金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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123:桜庭一樹 『少女には向かない職業』

2011-10-05 13:31:10 | 11 本の感想
桜庭一樹『少女には向かない職業』(東京創元社)
★★★☆☆

中学2年生の大西葵は、学校では明るいお調子者を装っているが、
家では、苛立ち自らの不幸を訴える母親と、
アル中で暴力をふるう義父におびやかされ、
陰鬱な気持ちを抱いている。
夏休みのある日、目立たないクラスメイト・宮乃下静香と
出会った葵は、静香の手助けを得て
殺したいと思っていた相手を死に追いやることになる。

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まだ数冊しか読んでいないけど、なんとなく、
著者の初期の作風がわかってきた。
たぶん、「少女」とか「女の子同士」が好きで、
残酷でグロい描写もその少女性とセットなんだよね。
恋愛対象としての男の子というのもいるんだけど、
オマケというか、蚊帳の外。

スプラッタ的な展開は好きじゃないけど、
最初の殺人の過程と、終盤の
「彼女の言っていることは本当なのか? うそなのか?」
と迷うあたりは、読みながらドキドキ。
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122:森昭彦 『身近なムシのびっくり新常識100』

2011-10-05 09:38:11 | 11 本の感想
森昭彦『身近なムシのびっくり新常識100』(ソフトバンク クリエイティブ)
★★★★☆

身近にいるけれど知られていない、目に留まることもない虫たちの
生態をユーモアたっぷりに教えてくれる。
それぞれの話が見開き2ページで完結していて、
ちょっとしたすきま時間に読むのによい。
文章はやや人を選ぶかな?というところがあるのだけど、
著者の虫に対する愛がほとばしっていて、
わたしは嫌いじゃない。

基本的に虫は好きじゃないんだけど、これを読むと
外へ出たときに虫を探したくなる。
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