必要な苦み

インスタントでは満たされ無くなったコーヒー好き
が口にするのは必要な苦みです。

ただ、おおてチェーン店などのカフェで買っても
その強い苦みだけになんとなく満たされないという
思いはよく聞きます。

しかし、そういった方が当店を訪れるとまったく
苦みがないと感じるのかあまりにすんなりと何の
抵抗もなくしみいるように入ってくる感じといい
まるで珈琲じゃないみたいという感想を述べます。

そういう人が日常に飲む珈琲とは刺激という意味で
苦みなのか、カフェインの補給という実際的要求
なのか、苦みは必要不可欠な要素のようです。

しかし、普段の珈琲にうまみと甘みが感じられる
物だったらどうでしょう。

実は必要以上の苦みは却って邪魔だと知って飲む
のとあじわいにそれを気付いたとしたら。

そんなところに考えが及んだ方は自分の時間が
また一つ豊かになったと実感していただけるのでは
ないでしょうか。

今回もニカラグアリモンシリョバカマラPBは
深煎りにしてみました。

見た目からして苦そうな黒くてつやつやした
迫力の大豆です。

秩父の魅力

あまり話題に上りませんが、秩父の美しさに夕日があります。

特に今頃の西の空は日が落ちるまでを何もせずただ
眺めるだけの価値があります。

まるでターナーの絵のような美しさです。

刻々と変わるその様は見る者の心も映します。

テラスでのんびりと珈琲とともに眺めてみるのが
今の季節のお楽しみです。

新緑の中、森を散策するのも、森のアスレチックも
いいですが、時にはもっと静かに自然と対話してみるのも
一興です。

秋の夕焼けもそれだけを見に訪れる価値があります。

秩父には芝桜やアニメの聖地といったお手軽な観光地
にとどまらない魅力があります。

スキーを諦めて

先月のゴールデンウィーク始まりの時予定していた
スキー旅行は結局月末の忙しさと疲れからとりやめて
しまいました。

そして、予定ではあと一度よいよかぐらのコブ滑りを
する予定でいました。

その最期のチャンスが今日でした。

そう結局きょうもでかけるのはあきらめなくては
なりませんでした。

唯一の慰めはなかなかできなかった帳簿整理が確定申告
以来やっとやり遂げたことです。

帳簿については新しい技も取り入れて、より便利に
金銭出納帳から経費一覧まで作れるやり方を考案しました。

帳簿が片付いたのでスキーがこのまま終わってもよいかと
思いながら、この暑さで増えたアイス用の豆を道の駅でも
置こうか考えるのでした。

ブラジルのショコラが安くはいったのでドリップパックで
特別価格で提供することになりました。

まだショコラを飲んだことのない方にもぜひこの機会に
お試しいただきたいと思います。

10個入り800円といつもの20%以上安くなっています。

明日道の駅にも置いておきます。

突然の嵐

ひっそりとしたゴールデンウィーク後の秩父の街に
突如襲った激しい雨。

これは台風6号が温帯低気圧に変わった物がもたらした
ものでした。

ラジオを聞いていると大雨が西から近づいてくるのが
臨場感を持って伝わりました。

静岡で新幹線が止まり、神奈川でどこかの川が氾濫水位になり、
刻々と西に被害が移って行きます。

その時秩父では既に雨と風が強くなったのですが、23時頃
突如小雨になり、雲が切れ星が出て来たのです。

あっという間の通り雨的な嵐の通過でした。

そして、朝にはもうすでにどこかで地震が起きたと
いうニュースがずっと流れていました。

夜にはドローンの規制とか集団的自衛権の法整備とか
派遣労働法の改正の話題でしたが、それらについては
朝にはもう流れず、次の災害とかワイドショーはどこかの
名物の話題ばかりと何ともギャップを感じる嵐の後でした。

