金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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NHK大河「平清盛」レビュー50

2012-12-23 20:57:22 | NHK大河「平清盛」レビュー
ああ、ついに終わってしまった……
見終わった直後はなんだか魂が抜けたようになってしまった。
視聴率のことしか言われない不遇なドラマだったけど、
こんなに毎週楽しみだった大河は久しぶりだよ!

さて、最終回の今日はやはり「ザ・ダイジェスト!」。
割と最初のほうで清盛が死んでしまい、
平家滅亡までの過程と一門の人間のその後紹介
→頼朝と義経の軋轢、義経の死
→鎌倉幕府滅亡と室町時代の交易再開
で、ばたばたっと終わった感はあるけれど、
先週のラストで清盛が幽体離脱してから
オカルト&ファンタジーなトンデモ展開になるのではないかと
心配していたので、それが外れてひと安心。

いつでもどこでもあらわれる西行が憑巫(よりまし)の能力まで身に着け、
仕事しまくりだったな。
清盛@西行による、一門への遺言タイムは途中から
「長いよ……」
と思っていたのだが、最後の
「時子、そなたがわしの紫の上じゃ」
でうるっときてしまった。
時子、よかったね! という意味で。
明子のことは好きで好きでしょうがないって感じだった清盛が、
時子に関してはそんなでもなく
(「もうお前でよい!」からのスタートだしな)、
報われない感じがしていたから。
最期の時子は美しく、深キョンの良さを再確認。
最初は深キョンが時子って合わないんじゃないかと思ってたけど、
源氏物語オタクで乙女チック、天真爛漫でおおらかなキャラクターには
ぴったりだったな。

ラストの平家一門のサービスカットに胸が締め付けられた。
あのイジケ虫で中二病、「俺は海賊王になるぞー!!」とか言ってた清盛が
あそこまで高い地位に上って、一門を引き上げたのだと思うと
言葉通り「一生を駆け抜けた」って感じがするよね。
キャラも立ち、ドラマもあり、本当におもしろかった!
ちなみに、DVD-BOXは結局買ってしまいました。

【その他いろいろ】

・西行の「銀の猫」の話、政子がちょろっと口にしただけで
 必然性がなかったような?
 エピソードを知らない人にはあれじゃなんのことやら
 さっぱりだと思うのだが……

・小兎丸はいったい何歳まで生きたんだ。

・キャラ立ちしてなかった知盛の最後の見せ場。
 重衡のへらっとした笑顔は健在。
 宗盛は哀れなほど扱いが軽い。
コメント (2)
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