金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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97:吉田修一 『7月24日通り』

2005-09-17 11:32:45 | 05 本の感想
吉田修一『7月24日通り』(新潮社)
★★★★☆

章のタイトルと、一人称による文章のトーンが合わないなあ…と思っていたら
こういう仕組みだったのね。
自分の住む街をリスボンになぞらえて呼ぶのが、
ちょっと素敵だなと思いました。
女の子の劣等感を、男性にこういうふうに的確に描かれるのは、
悲しいようなせつないような。
オビには「恋の奇蹟。」とあったけれど、焦点は恋愛から
ちょっとはずれているような気がしました。
コメント
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