金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

73:ヴァーツヤーヤナ原作 『カーマ・スートラ ─まんがで読破─』

2018-10-21 20:13:14 | 18 本の感想
ヴァーツヤーヤナ 原作『カーマ・スートラ ─まんがで読破─』(イースト・プレス)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

人間には愛の知識が必要である

1000編にもおよぷ古代インドの性愛論『カーマ・シャーストラ』のうち、
もっとも古く重要な文献とされている
インド3大性典のひとつ『カーマ・スートラ』。
「カーマ」とは「愛」のことであり、
人生に「愛の研究」の重要性を説いている。
人々を魅惑し続け、歴史資料としても価値の高い「愛の教典」を漫画化!

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大学時代、インド哲学の講義でその存在を知った「カーマ・スートラ」。
まさか詳細な内容に触れる日が来ようとは……!

セックスの指南書なのかと思っていたのだが、
そればかりではなく、心魅かれる異性にアプローチする方法や
家庭内の平和を保つ方法など、大真面目に「愛」について考え、
指南している。
そして、原典はどうなのかわからないけれども、
ドラマ仕立てになったこの漫画では
思ったより女性の立場を尊重していて、
「互いを大切にしてよりよい関係を作っていこう!」
と現代にも通用するスタンスで話が進められているのが意外だった。
(人妻は口説いていい相手になってたりするけど)

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おでかけの記6:東山珈琲店

2018-10-21 20:12:34 | おでかけの記
東山公園駅の地下鉄の改札から、
地上に上がる階段の途中にある店。
外からは目につかないけれども、
おばあちゃんたちでにぎわっていた。

店内はアンティーク風で、おしゃれ。
明太子カルボナーラのセットをチョイス。







わたしの嫌いなきのこが入っていたのは誤算だった……。

カルボナーラはあまり好みの味ではなかったし、
席数も多くはなく、混みあっていたせいで
ゆっくりできる雰囲気はなかったけど、
東山動物園の帰りにちょっと寄るにはいい感じ。
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72:夢野久作 『ドグラ・マグラ ─まんがで読破─』

2018-10-16 10:21:48 | 18 本の感想
夢野久作 原作『ドグラ・マグラ ─まんがで読破─』(イースト・プレス)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

僕はいったい何者なんですか!?
大正末期の九州大学精神科病棟。
記憶喪失の青年と彼を見守る法医学教授。
青年の脳裏に眠る迷宮入りの怪事件を巡り、
精神科教授が謎の死を遂げ、
怪奇なる因縁に彩られた殺人事件が次々と巻き起こる。
怪奇と幻想の色濃い作風で名高い夢野久作の代表作。
「これを読むものは一度は精神に異常をきたす」
といわれる伝説の奇書を漫画化!

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原作は未読。
「読むと精神に異常をきたす、日本三大奇書の一つ」
くらいの知識しかもっていなかった。

原作はいろんな解釈が可能であるらしいのだけど、
この漫画版は、そのうちの一つの解釈を採用しているとのこと。
今読んでも古さを感じないおもしろさ。
わざとレトロな雰囲気を出した現代小説としても
普通にありそうだった。
「んん? どういうこと??」
という疑問は残るのだけども、
それに不快感を感じることはなく、
なんだかよくわからないけど魅力的、といった感じ。
原作を読むのは相当骨が折れるらしいので、
全体の筋だけでもおおざっぱにつかんでおきたい人には
おすすめ。

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71:新渡戸稲造 原作 『武士道 ─まんがで読破─』

2018-10-16 10:05:51 | 18 本の感想
新渡戸稲造 原作『武士道 ─まんがで読破─』(イースト・プレス)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

世界が評価した日本人の魂!
「太平洋の架け橋」として、その使命に殉じた国際人・新渡戸稲造が、
日本の倫理観を英文で紹介した
「武士道(Bushido:The Soul of Japan)」
は、当時の米国大統領ルーズベルトなど世界の知識人から評価され、
海外におけるサムライのイメージを決定づけた。
「義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉」……
日本が世界に誇る精神を著した名著を漫画化!

