9時、起床。実感としては今日から冬休み。来週は会議等で大学へ出ることはあるが、授業はもうない。ハムトースト、コロッケ、紅茶の朝食。新聞に紅白歌合戦の出場歌手とその曲目が載っていた。私は毎年、紅白歌合戦を観る。観終わって近所の神社に初詣もする。もちろん年越し蕎麦は欠かせない。決まりごとを決まりごととしてきちんとするタイプの人間なのだ。で、今年の紅白歌合戦で楽しみなのは以下の歌手と曲目である。
赤組
アンジェラ・アキ「手紙~拝啓十五の君へ~」
中島美嘉「ORION」
Perfume「ポリリズム」
平原綾香「ノクターン」
白組
ジェロ「海雪」
徳永英明「レイニーブルー」
前川清「東京砂漠」
Mr.Children「GIFT」
森山直太郎「生きてることが辛いなら」
昼食は自転車に乗って池上の「蓮月庵」に食べに行く。きつね蕎麦を食べるつもりでいたのだが、入り口のところの「冬はやっぱり鍋焼きうどん」と書かれた張り紙をみて、鍋焼きうどんもわるくないなと思い、注文した。しかし、出てきたのは何の変哲もない鍋焼きうどんで、いや、半熟玉子が入っていない(代わりに薄い卵焼きが入っていたが)ところが私には不満で、やっぱり最初の方針どおりきつね蕎麦にするのだったと後悔した。鍋焼きうどんに何を入れるかは店それぞれの方針があってよいが、海老の天ぷらと半熟玉子の2品だけは外せない、外してはならない。半熟玉子のトロリとした黄身が関東風の濃いめの汁と渾然一体となっているあたりを蓮華ですくって口に運ぶとき、われわれは冬の幸福というもののしみじみと感じることができるのだ。「蓮月庵」の向かいは「甘味あらい」で、もちろん暖簾をくぐって、贅沢あんみつを注文する。むしろ今日のメインはこちらなのだ。まず見た目の美しさを堪能し、しかるのちに一口一口しみじみと味わう。ああ、美味しかった。甘いものを食べた後は辛いものがほしくなる。もし減量作戦の最中でなかったら磯部巻きを注文したいところだったが、お茶のお替りをして我慢した。甘いものと辛いもの、どちらを先にしてどちらを後にするか、たとえば、中村屋の中華饅頭を食べるときは、私はまずあんまんを食べ、次に肉まんを食べる。逆の人もいるだろう。両手にあんまんと肉まんをもって、一口ずつ、交互に食べるという人もいるかもしれない(私はまだ見たことはないが)。甘辛順列問題は数ある人生問題の中でも、その喧々諤の度合いにおいて、5本の指に入るだろうといわれている。ちなみにまんじゅうが3個の場合は、あんまん→肉まん→あんまん、という順列を私は選択する。私はあんまんの方が肉まんより好きなのだが(中村屋の中華饅頭に関しては)、だからといって、決して、あんまんだけ2個、あんまんだけ3個という偏った食べ方はしない。これは人間に固有の行為で(たぶんね)、こうした行為の背後にある思想を、私は焼き鳥の用語を使って「ネギ間」的思想と呼んでいる(いま思いついたんですけど)。
いったん自宅に戻り、自転車を置き、散歩に出る。「ルノアール」で珈琲を飲みながら、『風のガーデン』のシナリオ本を読む。原作(シナリオ)とTVドラマは微妙に異なっている。現場での演出がそこに加わるし、一定の放送時間の中に収める必要上カットされた場面もある。そういうことに気づくのもシナリオを読む楽しみの1つだ(TVドラマのノベライズ本の場合は、シナリオではなくTVドラマが原作に相当し、それを文章で再現したものだから、TVドラマにないシーンが出現することはない)。
赤組
アンジェラ・アキ「手紙~拝啓十五の君へ~」
中島美嘉「ORION」
Perfume「ポリリズム」
平原綾香「ノクターン」
白組
ジェロ「海雪」
徳永英明「レイニーブルー」
前川清「東京砂漠」
Mr.Children「GIFT」
森山直太郎「生きてることが辛いなら」
昼食は自転車に乗って池上の「蓮月庵」に食べに行く。きつね蕎麦を食べるつもりでいたのだが、入り口のところの「冬はやっぱり鍋焼きうどん」と書かれた張り紙をみて、鍋焼きうどんもわるくないなと思い、注文した。しかし、出てきたのは何の変哲もない鍋焼きうどんで、いや、半熟玉子が入っていない(代わりに薄い卵焼きが入っていたが)ところが私には不満で、やっぱり最初の方針どおりきつね蕎麦にするのだったと後悔した。鍋焼きうどんに何を入れるかは店それぞれの方針があってよいが、海老の天ぷらと半熟玉子の2品だけは外せない、外してはならない。半熟玉子のトロリとした黄身が関東風の濃いめの汁と渾然一体となっているあたりを蓮華ですくって口に運ぶとき、われわれは冬の幸福というもののしみじみと感じることができるのだ。「蓮月庵」の向かいは「甘味あらい」で、もちろん暖簾をくぐって、贅沢あんみつを注文する。むしろ今日のメインはこちらなのだ。まず見た目の美しさを堪能し、しかるのちに一口一口しみじみと味わう。ああ、美味しかった。甘いものを食べた後は辛いものがほしくなる。もし減量作戦の最中でなかったら磯部巻きを注文したいところだったが、お茶のお替りをして我慢した。甘いものと辛いもの、どちらを先にしてどちらを後にするか、たとえば、中村屋の中華饅頭を食べるときは、私はまずあんまんを食べ、次に肉まんを食べる。逆の人もいるだろう。両手にあんまんと肉まんをもって、一口ずつ、交互に食べるという人もいるかもしれない(私はまだ見たことはないが)。甘辛順列問題は数ある人生問題の中でも、その喧々諤の度合いにおいて、5本の指に入るだろうといわれている。ちなみにまんじゅうが3個の場合は、あんまん→肉まん→あんまん、という順列を私は選択する。私はあんまんの方が肉まんより好きなのだが(中村屋の中華饅頭に関しては)、だからといって、決して、あんまんだけ2個、あんまんだけ3個という偏った食べ方はしない。これは人間に固有の行為で(たぶんね)、こうした行為の背後にある思想を、私は焼き鳥の用語を使って「ネギ間」的思想と呼んでいる(いま思いついたんですけど)。
いったん自宅に戻り、自転車を置き、散歩に出る。「ルノアール」で珈琲を飲みながら、『風のガーデン』のシナリオ本を読む。原作(シナリオ)とTVドラマは微妙に異なっている。現場での演出がそこに加わるし、一定の放送時間の中に収める必要上カットされた場面もある。そういうことに気づくのもシナリオを読む楽しみの1つだ(TVドラマのノベライズ本の場合は、シナリオではなくTVドラマが原作に相当し、それを文章で再現したものだから、TVドラマにないシーンが出現することはない)。