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★★★★☆
実際に身をおいたら耐えられないだろうけど、見たり読んだりする分には
女子校ものが大好きなわたし。
吉田秋生の『櫻の園』に通じるオムニバス形式の物語で、
あとがきや帯から想像したのとはまったく異なる雰囲気。
喪失と、女であることから逃れられない痛みが、三人の少女の視点から
描かれていて、全編にわたって暗い影がさしている印象。
「洪水のあとに」は、最初、ちょっと表現が大げさ?と思ったのだけど
……そりゃートラウマにもなるわ!!
少女期特有の繊細さと残酷さに男性の無理解が作用して、やるせない。
気が滅入ってしまった。