金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『ドライビングMissデイジー』

2011-10-27 22:35:13 | 映画の感想
映画『ドライビングMissデイジー』(ブルース・べレスフォード 監督)
★★★☆☆

人種にまつわる差別意識が根強く残るアメリカ南部の町に暮らす
未亡人のデイジー。
彼女が車で事故を起こしたことをきっかけに、
彼女の息子は黒人の専属運転手・ホークを雇う。
老いても誇り高いデイジーはホークを拒むが、
ホークの明るい性格に、かたくなな彼女も
次第に心を開いていく。
衝突しながらも固い絆で結ばれていく二人の25年間を描く
ヒューマンドラマ。

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たぶん、本か雑誌で紹介されてたんだけど、
予約したのがずいぶん前だったので、
何に載ってたのか忘れてしまった。

舞台はキング牧師の時代で、黒人であるホークは
白人用のトイレが使えないし、
お金持ちであるミス・デイジーも、ユダヤ系であることで
嫌な目に遭う。
白人のミス・デイジーと黒人のホークの間にも
人種にからんだ衝突が起こる。
前半はそんな人種問題にまつわる要素が色濃く出ているのだけど、
後半には諸々の問題を超えて二人の心が強く結びついていく
様子が描かれていて、「You are my best friend」という
シンプルなセリフに心動かされる。

話自体はとにかく地味だし、
個人的な問題として「いい話」には免疫がついてしまっているので
泣けるような感動はなかったのだけど、
しみじみと「良かったな~」と思える良作。
コメント (2)
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