8時、起床。
朝食を抜いて、昼食を「喜楽亭」に食べに行く。「喜楽亭」は下丸子の駅の改札口の横にあるので、改札を出た直後に「喜楽亭」の写真を撮ると、店の前の舗道は人で溢れている。にぎやかな商店街に見えるが、すぐに波が引くように人影はまばらになる。
店の外の四つ辻にANA(全日空)の採用試験会場を案内する人が立っている。下丸子にはANAの研修施設があって、採用試験会場としても使われていて、各地から就活生たちがやってくるのだ。
注文したのはいつものチキンカツ定食。減量中にしてはカロリー高めの昼食だが、今日はこの後、ジムに行く予定なので、そこで帳尻は合う算段になっている。
珍しく(というのも失礼だが)、私の後から4人組みの客が来たので、主人は注文に追われて、いつもみたいにおしゃべりはできなかったが、4人組が帰って、私も席を立とうかと思っていたら、「お茶をいれますよ」とご主人が言って、そこからしばらくおしゃべりをする。
下丸子の町を歩いていて、「交番がないな」と感じていたので、そのことを話すと、昔はあそことあそこにあったんですが、統合されて、なくなってしまったのですとのこと。ああ、あこそは交番の跡地なのか。交番の統合は経費の削減のためだろうが、下丸子の町が比較的に治安に問題がないということも意味するのだろうか。
食後の珈琲は蒲田に戻ってから「テラス・ドルチェ」で。
「テラス・ドルチェ」で一休みしてから、ジムへ向かう。
筋トレ2セットと有酸素運動(クロストレーナー)45分。600キロ超のカロリーを消費した。頑張りました。美味しいもの(今日の場合はチキンカツ定食)を後顧の憂いなく食べるためにはこうした努力が必要なのだ。
ジムを出て、「まやんち」へ顔を出す。5時を回っていれば、大抵、待たずに座れる。
ピーチメルバとアイスティーを注文。夏季限定のピーチメルバが食べられるのも8月いっぱいである。今日と、来週の木・金・土となってしまった。木曜日はジムが休みなので、そして金曜日は大学に出る用事があるので、実質的には今日と来週の土曜日の2日間だけである。ジムで汗を流した後に、アイスティーとの組み合わせで食べるのが、ピーチメルバの一番美味しい食べ方である。アイスクリームの甘さ、ラズベリーソースで煮込んで冷やしたピーチの甘酸っぱさ、そしてアイスティーで口を中をさっぱりさせる、この3拍子の組み合わせでいただくのがいい。「ジムの後で」というのは、通常よりも、身体が甘味と酸味と水分を欲しているからだ。スプーンで食べるアイス、フォークで食べるピーチ、ストローで飲むアイスティー、その一口一口が身体に沁み込んでいくような気がする。今日の私は、おそらく、はたから見たら、『たべるダケ』のシズル(後藤まり)のように至福の表情をしてピーチメルバを味わっていたに違いない。そしてその姿を目にした人は、「ピーチメルバをこんなに美味しそうに食べる人を初めて見た」と感激し、自分も元気に生きていこうと思ったに違いない。食いしん坊は意図しないところで人に元気を与えているのだ。
「まやんち」を出て、「phono kafe」へ向かう。 ピーチメルバを味わっている間に一雨降ったようである。
「phono kafe」に入ると、昨日、私たちが座った席にまた「予約制」のプレートが置かれている。なんでも、ネットを「phono kafe」を知った人がいま車でこちらに向かっているそうなのである。しかし、この辺りは一方通行の道路が入り組んでいて、車では大変だろう。案の定、ずいぶん到着がおくれた。悪いことはいわない、蒲田駅から歩いてこられた方が賢明です(それでも決してわかりやすくはありませんけど)。
私は本日10人目の客だった。私の後にさらに3人来たから、まずまずの一日ではなかろうか。
7時ちょと前に店を出る。もう日が暮れている。夏から秋へ季節は確実に動いている。