7時半、起床。
いつもそうだが、とくに夏は、起きてすぐに朝食はとらない。一仕事してから、遅めの朝食(ときに昼食を兼ねる)をとる。
「越中屋」で朝食、食後のコーヒーは「あるす」で、というコースを想定して外出。
ししゃも(200円)、納豆(70円)、生卵(50円)、味噌汁(30円)、ご飯(170円)を注文。〆て520円なり。ししゃもはよく頼むが、納豆と生卵は明らかに先週の『たべるダケ』(第6話)の影響だろう。ししゃもでご飯を3分の1ほど食べたところで、納豆卵かけご飯にする。
老夫婦の役割分担はどうなっているのだろうか。ししゃもはご主人が焼いた。納豆や生卵は女将さんが準備した。ご主人が声を発したのを一度も聞いたことがない。
「あるす」へ向かう途中、公園のベンチで休憩。砂場に雀たちが集まっていたので、コンビニでパンを買ってきて、与える。
「あるす」は2週間ぶり。「夏バテしていませんか?」とマスター夫妻に尋ねたら、「毎日、夏バテしています」とマダムが笑って答えた。最近は、途中で1時間か2時間、中休みにして昼寝をすることもあるそうだ。「商店街を誰も歩いていないこともよくありますね」とマスター。ここの商店街は蒲田駅に向かって伸びてはいない。「縦の通り」ではなくて、「横の通り」なのだ。だからシャッター通り化してくると、わざわざこの通りを歩く人がいなくなってくる。
アイスコーヒーを注文。アイスコーヒー用の豆は深煎りである。
マダムが庭で採れた夏みかんで作ったジュースをサービスしてくださった。美味しい。たくさん採れすぎてジュースにでもしないと消費できないのだそうが。夏季限定でメニューに加えたらいかがですかと言うと、「ふふふ」と笑っておられた。珈琲を注文すると(そしておしゃべりで長居をすると)、紅茶やジュースがサービスで出てくるというのはこの店ならではのところだから、やっぱり、それは温存しておいていただいた方がよいだろう。
支払いをすませて、店を出るとき、マスター夫妻が店の外まで見送りに出てくれる。たまにではなく、いつもである。なんだか老舗の旅館のようである。
「ルノアール」で一仕事しようと駅の方へ向かって歩く。
向こうから自転車に乗ってきた人に声を掛けられる。「phono kafe」の大原さんだ。今日は「phono kafe」はお休みだが(火・水が定休)、新宿の自然食のお菓子屋さんに卸す焼き菓子を厨房で作っているのだ。昼食をとり、カラオケを楽しんで、いまから店に行くところとのこと。「一人カラオケですか?」と聞いたら、昼食もカラオケもご主人と一緒だったそうだ。仲の良いご夫婦だ。
「ルノアール」で、清水幾太郎『「社交学」ノート』(1986年)に目を通す。9月25日が締め切りの論文、「清水幾太郎における孤独と社交」(仮題)のためである。ライフワークである清水研究と、最近の関心であるライフスタイル論の両方にかかわるテーマで、面白いものが書けたらと思っているが、今月中に構成をはっきりさせて、来月になったら執筆にとりかかりたい。
柚子ティーと厚切りハムサンドを注文。
雨が降り始めてきた。まだ大したことはないが、ベランダの洗濯物が気になるので(一応、庇の下に干してある)、読書の途中だが、帰ることにした。
帰宅して、洗濯物を取り込む。そのうち雷が鳴り始めた。と思ったら、真上で(たぶん)、「バリバリ」という大きな音がした。空が裂けるような大きな音だった。飼い猫のはるがびっくりしたような顔で私を見た。
夕食は和食の献立。茄子に先日「SKIPA」でいただいた「しょうゆの実」をつけて食べたらとても美味しかった。
夜、私が管理担当の科目の件で、非常勤の先生方に来年度の依頼のメールを出す。
ゼミ3年生に秋学期のゼミのスケジュールについてのお知らせメールを出す。夏休みを満喫しつつ、勉強(も)してくださいね。