King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

キリマンに思う

2011年05月25日 15時55分05秒 | 珈琲
先日入荷のタンザニア、スノートップは実にいい
豆でした。

グルメコーヒーと呼ばれるタンザニアの各ある
ブランドコーヒーの中でも、スノートップは求めやすく
味も安定していて扱いやすい豆でした。

ただ残念なのは他の豆並みの値段に値上げらされて
さらに他の豆はもっと値が上がってしまうだろうと
予測されることです。

しかし、このキリマンという名で喫茶店で売られる
ストレートでも人気の豆ですが、中々喫茶店で親しんだ
人でも、グルメコーヒーの味と喫茶店のキリマンの味が
イコールで結びついている人はいないのではないかと
思います。

それで世の喫茶店のキリマンは奇怪な味になっていて
豆を売っている側も戸惑うほどです。

自家焙煎の喫茶店やスペシャルティを売りにする店が
増えている中、オールドのキリマンファンを納得させ
られないのはなぜなのか。

それは珈琲の甘みとチョコ味について味わい分ける
準備が整っている人が少ないからではないでしょうか。

キリマンも深く煎れば、濃厚なチョコ味と薫り高い豆
になります。

ただ、そういう味で出している店はほとんどなく、
近年少なくなったモカの代替で酸味を強調する店が
多いのではないでしょうか。

キリマンで甘みと言ってもあれという表情をする人が
ほとんどです。

挽いた時のあの濃厚なチョコ風味、鮮烈な花の香りと
グルメコーヒーと呼ばれる類のAAランクより上とされる
豆には、印象的な香りと味があります。

今度のスノートップには、積み重なる確かな甘みという
不思議な感覚があります。

香りや酸の第一印象が一通り味わって通り過ぎで感じるのは
一口飲むごとに強まる甘みの印象です。

単純な甘いという印象とは違う、余韻として残る味が
積み重なるのです。

ウンゴロゴロがマイルド珈琲としてのさわやかな印象と
すばらしさを感じさせるのとまた一味違う面白さです。

最初はこの値段の豆でここまでの味ならお得と感じて
キリマン=スノートップとして扱っていましたが、そう
状況はやさしいものでなく扱いも別なものにしなくては
ならない状況ですが、デイリーで味わいたい豆には変わり
ありません。

今月中にウンゴロゴロも手に入れば入れたいんですけどね。
コメント
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