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原作は未読。

宗教教育を行っていないのに、どうやって道徳を教えるのだ、
と海外で問われ、日本人の道徳規範のもとになっているものは何か、
と考えたところ、それは武士道だったのだ――と思い至る……
というのが導入部。

新渡戸自身が武士の家系だったから
そうなるのもやむなしなのかもしれないが、
武士の人口の比率はそんなに大きくなかったはず
(地方によって差はあるだろうけど)。
その美学のようなものが
日本人全体の規範になっていたのかという点には
疑問があるけれども、
そこはダイジェスト版の漫画なので
原作にあたってみないことには何とも言えないか。

このシリーズは概略をつかむのには便利。

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70:夏目漱石『吾輩は猫である―まんがで読破』

2018-10-13 18:48:33 | 18 本の感想
夏目漱石 原作『吾輩は猫である (まんがで読破)』(イースト・プレス)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

英語教師・珍野苦沙弥の家に住みついた一匹の猫。
自らを「吾輩」と称し、発達した知識を持つ名無し猫が、
自身の視点から見た人間世界の滑稽さや、
珍野家を取り巻く個性的な人物たちの生態を面白おかしく、
鋭く風刺的に批評してゆく…
夏目漱石の処女小説であり、出世作ともなった
近代日本を代表する不朽のユーモア小説を漫画化。

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原作は既読。

『吾輩は猫である』って、本当に不思議な小説だなあ。
出だしは有名すぎるのに、あらすじを説明しようとすると
それができないという……。
原作読んでるのに、覚えていたのは最初と最後だけで、
中盤、筋はあってないようなものだから、
まんがで読んでも、断片的に
「ああ、こんな場面もあったような……」
とうっすら思いだす程度。
そしてこの漫画も、
読んだ端から忘れていきそう。

ダイジェストになっているので
原作小説の言い回しのおもしろさなんかは
十分には再現されていないんだけど、
ぼんやりしたストーリーであることや
雰囲気はつかめる漫画になっている。

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69:まはら三桃 『疾風の女子マネ!』

2018-10-13 13:31:30 | 18 本の感想
まはら三桃『疾風の女子マネ!』(小学館)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

高校陸上部で選手と共に戦う女子マネ物語。

男子4×100mリレーが熱い!
爽快!感動!!の高校陸上部青春物語!

“いい男狙い”で運動部マネージャーを志望した女子高生、咲良。
そんな彼女が、ある男子の走る姿に思わず目を奪われ入部した陸上部。
ひとめぼれの彼はリレー選手だった――。
敏腕で厳しい先輩マネージャーと行動を共にするにつれ、
描いていたマネージャー像を覆され、その存在意義に目覚める。
咲良自身のおごった感情との葛藤、部員たちとの衝突などを通し、
大きく成長していく姿を、痛快かつ颯爽と描いた青春物語。

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先輩から借りたもの。
次の入試にいっぱい使われそうだな~。

毎回文句言いつつ、わたし、この作家さんの本
結構読んでるね……。
これまで読んだ中で、いちばんよかったかもしれない。
「題材はいいんだけどね……」
というのがいつもの感想なんだけど、
今回はややキャラ小説よりになっていて、
「もう少しこのキャラたちとその関係を見ていたいな」
と初めて思えた。

「ひとめぼれした彼」との恋が展開していくかと思いきや、
あっさり幻滅し、また別のメンバーにときめくも幻滅……
と主人公の恋愛が展開しないところがおもしろいし、
恋愛の甘酸っぱさは別のキャラクターでちゃんと味わえる。
そして、何よりよかったのは先輩マネージャーである直のキャラ立てで、
クールな彼女と主人公が打ち解けていく過程にキュン
恋愛がらみではなく、マネージャー業というものを真正面から取り上げたのも
めずらしくて◎。

以下、性格の悪さがにじみ出たコメントなのは百も承知だが……

隣に人がいるのに、過去を思い出して
ひとりで「うわーっ」とかわめいたりうめいたりする行動って、
「事情を聞いてくれ」といわんばかりで鬱陶しいよな!
周囲のキャラクターが「どうした?」と訊くシーンを目にするたび、
「優しいね!」って思っちゃう。


