King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今朝はニカラグア

2012年05月29日 09時58分59秒 | 珈琲
昨日いくつかの珈琲が終わり、午後急遽焙煎をして
それでもやはり手持ちが少ない感じでなんか落ち
着かない中、外は土砂降りの雨となりこれでは人も
来ないかと安堵したら友人が来店するからと電話が
ありました。

色々と話題があるものの、あちこち話が飛んで深く話
をしたということもなく分かれ、いつものランニング
へと向かいました。

最近は、途中に雨がぱらっと降ってくることが多く、
ウェアも何がいいのか迷う今日この頃です。

気分転換のため最近はコースを変えることも多く、
今までは出会うこともなかったランナーともよく
すれ違います。

秩父の場合、すべての道路に歩道があるわけでもなく、
主要道路でもガードレールすらなく路側帯もないと
いうところもあり、街灯もまばらなところもあります。

最近よかった道は横瀬のごかばし辺りの田舎道です。

人の気配すらない細い田舎道には闇とともに山からの
清涼な風が滋味たっぷりな安らぎの風をもたらします。

そんな様々な風を思い浮かべるのも今朝の珈琲のおかげ
です。

今朝は、ニカラグアです。

リモンシリョブルボンです。

ニカラグアは様々な種が売られていますが、大体が
ブルボン系で、同じ中南米の国同様、ジャポニカ、バカマラ
なども売られています。

普通のSHBというランク評価のほかにQグレードという世界規格
を取り入れてもいます。

しかし、認証とかコンテストやCOEなどの品質をあげつらう
品の魂胆は大体見えています。

私は、ニカラグアは大概おいしくいただけて注目の産地
だと思います。

ですから、COEなどのコンテストでわざわざ高くして売って
ほしくない国です。

いつの日かそれらすべての認証やら規格付からすっきりと
整理されおいしい珈琲が安く手に入る日が来ることを切に
願います。

当店では現在、エルレクレオ780円ラスプリッサス農園1080円
とこのリモンシリョブルボン980円と三種のニカラグアがあり
ますが、どれもいくつかの会社から売られていて安定して
入ってくる今回限りの物と違い味も安定して信頼が持てます。

ただ、この今朝のリモンシリョは他の物と違い製法が珍しく
ナチュラルで香りと雰囲気が他の物と違います。

ちょっとイエメンのモカと雰囲気が似ていて、ナッツ系の
香りがします。

ナチュラル系の豆は焙煎直後では味が安定しておらず、
飲み続けたいとは思わない味ですが、これが数日するとこうも
変わるのかという味に変化します。

口から感じる味わいも人それぞれ表現が変わり、味はやはり
ニカラグアなのですが、感覚的には人肌の珈琲なのです。

人に寄って立つもう一人の自分と会話するような時間が
始まるそんな珈琲時間を持ちます。

スペシャルティコーヒーというととかく、酸がすばらしく
花の香りとかハーブのような香味という似たような話を
つらつらと聞かされることになるのですが、この珈琲は
日常の食品という観念にとどまりなおかつ味としての
完成度を追及してあるところにあるというイメージです。

高慢ちきなコーヒー通を気取るお客さんをぎゃふんと
言わせたい力でねじ伏せるような迫力はありませんが、
スペシャルティを散々飲みつけてきた人もふとおやと
振り向かせる実力はあります。

弱点といえばタンザニアやモカにあるような華やかな香りが
少ないことです。

コーヒー通のあの人に飲ませたいというより自分の大事な
時間に飲みたい珈琲でしょう。
コメント
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