村上龍『五分後の世界』(幻冬舎文庫)
★★★★★
気がついたときには、見知らぬ場所を歩かされていた小田切。
彼が紛れ込んだのは、もといた世界より5分進んだ日本。
本土決戦後、日本は連合国によって分割統治され、
人口の激減した日本人は、地下に潜み、
ゲリラ兵として連合国と戦っていた。
地下の世界で、生き延びることだけを考えざるえない状況に追い込まれ、
小田切は誇りを持って戦う兵士たちと、「5分後の日本」のあり方を見て、
もといた世界とのギャップを目の当たりにする。
**********************************
おもしろかった!!
『半島を出よ』もおもしろかったけど、
苦手要素が少なかったのでこっちの方が好き。
誇りを失った現代日本および日本人に対するアンチテーゼとして
パラレルワールドの日本が描かれていて、
荒唐無稽な設定ながら引き込まれる。
決してユートピアではなく、差別もあり、限界もあり、
けれども人々は何か目指すもののために生きている。
そういう国の姿に魅力を感じてしまうのであった。
近現代史が好きな人は特におもしろく感じるんじゃないかな。
おすすめ!
★★★★★
気がついたときには、見知らぬ場所を歩かされていた小田切。
彼が紛れ込んだのは、もといた世界より5分進んだ日本。
本土決戦後、日本は連合国によって分割統治され、
人口の激減した日本人は、地下に潜み、
ゲリラ兵として連合国と戦っていた。
地下の世界で、生き延びることだけを考えざるえない状況に追い込まれ、
小田切は誇りを持って戦う兵士たちと、「5分後の日本」のあり方を見て、
もといた世界とのギャップを目の当たりにする。
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おもしろかった!!
『半島を出よ』もおもしろかったけど、
苦手要素が少なかったのでこっちの方が好き。
誇りを失った現代日本および日本人に対するアンチテーゼとして
パラレルワールドの日本が描かれていて、
荒唐無稽な設定ながら引き込まれる。
決してユートピアではなく、差別もあり、限界もあり、
けれども人々は何か目指すもののために生きている。
そういう国の姿に魅力を感じてしまうのであった。
近現代史が好きな人は特におもしろく感じるんじゃないかな。
おすすめ!