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68:尾崎友吏子 『ミニマリストの持ちもの帖』

2018-10-13 13:19:28 | 18 本の感想
尾崎友吏子『NHK出版 なるほど! の本 ミニマリストの持ちもの帖―家族5人 これだけで暮らしています (NHK出版なるほど!の本)』(KADOKAWA)

【Amazonの内容紹介】

「何が本当に必要なモノか」が、見えてくる一冊

台所用品、住まいの品、衣類、そして家族のモノ──
働く母であり人気ブロガーの著者が紹介する
「これだけは必要」なモノたち。
夫と男の子3人と共に、シンプルかつ快適に暮らす極意とは。
ミニマリストが「残したモノ」たちには、
家をすっきりさせるための数々のヒントがあった!

**************************************************

精読していないので好み度★はなし。

いらないものを処分したいという気持ちはあるけど、
もう、この手の本から得る物はないな……。
刺激を受ける時期はとうの昔に
過ぎてしまった感。

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67:コクヨ株式会社 『たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術』

2018-10-12 13:34:23 | 18 本の感想
コクヨ株式会社『たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術』(KADOKAWA)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

アイデア、メモ、議事録、資料…
結果を出すノートに変わる、100のコツ。
日本一ノートを売る会社のメソッド、全公開!
今持っているキャンパスノートですぐできる!

**************************************************

以前、同じシリーズのこれを読んだので、
だいたい中身の予想はついたのだけども、
特に印象に残るような情報はなし。
すでに自分なりの記録やネタ出しのスタイルを
確立している人には目新しい内容はないだろうけど、
ふだんノートを使いこなせていない&
アウトプットの習慣がない人には
役に立つかも?

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おでかけの記5:天白図書館

2018-10-08 19:20:26 | おでかけの記
県外に行こうとしていたのに、
ここに行くことになってしまった不思議。

早起きして日帰りで県外に行こう!
→寝坊した。県外は日をあらためて……
→行ったことのない図書館に行こう
→あれ、乗るバス間違えた
→植田に着いちゃった……近くに図書館あるかな?
→バスを乗り継げば天白図書館に行けるか

という流れ。

そんなわけで成り行きで行くことになった天白図書館。
マンションの一階に入っていて、
これは初めて見るタイプの図書館。
きれいで蔵書の多い図書館が下に入っているマンションがあったら
ぜひ住みたい。
天白図書館は古くて、こじんまりしてて座席数も少ないんだけど、
自分の興味ある分野の本には
初めて見るものが多くあって結構好きな感じ。
名古屋市内の図書館は、
図書館同士で本の取り寄せができるんだけど、
そもそも存在自体を知らない本は取り寄せもできないから
いろんなところへ行くと収穫が多い。

ランチは駅近くの「エスニークス」。
ここは5度目。
新しいお店を開拓しようと思いつつも、
サンドイッチの誘惑に抗えなかった……。
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66:似鳥鶏 『理由(わけ)あって冬に出る』

2018-10-06 19:29:40 | 18 本の感想
似鳥鶏『理由(わけ)あって冬に出る』(創元推理文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい―
吹奏楽部は来る送別演奏会のため
練習を行わなくてはならないのだが、
幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。
幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、
葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、
予想に反して幽霊は本当に現れた!
にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは?
コミカル学園ミステリ。
第16回鮎川哲也賞佳作入選、期待の新鋭のデビュー作。

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ライトな学園ミステリーだということで期待していたのだけど、
「あれ??」と肩透かし。
慣れない電子書籍で読んだせいなのかな。

謎解きやトリックにまったく興味が持てず、
しかもキャラ小説としても作中世界に入っていけなかった。
キャラクター同士のかけあいは面白いんだけど、
「これはシリーズの途中から読んでしまったのだろうか」
と戸惑うほど、自分の中でキャラを構築する間もなく
登場人物がどんどん出てきて話が進んでいく。
何人か面白いキャラもいたんだけどね。
シリーズを読み進めていくうちに
印象も変わるのだろうか。
「はまればおもしろい」のがわかっているだけに
はまれなかったのが残念。


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