７月６日（月） 雨のち晴れ

　　１０時、起床。雨の音を聴きながら、フィールドノートの更新をしていると、娘が帰ってきた。昨夜は打ち上げで高田馬場でオールだった。今日は有給をとっているものと思っていたら、これから会社だという。疲れてないのか。
　　「鈴文」で朝食兼昼食をとる（ランチのとんかつ定食）。特製ロースかつ定食を注文している客が２人いて、それと比べると、ランチのとんかつ定食はミニチュアカーのように見える。少々悔しいが、年齢を考えて、ここは我慢である。郵便局で複数の所属学会の年会費などを振り込む。一万円札が数枚、機械の中に消えていった。サラ金の借金を返済するときというのはこういう気分なのではないかと思った。「シャノアール」で珈琲を飲みながらゼミのテキストに目を通す。ここの客は主婦が中心で、したがって昼間の時間帯が一番混んでいて、夕方以降は空いている。ひさしぶりで混んでいる時間帯に来てしまった。入ってからそのことに気づいたが、読書に集中すれば周囲の喧騒はそれほど気にならなくなる。たまたま自己責任論の陥穽について書かれた文章を読んでいるときに、隣の席の女性たちが「自己責任」を果敢に（かつ素朴に）論じていたので、思わず耳をそばだててしまった。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　雨上がりの夕暮れの空（三階のベランダから）

　　夜、依頼されていた書評原稿を書き上げて、メールで送る。指定された締め切りよりも４日も早い。私にしてはきわめて珍しいことであるが、明日、明後日、明々後日は授業の準備で忙しくなることが目に見えているので、事実上、今夜やデッドラインなのであった。