King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

唐突なニュース

2011年05月07日 01時03分51秒 | 日々のこと
昨日の夜の7時のニュースはいつもと違うオープニングでした。

テーマの音楽が鳴らずに武田君がすぐ今晩はと挨拶も一言で
あっさりと始まり、すぐに首相が浜岡原発停止を要請したと
いうニュースが始まりました。

その前から、緊急ニュースで字幕で流れたこのニュースは
ずっと画面に張り付いたままで事の異様さを現していました。

だけどこれは何の意味があるのか、政府は決断したということ
なのか。

つまり、原発に決別すると言う方向性の表れなのか、それとも
被災地を歩くパフォーマンスと同じ程度の事なのか、その真意は
まるきり伝わりません。

中曽根により、突如現れた巨大な原発予算がずっと官民財の癒着の
歴史を形作ってきました。

それをどうほぐすのか、この震災は正にその一歩になると誰もが
思っていたことでしょう。

それならば、もっと現実性のある予算的措置をとるべきです。

国が使う膨大な国家的プロジェクトの高速増殖炉開発予算とか
電源開発予算はほったらかしです。

やめるというだけで、それらを復興に丸々使えるじゃないですか。

昨日の原発停止要請は、危ないのでやめてと言ってみた程度の
ことじゃないですか。

総理の本気度は皆目謎のままです。

本当に復興させる気があるのか。

変な会議なんかやめて自分で官僚とか地元の政治家とかどんどん
話をして下地を固めてビジョンを作り、予算をつけたらどうで
しょう。

復興会議が最初に言い出したのが、増税しようということだと
たけしのテレビでも言っていました。

その前に、90兆位元通りするのにかかるといわれる復興費用を
どう捻出するかというときに専門家でもない人たちを集めて
増税したらいいという話をさせたかと思うと、いまさら現地を
みるツアーを始めたというニュースなどみるとやれやれと
いう気持ちになります。

今までの癒着や地域にばら撒いて来た経緯などほったらかしにして
この問題は解決できないのです。

そもそも自分の足元が危うい中、予算にも増税にも関係ない
ところで、自分の政権を延命させるヒットとして放たれた一打
のように見えます。

本当に停める気があるのなら、各地にばら撒いて来た予算を今後
どうするのか、高速増殖炉というポンコツにつぎ込んだ金をすぐ
さま復興財源に切り替えるなど、もともと怪物予算を生んだ自民党
と真摯に議論に臨み凝り固まった過去と共に正す努力こそが
望まれます。

被災地の映像は、有名人や天皇陛下が見舞う映像など、きれいごと
しか映されていないのです。

ネットで見ると週刊誌並の情報や不公正な事実など次々に目にする
事ができます。

テレビでも続々と建ち始めた仮設住宅の姿を見ますが、なぜ仮設
住宅なのでしょうか。

せっかく建てた仮設住宅も入居をキャンセルする人が増えていると
言う地域があるそうです。

なぜ建てる前に入居希望の実数を把握もしないのでしょうか。

民間の空室とか旅館の借り上げとか建てる予算で地域の風評被害や
経済の落ち込みも防ぐことができたのに硬直的な予算の仕様で
安く上げられるところをわざわざ無駄な税金支出と資源の無駄遣いを
しているように思えます。

防災センターのような施設を作り仕事と宿舎となる複合施設を
作ってしまった方が、後々のためになるでしょう。

そんな事は地方の行政庁でとっくに考えていることであり、
それに耳を貸して予算付けしてやるだけでいいのに、何を
変な会議やら担当大臣やら組織ばかり作り、解決の策を人に
託してしまうのでしょうか。

ここでも何か自分がやったというものを残したいのでしょうか。

世間はしっかり見ていますから、そんな格好やいい言葉で
なく仕事で示してもらいたいと切に願います。
コメント
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