金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『墨攻』

2011-02-11 13:52:24 | 映画の感想
映画:『墨攻
★★★☆☆

戦国時代の中国。趙と燕の国境にある粱城は
燕を侵攻しようとする趙によって攻められようとしていた。
10万の趙軍にわずか4千人で立ち向かわなければならない梁は、
思想家の戦闘集団である墨家に助けを求めるが、
墨家からは音沙汰がなく、粱王は降伏を決意する。
その直後、墨家の革離がただひとりで梁城を訪れ、
趙軍を撃退した。
兵の指揮権を与えられ、城を守る革離。
趙軍の将軍・巷淹中は革離の能力を認め、
梁城をめぐる攻防が繰り広げられる。

*************************************************

酒見賢一の小説を原作とした漫画を原作とする映画……
というちょっとややこしい関係になっているのだけど、
酒見賢一ならおもしろいにちがいないと、
公開時に気になってた映画。
小説は未読だけど、小説のほうでなく漫画を原作としているあたり、
もともとの話とはずいぶん異なってるんだろうな。

女戦士とかもう飽きたよ……と思ってたが、
やはり物語に花を添えるだけで、彼女が登場する
ストーリー上の必然性は稀薄。
彼女、はっきり言って、戦場で全然役に立ってない。
エキストラの演技もやたら大げさで、
なんだか全然作品世界に入り込めなかったわ。

そして、これだけ救いのない映画は初めてじゃないかと
思うラスト。
墨家の思想が時代の流れの中で消えゆくものだったで
あったとしても、あまりの救いのなさに呆然としてしまった。

話自体はきらいじゃなかったので、★3つ。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする