King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

本日の珈琲

2009年08月17日 13時37分11秒 | 珈琲
パプアニューキニアの豆です。

こういうしっかりと火を通した豆でのみ
味わえる珠のような核のある珈琲が
最近の好みとして定着してきた感があります。

いつもの珈琲屋さんからメールが来ました。

私が払い込み伝票で質問したものにご返答
いただいたものです。

私は、先日熊谷の珈琲屋さんで豆を熟成させて
からだしているという記述から保存すると何が
変わるのか何を熟成させるのか聞いたのです。

オールド珈琲は扱っていないし、古い豆は商品として
価値がなくなるという観念を持っているとの答え
でした。

私もこの考え方に賛成で、だから何を熟成させるのか
知りたかったのです。

その答えのようなものが、先日のバッハで買った
珈琲大全に書いてありました。

保存しておいて抜けるのは水分だけだというのです。
それが落ちれば焙煎はしやすくなり、出来の悪いまめだと
それをやる価値があるといいます。

しかし、私はそれだけではないと先日のランブルの珈琲
を飲んで感じたのです。

ランブルの珈琲は飲む前から想像で枯れた珈琲の化石のような
物が出てくるものと思っていました。

しかし、出てきたものは鮮烈な輝きがあり、しっかりとした主張が
あふれていました。

生命感と自然の調和と大地の恵み降り注いだ太陽と
吹きぬける風、全てを感じさせる心地よいハーモニーが
しっかりとイメージを残すのです。

安売りの珈琲屋さんの各豆の残骸の寄せ集めのような
味の一定しない一杯とは比べ物にならない至玉の一杯
なのです。

これを珈琲の世界観が違うとか目指している世界が違うとか
到達した世界が違うということで評価してしまっていいの
でしょうか。

以前はブラジルしか飲まず、それよりキューバの方がうまくて
洗練されていると感じていた私が、今ではコロンビアやグゥアテマラ
、パプアニューギニアの豆を飲むようになり、その豆の持つ
豊な香りと味のファーモニーに酔いしれるという感じを持つに
至るとは…。

珈琲に木の実やフルーツや花の香りを感じたり、強烈な甘みを
感じたり、穀物が持つようなコクを感じまたそれに浸りたいと
思うようになってしまうとは。

それには淹れる時に、時間とか湯温とか豆の分量だとか気に
かけないと現れないという気まぐれなところもあり、それを
理解して見事に引き出されたものは、カップの中で変わることの
ないしっかりしたファーモニーを奏でます。

本日の珈琲は、今まで飲んだことのない地域のパプアニューギニア
ですが、これは有機栽培を超えた自然農法ということでほったらかし
の自然のジャングルのような珈琲林から出来たまめらしいです。

今まで飲んできたグゥアテマラやコロンビアの有機の物と
同様に、甘みとこくがあり、しっかりと自然の恵みを感じ
させてくれる味でした。
コメント
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