King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ニカラグアです。

2012年05月11日 09時46分10秒 | 珈琲
人により一番の珈琲は違うでしょう。

世間的にはやはりパナマエスメラルダ農園のゲイシャが
最高の珈琲でしょう。

価格的にはコピルアクでしょうし、年配者で昔ながらの
喫茶店文化の人達には今でもブルーマウンテンという
人もいます。

私がある秩父で珈琲の第一人者であろうと思われる人に
聞いたところ、なぜかブラジルと答えました。

所謂喫茶店でストレートのある店ではブレンドとストレート
ではなぜかストレートの方が高くなっています。

つまり、それはブレンドは混ぜ物で安い豆をいれていますよ
というのをわざわざ露呈しているかのような値段設定です。

その差は、珈琲がわかる人はストレートを飲めといっている
様な値段的差別がされ、そういうのわからない奴はこれでも
飲んでろというブレンドという飲み物の位置とはいろいろ
考えてしまう値段ですが、普通の人は安易にブレンドという
注文を発しがちです。

でも、供給側から見れば単一珈琲、つまりストレートの方が
簡単でその方が高いというのはずいぶんおかしな話です。

最近は、ストレートが極端に高いという例は少なくなって
いますが、今でもブレンド300円台ストレート500円台と
いうのはよくある設定です。

コーヒー専門店なら余計そんな店を探しやすく、そういう店の
最高峰は今でもブルーマウンテンです。

その安いブレンドは何を混ぜてるんだと思わず、安易に
ブレンドと注文してしまう人も悲しいですが、未だに
最高の珈琲がブルマンの店とゲイシャの店が混在する
ところに実際はどっちなんだという消費者の困惑が
聞こえないばかりか、高いというテーマで週刊誌など
では一杯1万円の珈琲とかゲイシャが3500円、コピルアク
3000円という値段で提供している店の話題ばかりが
取り上げられます。

そうかと思えば、いやいやそうじゃないとばかりにシャンパン
ボトルに入った珈琲を売るコーヒーハンターもいます。

そこで、値段や最高という言葉にとらわれずに、自分の好きな
味を選ぶというシンプルな行動を大事にしてほしいと思います。

そうです。あなたの舌が選ぶ珈琲が一番なのです。

いえそれどころか、一番を決めることすらありません。

その時そのシーンに合った味で選んでいいのです。

カッピングテスト何点の豆なんてのもまるで基準になり
ません。

朝こういう気分で飲みたい珈琲とか、午後のひと時に
飲みたい味とかきっとあると思います。

どの豆がどう合うか片っ端から飲むのはめんどくさいと
いう方は当店に試飲にいらしてください。

おいしい珈琲を飲むというテーマより、自分に合う味を
探してみるということで、世にあふれるスペシャルティとか
グルメコーヒーとかの世界も見えてくることがあるかも
しれません。

私の今飲んでいるのはニカラグアです。

午後には、バカラマが飲みたいと思っています。
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