ゴールデンウィークというと輝く新緑とあつい様なひざし
まぶしい本当にかがやかしい季節を連想します。
ところがここの所雨が続いています。
昨年の今頃はその名も『金』ブレンドでした。
色々金にまつわる豆をブレンドしました。
そして、先月の
おれの眼のまへには河原よもぎの草むらがある。
ひとつかみほどの草むらである。蓬はやつれた女の髪の毛のやうに、へらへらと風にうごいてゐた。
おれはあるいやなことをかんがへこんでゐる。それは恐ろしく不吉なかんがへだ。
そのうへ、きちがひじみた太陽がむしあつく帽子の上から照りつけるので、おれはぐつたり汗ばんでゐる。
あへぎ苦しむひとが水をもとめるやうに、おれはぐいと手をのばした。
おれのたましひをつかむやうにしてなにものかをつかんだ。
干からびた髪の毛のやうなものをつかんだ。
河原よもぎの中にかくされた雲雀の巣。
萩原朔太郎詩集『月に吠える』より
というわけで『雲雀』ときて
今月のブレンドは『ツグミ』です。
いつもは見かけないちょっと大型の鳥が杏の木に営巣し、
未来につながるイメージを連想させてくれました。
味のイメージは
初夏らしい戸惑いと明確な未来への一歩へ苦味と甘みの調和。
印象に残る香りと突き抜ける飲みごこちと後味のさわやかさを
めざしました。
沖縄で感じた梅雨の予感と今の雨が重なり、沖縄っぽい
イメージもあったので、『若夏』という名とブレンドも
浮かびました。
しかし、雲雀ときて次はやはり鳥シリーズでと旅での
イメージは一旦捨てました。
現在、まだ沖縄のコーヒーが残っていますので、沖縄の話と
沖縄コーヒーを試飲されていない方はお早めにどうぞ。
まぶしい本当にかがやかしい季節を連想します。
ところがここの所雨が続いています。
昨年の今頃はその名も『金』ブレンドでした。
色々金にまつわる豆をブレンドしました。
そして、先月の
おれの眼のまへには河原よもぎの草むらがある。
ひとつかみほどの草むらである。蓬はやつれた女の髪の毛のやうに、へらへらと風にうごいてゐた。
おれはあるいやなことをかんがへこんでゐる。それは恐ろしく不吉なかんがへだ。
そのうへ、きちがひじみた太陽がむしあつく帽子の上から照りつけるので、おれはぐつたり汗ばんでゐる。
あへぎ苦しむひとが水をもとめるやうに、おれはぐいと手をのばした。
おれのたましひをつかむやうにしてなにものかをつかんだ。
干からびた髪の毛のやうなものをつかんだ。
河原よもぎの中にかくされた雲雀の巣。
萩原朔太郎詩集『月に吠える』より
というわけで『雲雀』ときて
今月のブレンドは『ツグミ』です。
いつもは見かけないちょっと大型の鳥が杏の木に営巣し、
未来につながるイメージを連想させてくれました。
味のイメージは
初夏らしい戸惑いと明確な未来への一歩へ苦味と甘みの調和。
印象に残る香りと突き抜ける飲みごこちと後味のさわやかさを
めざしました。
沖縄で感じた梅雨の予感と今の雨が重なり、沖縄っぽい
イメージもあったので、『若夏』という名とブレンドも
浮かびました。
しかし、雲雀ときて次はやはり鳥シリーズでと旅での
イメージは一旦捨てました。
現在、まだ沖縄のコーヒーが残っていますので、沖縄の話と
沖縄コーヒーを試飲されていない方はお早めにどうぞ。