金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

17:辛酸なめ子 『女子の国はいつも内戦』

2011-02-09 23:54:10 | 11 本の感想
辛酸なめ子『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)
★★★☆☆

わたしの中ではいまいちパッとしない印象の
「14歳の世渡り術」シリーズの中の一冊。
私立女子校、公立校の女子のグループ分けとヒエラルキー、
男子や海外との比較を通して女子社会を分析する。
まあ、なんというのか、女子社会のことは女子にとっては
自明のことなので、目新しさはない。
筆者の文体のユーモアを楽しむといった感じ。
陰惨さがないのは、このレーベルの読者層を慮ったからなのか、
それとも、「ガーリーな毒」ゆえか……。
男子も、実際はもっとドロドロしてると思った。
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16:笹生陽子 『ぼくらのサイテーの夏』

2011-02-09 20:55:23 | 11 本の感想
笹生陽子『ぼくらのサイテーの夏』(講談社青い鳥文庫)
★★★☆☆

一学期の終業式の日、ぼくは別のクラスの同級生・栗田に
「階段落ち」の勝負で負けた。
対抗意識を燃やして無茶をした結果、
前歯が欠けたうえ、左手首をねんざ。
さらに夏休みのプール掃除の罰まで下され、栗田とふたり、
プール掃除に通う羽目になり……

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これも再読
表題作のほか、「きのう、火星に行った。」も収録。
笹生さんの作品は、教材や模試でよく見るので、
ムードに慣れすぎて食傷気味……というのもあり、
特に心を動かされることもなく読み終わってしまった。
再読して感じ方が変わったり新しい発見のある話もあれば、
なにも思わない話もあるなあ……。
この人の本は4冊しか読んでいないけれど、
嫌いじゃない、でも好みというわけじゃない、というところかも。
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15:椰月美智子 『十二歳』

2011-02-09 20:26:17 | 11 本の感想
椰月美智子『十二歳』(講談社)
★★★☆☆

再読
文庫落ちしてますね。

読んだ本の内容を忘れることってあまりないんだけど、
大きな事件も起こらず、日常生活の中で心が揺れ動いていく
有様を描いている、ストーリー性の希薄な話だったせいか?
「十二歳の女の子の目を通してみた日常」を描いた作品であるということと、
「うちのお父さんは(中略)私とは少しばかり気が合うのだ。
 お父さんと私の好きなものは、だいたい似ている」
というフレーズしか覚えていなかった。

初読時と特に印象は変わらないんだけど、
サンタクロースが実在しないと、児童書で書いてしまって
いいのかしら……と心配になってしまった。
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