King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

デフレの世の中と増税値上げ

2019年11月07日 14時57分47秒 | 珈琲

バブルがはじけて失われた10年といわれ、デフレ社会となり先進国ではひとり

景気停滞で豊かさや繁栄というものを味わえず、労働環境も先進国中最下位の

労働効率という日本です。それなのに日本のおもてなしはすばらしいとか世界は

日本にあこがれて日本に来たがっているという刷り込みがされ日本のすばらしい

技術や文化に世界は夢中になっているとされます。ところが日本の技術にしろ海外輸出

に占める世界的シェアでも額としては中国の半分くらいでGDPでは世界三位とされる

けれど豊かさというと実はそんなにないという現実に突き当たります。

 

豊かさを味わえない国というのはやはりシステムに問題があるのではないでしょうか。

 

人より働いて財産を築き豊かになりたいという野心を持った若者も少なく、より高い技術を求めて

世界に打って出るという人も少ないようです。それは大学生の留学数にも表れています。

 

日本では中学から英語を学びますが、大学を出ても六年も英語を学び第二外国語も習う人でも

実際使える語学力はないというのが現状でそれは海外に出なくも日本で日本語だけで安全に

十分暮らしていけるという生まれながらにしてもうすべてがそろうという環境で生まれより

豊かになりたいとかトップを目指すというよりそこそこでよいという最初からあきらめと人を

押しのけてまで豊かになりたいわけではないというおとなしい若者ばかりです。

 

そんな若者堅気に成長戦略とか世界に伍する日本を託せるでしょうか。

 

そして今現状にあるお年寄り国家で空き家ばかり増えるという状況に我々の稼いで手に入れてきた

不動産が実は持っているだけでお金がかかる負の遺産となってしまっているという現状は何か搾取され

だまされたという感覚を持たせます。そもそも日本の建築基準法なる法が戦後粗製乱造される家に

30年もてばよい基準を立てたのです。そして、そんな家は20年過ぎると価値はゼロという査定をされます。

 

つまり一戸建てだと35年ものローンを組んで手に入れても土地だけしか価値がなく、それもデフレで

値下がりしていて住むにもまた新たにローンを組んで新築するか、そこを売ってもっと安い土地に移住

するかという選択をせまられるのです。

 

一方先進国のイギリスやアメリカでは築100年の木造住宅はたくさんあり、老後もその家に住みつつ、

一部を人に貸すなどして老後を賄うという道があります。日本では相続しても人に貸すにも改装に金がかかり

古い家では借り手もいないということで空き家が増え、借地上にある家など本来は土地の所有権の半分の価値が

あるという実務上のルールがあるにもかかわらず誰も住まずに放置されあるはずの不動産の価値が発揮さずに

もっているだけで金のかかる資産となり下がっているのです。

 

これは欧米並みに不動産の価値とかその利用の仕方を見直さないととんでもないことになっていくでしょう。

 

そんな中、日銀は物価を上げてインフレにするといって金融緩和をつづけてきたもののずっとそれが

実現しないといいます。ですが、これは私が感じている物価感とずれがあると感じます。特に珈琲の

世界ではよい珈琲は毎年高くなり、スペシャルティの良い豆はどんどん手に入りづらくなっています。

私が焙煎を始めた年にケニアレッドマウンテンは売り出しが200g1300円でした。今では1800円です。

カップオブエクセレンスの豆だと200g3000円くらいしますが、コンテスト入賞豆とかブランド豆でも

2000円なんてのは普通です。

 

しかし、そんな豆が当店のレッドマウンテンよりうまいのかというのは疑問があります。

 

同様に手に入りづらくなったブルーマウンテンなどもあまりの高値でついに値下がりしだして

3000円くらいで結構どこでも置いてあるようになりました。ハワイコナでも10年前の二倍の値段

で品質は落ちていてこれなどもとても買う気になれません。珈琲の場合値段の値上がりが日常として

常にあり、ただ、味の良いものはすべて高いのかというとそうでもないという現実があります。

 

ただ、売れるのは高い豆というのもあり、特別な豆とか希少な豆というのは常に求められ、味より

その物語に金を払う人が多くいます。当店ではいつも安くてよい豆を提供することを心掛け常に

自分の舌でこの味でこの値段というのを注視しています。

 

詳しくは試飲していただきご説明いたします。試飲は三時までとなっていますのでご連絡の上どうぞ。

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