この本はネットでトーマス・ピンチョンの本を探しているときに
見つけました。
『螺旋』です。
日本とアメリカの小説ばかり読みなれているとこう言う他の国の
小説は新鮮です。
本を巡る話で謎の作家を見つけると言うテーマがあるのですが、
あまり深い世界とか人生とか政治感とかに触れられる事はなく、
極身近な世界の事が語られているのが特長です。
謎を解くと言うテーマがあるので、話がテンポよく最後まで
面白く読めるのですが、なぜ麻薬中毒の話がこんなところで
出てくるのかとか登場人物が物事を決断する事に必然があまり
なく、物語の深みが足りない感じがします。
折からユーロがギリシャの債務問題から危機になり、日本の
円高に繋がったときに、スペインもユーロなんだとか、景気
とか独自の産業とかどんな感じなのだろうかと気になって
しまいました。
指が六本ある人が沢山いる村と言うのが本当にピレネー山脈の
麓にあるのならぜひ行ってみたいと思いました。