エルサルバドルサンプラス農園焼きました。

台風接近でこれから雨になるようです。

コスタリカ、エルサルバドルなどを焼きました。

エルサルバドルは優しい本当にゆったりとした
気持にしてくれるマイルドな味です。

残念ながらスペシャルティ豆の豆の値上がりは
止まりません。

来月になって新豆が増えてどうなるのかとても
気になりますが、着々とどく値段表には高いもの
ばかりで値下がりしたものはありません。

それでも手ごろでよい味の豆を入れていくつもり
です。

是非試飲にいらしてみてください。

『満月の道』読了

これはkindleで最初に買った本です。

お試しで読みだしたら止まらなくなりました。

こういったお手軽さとクリック一つで読みたい本が
すぐ読めるという中毒性を感じました。

しかし、かさばらず何冊もほんを持ち歩きたい時には
実に便利です。

ただ、あまり思ったよりバッテリーが持たないので
これは突如読むものが無くなる危険もはらんでいます。

さて、そんなkindle環境下での読書となった流転の海ですが、
なんか繰り返しになってきたような感じも受けますが、すんなり
終わりそうもなく色々な伏線が意外な展開になって行ったりと
相変わらずのうまさと安心して読める日本人の原風景をみるような
物語です。

もう第９部で終わりを宣言していますが、ここまでくると過去の
物語とか登場人物もおおくなりすぎて相関関係とか人生のかかわり
とかよく解らなくなってきていますが、それでも熊吾の今後が
どのような結末を迎えるのか、はやく続きが読みたいです。

薫風いや正に

きょうもさわやかな初夏の空と風が吹く
朝でした。

この風に様々な花の香りが薫る今は本当に
清々しい季節です。

この初夏を感じる食品に筍があります。

これを食べあらゆる山菜をもらったり食べさせてもらったり
するのがこの時期で普段は雑貨などを並べる店先でも山菜が
売られていたりします。

芝桜はそのピークを終えてそれでも観光客は羊山に登って
いきます。

これから秩父路はシャクナゲやポピーなど様々な花が咲いて
いきます。

そして何と言っても秩父路の散歩の醍醐味は古い町並みの
どこにでもある小道をそぞろ歩くことです。

その時々を彩る花々もこれからあらわれるホタルなども実は
脇役でその自然と文化に魅せられて生きずく人々の生活の場
としての秩父に本当に魅力があるはずです。

今一番薫る花はじつはアシアでこれははちみつでも有名な
はなですが、これだけ薫っていても全く分からない人はその
存在すら知らず、どんな花かも知りません。

または花見をしようと目的になる花でもないのに人々は
しっかり恩恵を受けています。

芝桜のように社会現象化はしませんが、人々に目立たず
役立つものは沢山あるのです。

そんなことをこの今の風に感じつつ今日も季節のブレンド
『颯々』を焼きました。

風が颯々と今日も吹き抜けます。

連休後遺症

今年の連休はとてもいい天気がつづき
うちの中に引きこもっているのはもったいないという
感じでした。

当店にも連休中複数回来店される方が多く、いつもの
連休の客筋と違う感じを受けました。

あれだけあった人の波も今はなくまた週末を迎えましたが
何とも静かな雰囲気に包まれています。

いつもある何やかやの連絡もなく、注文の電話もならず
至って静かで、これは皆さん連休中に色々発散してその
後遺症で静かに家で過ごしているのでしょうか。

当店では溜まった事務処理ややり残したあれやこれが
あるのでそんな連休後に浸っている間もなく、パソコン
に向かっています。

そんな中ひとつ変化があったこととしkindleの導入があります。

思いついたらすぐ本を注文してそれがすぐ読めるというかなりの
時間短縮が色々な習慣を変え効率化したようです。

これはいいことなのか本屋に行かなくなったり本がたまらなく
なったり時間を節約できたことは確かです。

もともといつも使っていた電子辞書がついにおしゃかになり
後継を買おうとした時にkidleなら同じことができのではと
考えたのがきっかけでした。

結論から言いますと私が思っていた利用方法とか効果とは
違う結果になっていますが、思った本を直ぐ手にできるという
ところは思った以上の気持の良さと生活スタイルの変動が
ありました。

同様に動画配信サイトに加入すればもっとストレスフリーに
みたいときに見たいものをみて今のように録画容量を気に
してあれあれ予約計画を立てたりすることもなく、好き放題
な生活になるなあと予測するのでした。

常にネット環境を持ち歩くとか実現した世界にもっとゆっくり
でのんびりしたやり方でもいいのではないかというきがかりが
この連休後の静けさとともに引っかかるのでした。

