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金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『高慢と偏見とゾンビ』

2019-12-03 23:37:31 | 映画の感想
2019年の映画⑨:『高慢と偏見とゾンビ』(バー・スティアーズ 監督)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

18世紀イギリス、謎のウィルスが蔓延、
感染したものはゾンビとなって人々を襲っていた。
片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は、
裕福な人との結婚を夢見ながら得意のカンフーでゾンビと戦う日々を送っていた。
そんなある日、屋敷の隣に、大富豪の騎士ダーシーが引っ越してきた。
狂気乱舞する姉妹だったが、次女エリザベスは、
初対面でみせた彼の高慢な態度に嫌悪感を抱いていた。
だが、人類とゾンビの最終戦争が勃発し、共に戦うことになった二人は、
互いの偏見に徐々に気づきはじめ、そして―。

*****************************

上のあらすじ、
「得意のカンフーでゾンビと戦う日々を送っていた」
からすでに笑える。

『高慢と偏見』のストーリーにゾンビものの要素が見事に調和。
ちゃんと原作のストーリーをなぞっているから、
なおおかしいんである。
ゾンビに対抗するため、お金持ちは日本で、
お金のないものは中国で修行をするという設定で、
どこで修行したかで階級を表してるのも笑える。
四姉妹はナイフを仕込んで舞踏会に出かけ、
求婚してきたダーシーとの喧嘩は格闘。

単独で見ると要素が詰め込まれすぎていて
「イマイチ」かもしれないけれど、
『高慢と偏見』を知っている人にはおもしろい作り。

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219:小駒勝美 『漢字は日本語である』

2019-12-03 23:23:52 | 19 本の感想
小駒勝美『漢字は日本語である』(新潮新書)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

漢字のルーツはもちろん中国だが、
現在日本で使われている漢字は、長い年月を経て、
さまざまな日本式改良が施された、わが国独自ものである。
中国にはない訓読を駆使し、送り仮名という画期的な発明を加え、
見事に日本語のなかに組み入れたのは、まぎれもなく、
日本の英知なのである。
日本ではじめて、日本語のための漢字辞典という
画期的辞典を編纂した著者による、
日本語の素晴らしさを実感できる漢字の話。

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この本にも書かれていたし、
この本を読む前に別の本でも読んだのだけど、
戦前、看板などでよく見かけた「右から左へ横に書かれた文字列」は
「横書き」ではなく「一文字ずつ改行した縦書き」だっていうの、
おもしろいよね。
 

漢字辞典は実生活上ではあまり使えないっていうの、
よくわかる。
用例を見ても、日常生活で使われている漢字の実情には
合ってないんだよね。

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218:サンキュータツオ 『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』

2019-12-03 23:16:07 | 19 本の感想
サンキュータツオ『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』(角川文庫)
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

辞書の世界がもっと深く楽しめる!

朝日新聞「天声人語」で紹介! 辞書の世界をのぞいてみよう

芸人ならではの切り口で、代表的な国語辞典を例にとりながら、
語数、品詞、デザイン、歴史、用例、語釈などから
辞書の魅力を多面的に紹介。
あなたの知らないディープな辞書の魅力がここに!

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国語辞典の歴史や、辞書ごとの語釈の違いを比べる本は
読んだことがあるけれど、辞書ごとの「哲学」や特徴、
得意分野を比較した本は初めて。

とても面白かったし、読んだらきっと
辞書を買いたくなること請け合い。

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214-217:最近読んだ本(メモ)

2019-12-03 23:15:29 | 19 本の感想
伊藤まさこ『本日晴天 お片づけ (単行本)
モチベーションは上がった。

この著者の方に限らず、主婦系の本って
重箱の隅をつつくような感情的なレビューが多い印象。
まあ、確かに中身は薄いんだけども。

勝間和代『2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム
再読。やはり『ロジカル家事』一冊で良かった。



沖幸子『美しいお家の基本
本当に基本という感じ。



林總『正しい家計管理
とりあえず使っていないクレジットカードと銀行口座は
解約したよ。



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213:森谷明子 『望月のあと 覚書源氏物語『若菜』』

2019-12-03 22:46:40 | 19 本の感想
森谷明子『望月のあと (覚書源氏物語『若菜』)』(東京創元社)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

世は平安、道長が栄華を極めている。
紫式部は「源氏物語」の人気に少々困惑気味。
そんななか、訪れたお屋敷に、瑠璃という謎の姫君を
道長がひそかに隠し住まわせていることを知る。
式部はこの瑠璃姫と道長になぞらえて物語を書きはじめたが、
しだいに現実と物語が重なりはじめ……。
瑠璃姫はいったい何者なのか?
式部が大胆にも道長に仕掛けた、雅な意趣返しとは?
「源氏物語」をめぐる謎を解き明かす平安王朝推理絵巻第3弾!

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『千年の黙 異本源氏物語』から始まる三部作の3作め。

前作よりも読みやすく、一気読み。
「玉鬘」十帖や「若菜」がどういう意図で書かれたものなのか、ということを
独自の味付けで描いた物語。

楽しかったし、貴族社会を支えているや地方の人間に
スポットをあてて問題提起しているのは新鮮だったけど、
個人的には、2作目も3作目も
もう少しコンパクトにまとまっていると好み。

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