ジョージ・オーウェル『一九八四年』(早川書房)
★★★☆☆
「偉大なる兄弟」(ビッグ・ブラザー)率いる党が
支配する近未来社会。
ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務し、
党の発表にあわせて過去の記録を改竄する仕事に携わっている。
常に監視され、体制に反する思想を持つものは密告されたが最後
いつのまにか「蒸発」させられる全体主義的な社会で、
ウィンストンは現在の社会のありように疑問を抱いていた。
自らを思想犯として見張っているのではないかと思っていた
美女ジュリアに「あなたを愛しています」というメモを渡された
ウィンストンは彼女と関係を持ち、反体制活動に参加することを
決意するが……
**************************************
わたしが読んだのは、旧訳のほう。
「言語の統制が民衆の思考を停止させる」という例として
この小説が紹介されているのを読んで、興味を持ったのでした。
より言語を単純化し、語彙を減少させた「新語法」(ニュースピーク)と、
「二重思考」(ダブルシンク)によってコントロールされ、
プロパガンダに操られる民衆たち……恐ろしい。
「これは予言か?」と思えるようなところも。
話はなかなか進まないし、観念的な説明が多くて
「おもしろい!」とは思えなかったのだけど、
こういうのを読むと、昔の読書が教養たり得たのがわかるなあ。
★★★☆☆
「偉大なる兄弟」(ビッグ・ブラザー)率いる党が
支配する近未来社会。
ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務し、
党の発表にあわせて過去の記録を改竄する仕事に携わっている。
常に監視され、体制に反する思想を持つものは密告されたが最後
いつのまにか「蒸発」させられる全体主義的な社会で、
ウィンストンは現在の社会のありように疑問を抱いていた。
自らを思想犯として見張っているのではないかと思っていた
美女ジュリアに「あなたを愛しています」というメモを渡された
ウィンストンは彼女と関係を持ち、反体制活動に参加することを
決意するが……
**************************************
わたしが読んだのは、旧訳のほう。
「言語の統制が民衆の思考を停止させる」という例として
この小説が紹介されているのを読んで、興味を持ったのでした。
より言語を単純化し、語彙を減少させた「新語法」(ニュースピーク)と、
「二重思考」(ダブルシンク)によってコントロールされ、
プロパガンダに操られる民衆たち……恐ろしい。
「これは予言か?」と思えるようなところも。
話はなかなか進まないし、観念的な説明が多くて
「おもしろい!」とは思えなかったのだけど、
こういうのを読むと、昔の読書が教養たり得たのがわかるなあ。