金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

131:三浦しをん 『しをんのしおり』

2005-11-06 12:30:40 | 05 本の感想
三浦しをん『しをんのしおり』(新潮社)
★★★☆☆

何度も読み返したくなる本に好み度★を多くつけてしまう傾向がありますが、
その場で一時でも強く楽しませてくれる本というのも大事。
炸裂する妄想に大笑いさせていただきました。
凡河内躬恒までネタにして笑わせてしまうそのパワー。
この筆者、アンテナを張ってる分野が広いよな~と感心しました。
『ロマンス小説の七日間』で胸毛の話が出てきたけれど、
筆者が胸毛好きなのね……。
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130:井上荒野 『森のなかのママ』

2005-11-06 12:29:22 | 05 本の感想
井上荒野『森のなかのママ』(集英社)
★★★★☆

若い女の子の一人称でつづられているためか、
江國香織のトーンとも通じるふわふわした雰囲気。
コミカルな部分もあるのだけど、
書かれていることは『もう切るわ』と似ている。
女性関係にだらしない芸術家という男の造形が、
父親(作家・井上光晴氏)の筆者に与えた影響を思わせてしまう。
エッセイ『ひどい感じ』も読んでみたいところだ。
男性たちの個性はいまいちはっきりしないのだけど、
主人公の母娘のキャラクターはなかなかにおもしろくて楽しめました。

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