宮下恵茉『ガール!ガール!ガールズ! (teens’best selections)』(ポプラ社)
★★★☆☆
中学2年生の日菜は、女子の世界のルールを守り、
クラスでもテニス部でも、「外され」ずにうまくやっていた。
ところが女子とはしゃべらないはずの
学校一のルックスの持ち主・藤崎翔音に声をかけられたことによって、
女子のリーダー・あゆに妬まれ、クラスでもテニス部でも
「外され」てしまう。
そんなとき、公園で会った女の子と、象のようなその母親と知り合った
日菜は、彼女たちの家へ招かれることになる。
************************************************
初読の作家さん。
中学生の世界だけを描いていたら、「そうだよね」で
新鮮味もなく終わっていたと思うのだけど、日菜のほかに
かつて女子の世界で失敗してそれを引きずり続けている大人と、
これから女子の世界へ入っていく女の子を登場させていることで
話がおもしろくなっているような気がする。
いくつになっても女子の世界のヒエラルキーはあるよな。
女子の世界で特別な立ち位置にいる、完璧なお姉ちゃんの存在も
いいエッセンスになっていた。
男がらみでいじめが始まっているので、
なにやらロマンスが発生するのかと思いきや、
主人公にまったく男っ気がない。
それも湿っぽくならなかった原因の一つかも。
★★★☆☆
中学2年生の日菜は、女子の世界のルールを守り、
クラスでもテニス部でも、「外され」ずにうまくやっていた。
ところが女子とはしゃべらないはずの
学校一のルックスの持ち主・藤崎翔音に声をかけられたことによって、
女子のリーダー・あゆに妬まれ、クラスでもテニス部でも
「外され」てしまう。
そんなとき、公園で会った女の子と、象のようなその母親と知り合った
日菜は、彼女たちの家へ招かれることになる。
************************************************
初読の作家さん。
中学生の世界だけを描いていたら、「そうだよね」で
新鮮味もなく終わっていたと思うのだけど、日菜のほかに
かつて女子の世界で失敗してそれを引きずり続けている大人と、
これから女子の世界へ入っていく女の子を登場させていることで
話がおもしろくなっているような気がする。
いくつになっても女子の世界のヒエラルキーはあるよな。
女子の世界で特別な立ち位置にいる、完璧なお姉ちゃんの存在も
いいエッセンスになっていた。
男がらみでいじめが始まっているので、
なにやらロマンスが発生するのかと思いきや、
主人公にまったく男っ気がない。
それも湿っぽくならなかった原因の一つかも。