スキミング防止カード

今やテレビでコーヒーが病気発症のリスク
軽減効果があると言ったらすぐその夜レストランで
そのことに触れている人がコーヒーを注文している
シーンに出会い、その影響力の強さをまた再確認
するのでした。

それと同様に離れていても簡単にスイカなどから
お金を引き出すすりがはびこっているというテレビが
流れ、対処にスキミング防止カードなる物が紹介
されていました。

アマゾンでそれを見てみると売り切れになっていました。

これもテレビを見た人の注文が殺到したものだと
思いました。

でも、そんなの買わなくてもアルミ箔で包んでおくとか
板チョコの陰においておくなどで同じ効果があります。

そんなの考えればわかることですが、考えないことが
多いからネット詐欺とかオレオレ詐欺がはびこるんでしょうね。

理解できない携帯事情

色々と違和感とか世の中の齟齬とかを感じますが、
最近特に強く感じるのは皆さんが使っている携帯電話
です。

さも自慢げに人前でスマホを操作する人々が街中でも
普通に見かけますが、彼らが使っている携帯の料金を
聞いてもまともに月額いくらかかっていますという
明確な答えを得たことがありません。

世の中はやっているとなんでもやってみたくなるのが人情ですが、
大手コーヒーチェーン店の蓋付きの紙コップを持って街中を
歩くのもスマホを操作して観光する人達もそれが今のスタイル
として多くの人がそういう形をとるなら何かがそれにはある
のだろうと私もそもそもそのコストを探ろうとして色々折あるごとに
携帯会社のパンフレットをもらったりして調べていました。

それらから得られる答えはまるで分らないという結論でした。

巷にはびこるゼロ円表示や今だけゼロ円とか実際はその今だけ
が過ぎた後はいくらになるのかも一緒に表示してくれと思います。

携帯電話の代理店で聞くと各社の直営店より解りやすくその
コストを知ることができました。

どこの会社でも6000円で使い放題で、その使い放題や通話料を
低くしても1500円程度しか安くならないという答えでした。

しかし、この春になりシムロック解除とか格安スマホという
言葉を頻繁に聞くようになりました。
大手量販店などでも格安スマホを売り出すようになり、現在の
半分ほどの料金でスマホを持てるようになったのです。

それなのに使っている人たちは今までどおり8000円以上の携帯
料金を払い続けています。

それは二年縛りとか契約時の分割とかが残っているからなの
でしょう。

そもそも自分の携帯料金を把握してない人が多いことから
その縛り故なのかも定かではありません。

ネットでシムフリー端末とシムを買うだけではるかに安く
スマホデビューできるのにそれをしない人が多いのは
なぜなのかこれは私には理解できません。

私はといえばWI HIスポット利用でお出かけのネット利用は
十分なので街中でスマホをいじるスタイルは演じそうも
ありません。

とろっと甘く

怒涛のゴールデンウィークも終わり、いつもの
静かな秩父に戻った感じです。

少し腑抜け多感じにだらっと過ごしそうです。

先月の末にやり残した事務処理とかやることは
あるのですが、何となくダメージが抜け切れていない
そんな感じです。

そんな感じもあり、ニカラグアのリモンシリョ
バカマラピーベリーをいつもより深く焼いてみました。

とろっとした甘みを感じてもらいたいという狙いです。

もちろん淹れ方に寄ればガツンとした味も出ます。

ガツンと苦甘でこの休み明けを乗り切って行こうと
いうわけです。

気になった方は是非試飲を。

手回しも必携

ブルーボトルの上陸以来、カリタのドリッパーを
ほしいという方が増えています。

白いカリタのドリッパーはかつてはスーパーに普通に
売られていました。

それも二ドル程度が世界標準でした。

今では600円となっています。

最近はなかなか見かけなくなっています。

というわけで当店でも仕入れてみました。

白も茶も黒もあります。

この黒なんかバーのマスターが自分用に珈琲を淹れる
にふさわしい雰囲気です。

道駅龍勢茶屋にも置いてあります。

そして、先の震災の時には手回しのミルを常備する
必要を強く感じましたが、最近は野点珈琲とか旅先に
持参する人も増えこのミルが重宝すると思います。

これはセラミックの歯を持ち耐久性は抜群で性能は
エスプレッソから粗挽きまでこなすという優れものです。

一生ものとすれば4200円もお得な価格です。

仕事終わりのモカマタリ

きりっと端正な味のスペシャルティばかりを飲み
その素晴らしさを言葉を尽くして語る日々にふと
モカマタリを飲んだ時、言葉で表すまでもない
この懐かしさはなんだろうという思いを強くしました。

