつきました。
下にドミノを重ねておき、ひもをつけたドミノを上から落として
いくつドミノが崩れるか競うゲームです。
改良を加えて棒を1本足すと、カーブを描いてドミノが降りて来て

積んだドミノをはじくゲームが完成しました。

子どもたちが次々にアイデアを出しながら、
自分たちで工夫しながら遊ぶようにするには、
子どもたちのひとりひとりが『フロー状態』に入っていけるように
環境や大人と子どもの関係を整えることが大切です。



おまけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
100円グッズで、ピタゴラスイッチ作り♪ 
ピタゴラスイッチ研究部♪ 透明ホースの中を走る
ピタゴラスイッチ研究部員さんたちの研究発表です♪
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