フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月21日(火) 雨

2009-07-22 02:54:45 | Weblog
  9時半、起床。雨が降っている。しかも涼しい。梅雨明けは間違いだったんじゃないか、あれは梅雨の中休みというやつではなかったのかと、思わないでもない。昨夜の残りもののカレー、トースト、冷麦茶の朝食。
  今日は基礎講義(オンデマンド授業)のレビューシートとレポートの締切日。おそらく大学のパソコン・ルームは混雑していることだろう。通常の授業のレビューシートも締め切り当日に提出する学生が多いが、基礎講義の場合もそれは同じで、おかげで去年の今頃は大学のサーバーがパンク状態になって大変だった。今年はその辺のことは改善されているようで、多少接続が遅くなっている感じがする程度で、支障はない。
  私が担当している現代人間論系基礎講義1「現代人間論系への招待」には798枚のレビューシートがあった。もちろん全部、目を通した。そして簡単なコメント(読みましたという挨拶みたいなもの)を返した。質問が書かれている場合はそれに答え、他の講義へのレビューシートが紛れ込んでいる場合は注意を促した。大変そうな作業に思えるかもしれないが、全然、そんなことはない。短期間でまとめてやろうとしたら大変だが、レビューシートは4月から随時投稿できるので、一日に一度チェックするだけ、平均すれば一日10分程度の時間しかかからなかった。仕事を始める前の準備体操、あるいは就寝前の歯磨きみたいなものである。
  大変といえば大変なのは、これから始まるレポートの採点そしてコメントである。現代人間論系には、今回、293本のレポートが提出された。31日が採点の締め切りなので、他の科目の試験やレポートの採点の合間をみてやらなければならない。採点だけならそれほど大変でもないのだが、うちの論系では全部のレポートにコメントを付けて返すということをやっている(そういう教員は他の論系にもいるのかもしれないが、論系全体としてやっているのはうちだけだと思う。今年はどうだろう)。
  私は自分の担当分については、もう全部コメントをつけ終えてしまった。というのは私が担当する「現代人間論系基礎講義1」は論系全体の紹介編なので、一応レポートの対象になってはいるものの、実際に選択する学生は多くないのである。もしかしたら0本かもと思っていたが、さすがに0本ということはなく、12本あった。去年は紹介編のほかにもう1つ個別編の基礎講義を担当していたので、140本ほどのレポートを抱えて、これはさすがに大変だった。泣きながら、歯を食いしばって、全部にコメントを付けて返した。そのため涙は枯れ、「あなたって冷たい人ね」と女性から言われるようになり、奥歯はボロボロになり、就寝中はマウスピースを装着するように歯医者さんから指導され、でも、それでは熟睡できないので、困っている。もしかして労災の対象になるのではないかと考えたりするが、因果関係の立証は困難だろう。それが今年は12本。楽チンである。他の先生方に申し訳ない気もするが、去年がんばったことに免じて、許してね。