フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月24日(金) 曇り時々小雨

2009-07-25 02:32:12 | Weblog
  9時半、起床。焼きソーセージ、トースト、オレンジジュースの朝食。11時過ぎに家を出る。駅への道の途中で定期券を忘れてきたことに気づく。妻に電話をして、「これから家に取りに戻るけれど、君も自転車でもってきてくれないか」と頼む。そうすれば途中で受け取ることができ、時間の遅れが最小限ですむと考えたのである。しかし、妻はすぐには出られないという。まだ化粧をしていないからだ。「大丈夫、君はノーメークでも十分に美しい」と言ってみたが、「無理です」とのこと。結局、あと50メートルで自宅というところで自転車に乗った妻と出遭う。あまり時間の節約にはならなかった。
  3限は「日常生活の社会学」の教場試験。登録者281名中、受験者263名(94%)。明らかに普段の出席率よりも高い。普段は70%くらいではなかろうか。もちろん座席がなくなるということはないのだが(登録者数=座席数なので)、「ここが空いてますよ」と遅れて教室に入ってきた学生に空席を指示をするのが一仕事である。試験開始は1時6分。終了は2時6分であった。回収した答案用紙を試験監督の院生たちが整理している間、教室に残っていた(次の時間の授業を待っている)学生たちに試験の出来について聞いたみたところ、みんな自信なさそうだった。ある女子学生が「先生の科目はこれまで2つ履修していますが、2つともB評価でした。今度はAがほしいです」と言ったので、「おっ、Bが2つですか。あと1つBをとったらA1つと交換できるね」と答える。「本当ですか!」と声のトーンが高くなる。もちろん嘘です。そもそもB3つとA1つの交換では単位不足になっちゃうじゃないの。
  4限は空き時間。研究室で昼食のおにぎりを食べながら、授業の下準備。5限は研究室で基礎演習の夏のレポートの個人相談。今回の組(6名)で最後。「この本全部読まれたんですか?」と毎回同じ質問をされる。いいえ、読んでません。本というものは必ずしも最初の頁から最後の頁まで読むものではないのです。読書というよりも調べものといった方があたっています。
  6限はゼミ。前期最後のゼミである。前半の発達心理学の文献の講読を8時までやって、後半は戸山キャンパス向かいの「レトロ」で納会。手探りで開始したゼミであるが、なんとか前期を終えることができた。私個人の満足度は80%。前半と後半の間にスイーツタイムを設けたのは成功であった。これは私のアイデア。えらい。本来は6限で終るはずが、毎回、7限まで延長し、最近では9時半終了というのがすっかり定着してしまったが、居眠りもなく、意欲的に取り組む姿勢がいい。えらい。ひとりひとりをほめてほしいとのリクエストがあったが、今日のところは集合的にほめておくにとどめる。10時、散会。次に全員がそろうのは9月の合宿のときである。みんな、よい夏休みを。たくさん本を読もう。


「レトロ」の前で