フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月19日(金) 晴れ

2008-12-20 11:30:21 | Weblog
  8時、起床。オムレツ、トースト、紅茶の朝食。フィールドノートの更新を済ませてから家を出る。JR東京駅から東西線大手町駅へ歩く途中にある店で昼食用の弁当を購入。大学に着いて、まずは事務所前の掲示板のところへゆく。文化構想学部の1年生の論系進級希望届けの一次集計が結果が張り出されている。

 多元文化論系         40
 複合文化論系        141
 表象メディア論系       207
 文芸ジャーナリズム論系  198
 現代人間論系        193
 社会構築論系        164

  各論系の定員は来年度は一律168名なので、上位3論系は定員オーバーである。今後、希望の変更が一度だけ認められているので、おそらくわが現代人間論系は180(定員の1.07倍)くらいに落ち着くのではなかろうか。倍率がまったくないより、多少なりともあった方がいいと思うので、そのくらいに落ち着いてくれればと思う。昨年度の同じ集計で、現代人間論系は137であったから、一年でずいぶん躍進したものだ。基礎講義のレポートにきちんとコメントを返したり、論系説明会にはいつもスタッフ全員が顔をそろえて学生に語りかけたり、「現代人間論系総合講座1・2」という論系紹介のための科目を設置して教員全員が登壇したり、論系室を訪れる学生に助教や助手やTAがていねいに対応したりと、コツコツ努力をしてきた結果だろうと自負している。もちろん論系進級にあたっては学生をたくさん呼び込めばよいというものではない。外部の学生(1年生)の目に魅力的な論系として映ること以上に大切なことは、内部の学生(現代人間論系を選択してくれた学生)の満足度を高めることである。希望の専門演習を履修できること(2年生)、希望のゼミで勉強できること(3年生)、さしあたりこの2つが重要である。しかし、専門演習にもゼミにも定員というものがある以上、全員の希望がそのまま通ることは無理なので、少数の専門演習やゼミに学生の希望が集中することがないように、学生の希望が広く分散するような魅力的なカリキュラムを用意することが大切である。そして、第一希望ではない専門演習やゼミを履修することになった場合でも、結果的に「履修してよかった」と思ってもらえる授業であることが何よりも大切である。結局、最後はそこに行き着くだろう。
  3限の授業(ライフストーリーの社会学)の後は(今日は昼休みに研究室で弁当を食べたのでいつものメーヤウには行かず)、研究室や事務所であれこれの用事を片付け、夕方から、来年度採用の現代人間論系の助手の公募に応募した人たちへの面接を行う。さして広くない会議室で10名の教員に囲まれた中での面接で、応募者たちはさぞかし緊張したことであろう。私が社会学専修の助手に採用されたときは、面接などはなく、そもそも募集などもなく、私の知らないところで先生方が話し合って私を助手にすることが決まり、その結果が指導教授から私に伝えられ、「やってくれるか」と聞かれ、「はい」と返事をする(それ以外の返答はありえない)というものだった。今は昔の物語である。