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(角川oneテーマ21)
★★★★☆
その場・その関係に対する「ふさわしさ」がわからない、
「当たり前」がわからない。
そんな「非社会性」の事例や原因、歴史を述べるとともに
現代社会の問題を提起した一冊。
大変読みやすい。
わたしは「世の中が悪くなっている」というのは
実はあちこちでそう言う人がいるからそう思い込まされているだけ、
ただの「イメージ」じゃないのかという疑いを捨てきれないので
(だって、マスコミの情報を頭から取り除いたうえで
自分の実体験としてそう感じたことはない)、
筆者の述べていることにも、裏付けとなるデータがない限りは
「本当に日本だけがそうなのか」
「本当に現代だけがそうなのか」
と疑ってかかってしまうのだけど、
理屈で説明できない何かにしたがうこと、
年功序列制や上下関係の利点には納得できる。
しかし、著者はなぜこんなにお金持ちを憎んでいるのだろうか。
謎である。