King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

これからの秋の行楽地

2019年10月17日 23時54分55秒 | 珈琲

台風の被害がいまだに報告される朝のニュースにふと思ったのは秩父は

この秋絶好のチャンスなのではということです。

千葉はまた停電の被害が出たとかブルーシートの風景となっていてこれからの

紅葉シーズンに千葉や甲府、箱根など今回の台風被害の地以外というと近くて

紅葉と今話題の三匹目の柳の下のドジョウのようなご当地アニメと話題がある秩父は

おいそれとアピールは控えられるが、ライバルがみな年内はダメという被害が毎日

報告されると紅葉と温泉とグルメと出かけるのにちょうどいいのではと思ってしまいます。

 

そんな折に秩父の温泉施設がこぞって100円で入れるというニュースが流れみてみると

秩父でも停電や冠水で風呂に入れない人に温泉施設は100円で入れ、公共の湯は無料に

なっているといいます。自宅の土砂の捨て場も用意したとかいろいろと行政の手当てがある

ようです。しかし、これはどれだけの人が被害がありやる価値があったのかという気もします。

これなどかつての大雪の後各町会に一台除雪機を配布したのと同じで過剰な対応に感じるのは

私だけでしょうか。

 

その風呂のある地域を見ていたらかつてうちの上の羊山にも風呂があり、かつて羊山でジョギング

したときに利用したものでした。

 

そんなお年寄りの施設がなくなり、自分が年寄りになった時にはそういうものもない状況に

自分が子供の時にできた福祉センターとか年金融資施設などの箱モノがどれだけ住民のために

なってどのような機能を果たしていたのか考えると複雑な思いが去来します。

 

セメント工場跡地に市役所ができると一時言われて結局元の所に作られてその後もその工場跡地に

何ができるとか都内の遊園地が来るとかいろいろな話が聞こえてきては消えていく中、昨日の

市報にホテルができるようなことが書かれていて結局は中途半端な開発にしかならなかったような

印象を与えました。

 

温暖化で今後毎年このような災害が襲うといわれている中、どうやってその被害を減らしていくかと

いうのは今後重要な課題でしょう。それなのにオリンピックやらカジノや万博だとか大型公共事業などに

頼り、巨額の税金がゼネコンやらに流れるものの、肝心のインフラは老朽化した橋とか放置された

水道管の老朽化とか本来つぎ込まれなければならないものには使われず、さらに使いもしないミサイル防衛

システムだとか最新鋭戦闘機とかに使われています。

 

今回の台風でも全く警戒していないところとか普段気にもしていない施設がいとも簡単に破綻して

多くの被害を招きました。ハザードマップやら予測システムやら河川監視システムのためにつぎ込まれ

作られた特別法人など何の価値もなかったことを露呈しています。こういう税金の使い方や仕事の仕方を

チェックしたり、検証するシステムがないと今後も無駄な税金と大型公共事業による景気の牽引という

考え方は改まりそうもありません。

 

秩父の入浴施設100円は運転免許証を提示でいいようなことが今テレビで流れています。

 

市役所のホームページでは住所と氏名を登録となっていて被災した人が利用できるとなっています。

でもテレビを見て免許証で安く入れると被災していない人も今日は風呂を沸かさず利用しようと

考える人もいるのではと思ってしまいます。利用施設では税金補填なので別に不正利用だろうが、

お客が増えればいいのだろうしいちいち被災者ですかという対応もしないで免許証だけで利用

されてしまうのでしょう。

 

災害は色々な物を顕にします。死んでしまった人の数を見るとあれだけ避難しろとか命を守る

行動をしろと言われていたのに何でという思いもします。昨年もおひとりのお年寄りが取り残されて死亡

という事件がありどう避難させるかが課題と言っておきながら実際にまた繰り返された感は強いのです。

自治体の機能などという議論も結局過疎地の行政機関に過大な期待はできないし、責任を押し付けるのも

無理です。

 

昨日は雨で走れなかった分をいつもより余計に走り、稲刈りされた田んぼを見たりちょっと違う風景を見たり

いつもの空気と違うにおいをかいだりしました。いまだに下水が腐った水のような異臭を放つ地域やまったく

火の消えたセメント工場とか川の増水した音とか走ってみるとその場その場で肌で感じるものが変わりその

空気も変わっているのでした。車で走り去るだけでは感じない空気感はいつもながら強烈に感じるものです。

 

あの崩れた羊山も商店などがへばりつくように立っていた地域ではなく道を広げて傾斜がきつくなった山が

崩れた様が見て取れ、その土地の履歴とか利用のされ方というのは重要だと改めて感じました。

帰って風呂の後、珈琲と甘味で締めくくり遠くでなる花火の音を聞きました。

 

台風の後秋祭りは相変わらず各地で続いて行われているようです。

 

 

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