金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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221:澤村御影 『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』

2019-12-13 19:05:46 | 19 本の感想
澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』(角川文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

嘘を聞き分ける耳を持ち、それゆえ孤独になってしまった
大学生・深町尚哉。
幼い頃に迷い込んだ不思議な祭りについて書いたレポートがきっかけで、
怪事件を収集する民俗学の准教授・高槻に気に入られ、助手をする事に。
幽霊物件や呪いの藁人形を嬉々として調査する高槻もまた、
過去に奇怪な体験をしていた―。
「真実を、知りたいとは思わない?」
凸凹コンビが怪異や都市伝説の謎を『解釈』する
軽快な民俗学ミステリ、開講!

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よくある題材・テイストではあるんだけども、
高槻先生のキャラがいいよねえ。
そして、うまく情報をちりばめていて、
興味を引っぱっている。
短編のひとつひとつは怪異ではなく人間のしわざ、
でもメインのふたりの過去に関する謎はオカルト、
という設定なのかな?

しかし、いくら残念な人だとはいえ、
ずいぶん年上の、しかも准教授を「あんた」と呼び始めた主人公には
反感しかない。
最低限の礼儀は守ろうよ。

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220:三秋縋 『三日間の幸福』

2019-12-13 18:54:55 | 19 本の感想
三秋縋『三日間の幸福』(メディアワークス文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。
寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、
そのせいだ。
未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、
僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。
空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。
彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、
俺の寿命は二か月を切っていた。
ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。

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途中までは、
「同じ著者の『スターティング・オーヴァー』と同じオチかな?」
と思ってたんだけど、ちがったのでほっとした。

たぶん、一般的にはおもしろいんだと思う。
しかし、自分とは根本的に合わない。
『スターティング~』で薄々感じていたのだけど、
これで確信した。
設定は純粋におもしろいと思うんだけど。

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