言葉ではワイン系だとかバラの香りだとか説明しますが、
私にとってはおいしいモカはそれはもう青春の味といって
いいかもしれません。

若い時代の自分の全てが詰まっているようなそしてその後の
成長やその時々の思いや思索や苦悩の時間の濃縮が紐解かれて
脳みそに広がっていくような感じがします。

広がったそれぞれの塊は苦さと甘みと香りとさまざまな
ハーモニーとなって様々な思いを奏でます。

それが私にとってのモカマタリであり、うまさです。

つまりは人によって違うものになるのも仕方のないもの
ではあります。

とはいえ、そんな経験も思いの集積もなくてもモカマタリは
味わえるもので未来の思索へのいざないも明るい希望の思いも
華やかな香りとともに感じるはずです。

よく初対面の人と珈琲屋をしているというと自分はモカが好きと
いう人と出会います。もっというと私はコーヒー好きですという
リアクションもよくあります。

それだけ珈琲の代名詞的なモカですが、それならばどうか当店の
モカを飲んでみてください。

そして、何を感じて何を思ったかを語りましょうというのが開店
当時の私の思いでしたが、今はもうそれは必要ないことなのだと
思うのでした。

それでも、モカマタリは飲んでみてもらいたいと思います。

秩父学

連日混雑する秩父とわざわざ遠方からいらっしゃる
お客様との会話からなぜ秩父に人が来るのかを
考えました。

とある蕎麦屋の壁に楠本憲吉の色紙が時代を感じさせる
ように飾られていたのを思い出しました。

現在の秩父はアニメの聖地、ウィスキーの聖地など
誰でも簡単にアクセスできる手軽な観光地となって
いるものの何か私には違和感があるのです。

かつてエコノミックアニマルと揶揄され猛烈に働く
日本人は先進国から脅威とされ攻撃され、経済は
一流、政治は二流などといわれていた勢いも今
なく、アニメや漫画、和食など世界で評価されて
いると満足していますが、これは何か本来の到達
すべきところをいい加減なポストを用意されて
仲間のけになっている感じをぬぐえません。

それと同様に秩父も目先の利益を優先して、大事な
物を失いつつあるような気がしてなりません。

例えば秩父の不思議というのが昔からあり、知らない
人は多いけれど実はすごい魅力が秩父にはあると昔から
感じることが多々あるのです。

ちょっと例を挙げるならば、秩父にある証券会社ですが
武甲証券という地元の証券会社と準大手の丸三証券が
あります。

どちらも他の地域にはない特色があり、それを知るだけで
秩父という地域の特殊性が垣間見れます。

グラファイトデザインという最先端素材の世界企業が
あったり、近江商人の店が未だに続いていたり、江戸と
秩父とのかかわりだとか昔から知られている歴史より、
人々の生活の息遣いが通った秩父学が本来あると
思うのでした。

ただの観光客アピールでない秩父の魅力を再確認し、
これからの秩父を考えることが大事だなと感じる
ゴールデンウィークでした。

カフェインレスもあります

未晒しのドリップペーパーをずっと欲しいと言われて
いて今回入荷しました。

それと本来店主個人用に置いてあったカフェインレス
の豆ですが、これも要望があり急遽入荷しました。

今回はコロンビアの豆で、スイスウォーター式です。

今までの二酸化炭素抽出法とは異なります。

コロンビアなのでマイルドでさわやかなフルーティーな
軽やかな味わいです。

今飲むには前のチョコ味のモカより合っているかもしれません。

今日も秩父吉田道の駅に納品に行ってきました。

陶器のドリッパーとセラミックミル、ペーパーも納品してきました。

そして、季節のブレンド『颯々』も置いてきました。

ご利用ください。