King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

NEXTGその後

2019年11月11日 11時20分32秒 | 珈琲

私の申し込んだNEXTGはもう三日たちましたので、自然失効となりましたが、

何も言ってこず17136円という衝撃値段もなくなりました。それでも依然

検索すると大手通販サイトで35000円なのに20000円台の格安商品が検索でき

覗くと前と同じデザインのサイトなのです。

 

そして実店舗は秋田とか神奈川とかになっていてああまただという感じです。

ネット上はクレジットカード決済もできるとなっていますがこれも怖くてカード情報など

入れられません。

 

本物ですとわざわざ書いてあるのもこの手の詐欺が常習されていることをうかがわせます。

 

それと気が付いたのですが、ナイスカットミルはクラッシックアイアンというのが売られていて

こちらは突然アマゾンなどでも19000円くらいの特価で出ることがあります。普段は4万前後です。

しかし、NEXTGがセラミックで先進のデザインとマイナスイオン発生で静穏飛び散りを防いでいると

いう多機能なのでわざわざ従来の品を買う人の気も知れません。

 

ただ、こういう大手メーカー製でなければ同じような形と機構のものが1万以下であり、あまり使い勝手は

変わらず手に入ります。ただ、味や耐久性を気にすれば中華コピー製品は選択できません。ただ、最近この

中華メーカーもただの安くて名を借りた荒稼ぎ商法でなく、モノ作りもしっかりとしたところが現れそんなに

毛嫌いする存在でもなくなりつつあります。

 

試しに多くある手挽きのステンレスの筒状のセラミックスのミルで検証してみるとよいと思います。

古くからあるカリタやハリオなど3000円台で買え歯はセラミックです。ただし、大手とはいえ生産は

中国です。日本製のステレンスのポーレックスは二倍の6000円ほどですが、その三種とホームセンター

などで最近売られている燕三条産のものなど選択が広がりました。

 

これなどデザイン質感とも日本製のステレンスや木製で歯がセラミックで30g挽けるものはほぼ一生ものと

言ってよく、デザインもよいので人にあげたくもなります。それらと中華製の似たものは作りと精度で差があり

やはり日本製の確かさは生きています。

 

電動のセラミックミルということだとハリオの電動に6000円台でセラミックの歯の90g挽けるものがあります。

 

しかし、ただ単に歯がセラミックだということだけでポーレックス並みに極細挽きから粗挽きまでこなすかと

いうとそれはとんでもないことで安い電動だと中挽きまでなのです。

 

一人一人にいちいち一杯分を手挽きする喫茶店の良さはあるでしょうが、昔の朝の喫茶店のように大きな

ビーカーにネルで100杯分をドリップするような店だとミルは電動の良く揃う何十万もするミルを使用します。

私の幻想では100杯のその珈琲には一人のために手で挽く珈琲には勝てない力強さと豊かさと永遠の味があるように

思えてなりません。そこの珈琲の朝の活気とともにいつも味わいたい雰囲気であり、そんな店がある喜びが客側の

誰にも共有され皆がそこの朝を愛しているそんな珈琲文化をずっと続くものと思っていましたが、喫茶店も客も

世の中もどんどん変化して町の様子も変わってしまって100杯の珈琲を一辺に落とす店などもうわずかとなって

しまいました。

 

それもわざわざ探してその朝の珈琲を飲みに出かけないと味わえないものとなったのです。

 

それでもそういう郷愁のような珈琲を時には飲みに出かけたいとこの秋から冬になる季節には感じるのです。

そんな朝をモーニングという文化とともに朝と旅そのものを味わうような旅行をしたいのです。

 

サモワールが登場する昔の小説のようにお店に行くと真ん中で蒸気機関車のようにお湯が常に沸いている

タワーがあり、その周りには忙しく店員が珈琲やトーストを運び真ん中のカウンターで一人巨大なセラミック

コートされたビーカーにネルで落とした珈琲を落とすマスターの姿が浮かびます。

 

そのあわただしく活気にあふれた朝の情景が幻想となり脳裏に焼き付いて香りと朝の味わいという質感も

記憶されているのです。

 

それをいつか再生したい、自分の店で再現したいという野望もあります。

 

あそこに行けばいつもお湯が沸き、さっとおいしい珈琲が目の間に出される環境を整え朝早くから深夜まで

駅のターミナルの喫茶室をやってみたいとずっと考えているのです。

 

色々な目的の人や完璧な流行のスーツを細身の体に着こなしたビジネスマンや朝から行き所のない老人まで

様々な人の要望に応え人生のほんの腰掛ける場所を提供し、顔なじみといつもの挨拶により人生をお互い共有する

そんな人の交差点のような場所をやりたいと思います。

 

定食屋のような自分で好きな分を取って会計に進むカフェテリア式でいつでも安く暖かく人を迎えたい、癒したいと

思います。そんなかつてはどこにでもあった店が今ではどんどんなくなり、町のオワシスのようなところがなくなり

人々はどんどん居場所をなくしていると感じます。もっとお互いの情報交換の場所で現役の人が集まり情報も集積され

そこに行けば誰かいるそんな場所になればいいのです。

 

そんな幻想もセラミックの歯が生み出す味からつい自分の野望まで語ってしまいました。今はあわただしく移転の

作業中なのでミルにより味の変化などの試飲はできませんが、移転後はそんな実験的なことも続けてやっていきたいと

思います。

 

コメント
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