King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

エルサルバドルも届いたのですが

2015年05月04日 14時00分29秒 | 日々のこと
新しいエルサルバドルの農園ものの新豆が届きました。

しかし、その評価もできないほど接客やら納品やら
焙煎やらとあわただしく、日々の注文をこなしています。

特にあとわずかとなったニカラグアのバカマラは残りを
気にしながら、それでも一番の押しは変わらずおすすめ
しています。

スペシャルティの豆が全て値上がりして、どれもが
200g1600円ぐらいになりつつあり、なかでもCOEなどの
特別な豆を欲しがる人やあまり値段を問わずに買われる
というのが最近の傾向です。

当店では安く仕入れたスペシャルティの豆がありますから、
スペシャルティでも200g1000円以下のものもあります。

それでも売れていくのは高いものから先というのが
特長です。

値段と味の関係に興味がある人はまれで、とにかく安い
方がいいという人もいません。

そもそもチェーン店のスペシャルティ豆を買ってただ
苦いだけだったという経験を踏まえて当店の豆に辿り
着いたという場合、黒くて苦いコーヒーでないものに
であったという衝撃があるようです。

花の香りに果実味とクールミントの後味とまるで違う世界に
いざない、一杯で何時間も心地よさが続くというこの体験に
リピートしていただく結果になるようです。

新豆に続き、珈琲用品の入荷もありましたので、暫時紹介
していきます。

セラミックミルとカリタのの陶器のドリッパーを次回紹介します。
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間もなくなくなります。

2015年05月03日 15時25分59秒 | 日々のこと
最近いいことがないとか、おいしい珈琲を飲んだことがないだとか
アーよかったと思いたい人はお急ぎください。

今一番お勧めでとにかく試飲していただいているニカラグアの
バカマラですが、この素晴らしさを色々な人に勧めて気が付けば
もう残りわずかとなっています。

最近のスペシャルティの豆は一袋30Kと少ないため、まあこの
無くなり方もむべなるかなという感じです。

飲んでいない方はお早めにどうぞ。
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『メタボラ』読了

2015年05月02日 11時02分18秒 | 読書

この小説は、新聞に載っているときに猛烈に
読みたいと思っていたもので、実際新聞連載時に
こらえきれず少し読んでしまったもので、その
きっかけになったのはガープ川という章の名前
でした。

ガープといえばガープの世界であり、ジョン・アービングの
奇妙な熊の着ぐるみをかぶったホモっぽい肉体をベンチプレスで
鍛え、兄弟でセックスしてしまう世界を連想する一つの作家の
部屋というか宇宙です。

そしてこの小説が沖縄を舞台にしており、記憶がない男が主人公
らしいことを記憶にとどめ次に久しぶりに新聞をまたこらえきれず
読んだ時には柏崎が舞台になっており、この沖縄と柏崎がどう
リンクしてるのかとても興味が湧きましたが、いつか単行本に
なったときに読んのを大変楽しみにしていました。

しかし、いつか読む本のリストに入ったまま読むことが
なくなっていました。

これは昨今の作家のはやりすたりの激しさと本の流通の変化で
店頭で売れる本、売られる本のあり方が変化したからだとも
思いました。

久しぶりに手にしたこの本は、いろいろ当時の小説を読んだ時
のことや色々思いだすことなどもあり、これも小説を読む醍醐味
であると思うのでした。

そして、本として読むと新聞で読んだ時とまた違うイメージと
力を感じました。

また当時の自分と今の自分の変化もこの作品を通してしることが
出来たこともありました。

壊れていくさまとかこの作家の本領を感じさせる魅力の詰まった
物語ですが、堪能したうえで苦言をいえば、結末のまずさは
この作家の特長かという思いを持ちました。

映画にもなった『OUT』では社会現象化してマスコミにも本人が
登場して結末や本のテーマについてインタビューを受けるという
シーンを見たことを思い出しました。

つまりはこの作家は書いていてその壊れた世界を語る楽しさに
夢中になりすぎて終わりにしたくなくなって突然もうやめるのよ
と親に言われて取りやめにする子供のようなタイプなのではと
思います。

本人は得意に言なって語っている様が主人公の耳をふさいで
ほしいという二度出てくるフレーズに現れていますが、さして
主人公の必然を感じないところが残念なところです。

しかし、この主人公が感じた全能感など共感できるところも
あり、物語から離れられない感じです。

結末が予想されることや主人公が少女趣味的に恋愛してメロドラマ
的に結末するというまずさはあるものの落ちてみたらまだしたが
あったという世界は諸行無常的であり、地獄めぐり的に読むのか
それとも諸行無常の確認なのか読み人の側で受け取り方に差が
出る話でもあります。

少し気になった点を書いておくと、マスコミの間違った宣伝
というのが文化を作るということで、これは朝日新聞の誤報
以来情報の修正というのは大事だという事とです。

誤った常識というのが誤ったまま生きてしまうことが問題で
この本の中でも焦げた魚を出されて激高してがんになるだろうと
騒ぐシーンが出てきますが、これもマスコミが喧伝した嘘です。

旅鼠の集団自殺などこの手の嘘が意外と生き続ける例をみる
ことが多々あり、その影響力を感じます。

何が正しいのかの確認作業のも大事だと思います。
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五月の新豆

2015年05月01日 10時18分12秒 | 珈琲
今月はエルサルバドルの新豆を入れました。

スペシャルティの豆の極端な品薄状態が続く中、
そろそろ商社も新豆のアナウンスを始めました。

まったく同じ農園ものでも新豆となったら4割程
値上げになっています。

私の予想としては、コーヒー相場の下落が始まって
これからは新豆から安いものが出回ると予想して
いたところ、まったくそんな気配もなく、よい豆は
より高く、選べる範囲も狭くなっています。

モカ騒動以来ほしいけど買えない渇望の的のイルガチェフ
などは最近は豊富で、今はナチュラルとウオッシュドと
両方が買えます。

しかし、これもかつての三割増しです。

農園指定のものでないのですが、これが売り手により
品質が安定していないという問題もあり、うっかり
買えないという最も注意が必要な銘柄のひとつとなって
います。

というのもどこの商社でもイルガチェフの後に村名を
付けて差別化をしていますが、よく見かけるのが特別な
イルガチェフというフレーズです。

元は同じ商社なのだろうと思っていたらそうでなく、
どうやら村名とか農協名で集めた豆をさらにエチオピアの
豆取扱業者がハンドピックして精製をした特別な品という
意味らしく、よいイルガチェフを知ってしまった人には
大変邪魔な特別なというフレーズなのです。

その特別なイルガチェフの代替として当店ではナチュラル
のイルガチェフとモカハラーボールドグレインを入れていましたが、
かつてのイルガチェフサキソーに並ぶ味はありません。

これから出る新豆に値段が期待できないとなると味をチェック
して納得できるものを入れていくざるを得ません。

今月の新豆は注目です。
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