金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

33:河村恵利『平安ラブロマン1 此の花選び』

2021-02-06 08:29:23 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

時は平安時代。
惹かれあいながらも叶わぬ切ない恋たちを描いた、
歴史絵巻傑作集!! 
表題作「此の花選び(このはなえらび)」のほか、
「夙夜(しゅくや)」
「韓紅(からくれない)」
「有明月(ありあけのつき)」
「夜さりの月(よさりのつき)」
「残の月(のこりのつき)」
を収録。

***********************

大好き院政期。
いずれも悲しい結末……。
河村先生のお話、幼なじみ設定が多いんだけど、
幼なじみは正義だから仕方ないね。

知らなかった人物にスポットライトを
あててくれていてよかった!

「夙夜」
藤原季通と待賢門院璋子 

「此の花選び」
藤原忠通と妻・宗子、璋子との縁談

「韓紅」
鳥羽天皇の二の宮とその乳母

「有明月」
西行と春日局

「夜さりの月」
三条局と乳母の息子

「残の月(のこりのつき)」
待賢門院璋子の呪詛疑惑から死まで

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28-32:最近読んだ漫画

2021-02-05 16:29:00 | 21 本の感想
★★★☆☆

あまり期待していなかったのだけど、
思いがけず面白い。
15歳差というのが珍しくていいね。


★★★☆☆
ほんわか、ときどきキュン。
料理がしたくなる。
先が気にならないけれど、そのぶん、
「前に読んだらところまでの話を忘れたから、
 もう一度読み返さなきゃならない」
という面倒くささがなく、気軽に読めていいかも。


わかりやすい拒否反応ではなく、
「理解しなければならないと努めるけれど、理解できない」
とか
「本人は理解があるつもりだけど、とんちんかん」
な人々との齟齬のほうがしんどいのかもなあ。


★★★☆☆

これは人気が出るのはわかる。
題材は今までにありそうだけど、実は
身近なエンタメにはなかった、という妙。
しかし、まったく別の畑から来た素人でも、
書類選考通っちゃうのか。  

コメント (3)
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27:河村恵利『追風用意の君』

2021-02-05 11:35:16 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

婚姻が政略で行われていた戦国期の大名家にあって、
自分の想いを守り通した若き男女たちの恋物語。 
表題作のほか「落照」「団雪」「芦の原」
「追分」「起請」を収録。

***********************
追風用意
〘名〙 通りすぎたあと、よいかおりが漂うように、衣類に香をたきしめておくこと。 
(精選版 日本国語大辞典)

なんだって! 初めて知った!

今回は戦国は戦国でも、里見・佐竹・葦名……と
題材がかなり地味。
有名どころとして伊達も出て来るけど、メインではないしな。
里見も「八犬伝」で知られてるけど、
家としてそこまで注目されているわけでもないものね。
それでも尼さんになったお姫さまをおっかけてきて
妻にするとか、ときめきマックスだよ。

「追風用意の君」
里見義弘と足利義明の娘

「落照」
正木信茂と里見義弘の妹

「団雪」
佐竹義宣とその妻・那須御前

「芦の原」
佐竹義宣の弟である結城義広と
その妻・岩姫

「追分」
伊達政宗とその弟

「起請」
葦名盛隆とその寵臣

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26:瀬下猛『ハーン ‐草と鉄と羊‐〈1〉~〈3〉』

2021-02-04 11:49:13 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

蝦夷地に住んでいた源義経は、
兄・頼朝から追われていた。
船に乗り込んで逃げようとしたが、
その船は難破、着いた先はだだっ広い大陸。
彼は復讐に囚われた人生を捨て、
新たに生きることを決意した。
裸一貫! 
土地、人種、しがらみ。
義経はすべてを飛び越え、
曲者だらけのユーラシア大陸を駆け廻る! 
そして人類史最大の支配者になることができるのか!?

***********************

タイトルからチンギス・ハーンの話だろうとは
予想がついたのだけど、
真面目に「義経=チンギス・ハーン」説をやっていた。
絵がすごくうまい。
武芸と知略で成り上がり、女にもモテます! という
青年誌らしい色もあるけれど、ストーリーにはワクワク。
「今ごろこの説……?」という序盤での危惧も
吹き飛ばす勢い。
モンゴルを舞台にした物語は数作しか読んだことがないから、
社会の構造や周辺国との関係など前提知識が少なくて
設定がスムーズに頭に入ってこないけど、
続きが楽しみ。

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20-25:最近読んだ漫画

2021-02-03 11:04:27 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

不倫相手と夫にヘイトが向かうように描いて
読者にヒロインに対する同情を抱かせつつ、
「実はヒロインも、単純な被害者ではなさそうだぞ?」。
うまく興味を引っ張っている。
続きが気になる~。

そういえば『青春しょんぼりクラブ』、
電子書籍のストアを替えたのを機に、
買わなくなっちゃったんだった。
ヒロインがモテだして「それは望んでない!」に
なっちゃったのよね……。
可愛い世界。


★★★☆☆3.5

絶対に好みじゃないし、先を読めば読むほど
不快になる予感しかしないんだけど、
続きがすごく気になる……!


★★★☆☆3.5
 
これは絶対、漫画じゃなくて
音声のついているアニメとか実写のほうが
おもしろくなる気がする。
とりあえず城花マキエさんが
『無限の住人』の乙橘槇絵に関係あるのかどうか、
猛烈に気になる。
 
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18-19:天樹征丸・さとうふみや『金田一37歳の事件簿(1)・(2)』

2021-02-02 09:57:32 | 21 本の感想
天樹征丸・さとうふみや『金田一37歳の事件簿(1)・(2)』
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

数々の難事件を解決した天才高校生・
金田一一(きんだいちはじめ)は、
37歳のオッサンになっていた。
PR会社で働く金田一は、上司の命令で
離島リゾートのイベントを担当することに。
なんとその島は、3度も殺人事件が起きた
”オペラ座館”のあった歌島だった!
「もう謎は解きたくない」と思っている金田一は、
何も起きないことを祈りつつ上陸。
しかし、そんな彼を嘲笑うかのように
歌島にファントムの笑い声が響くのだったーー。

***********************

ミステリーはあれこれスピンオフが作れていいなあ。
顔が高校生のときとほとんど変わってないし、
37歳という設定も、1・2巻の時点では
「本編が終わってしまっているけど、
 まだ読者は引っぱれるから」
というスピンオフを作るための事情とか思えない。
ただ、一応、
「高校生のときならバシッとやれたことが、
 会社員としての立場で顧客や取引先に気を遣わねばならず、
 やれない」
という37歳相応の本編との差異は作られていた。
 
というか、主人公が就職していることに驚きだよ……。
探偵かフリーターやってると思ってたよ。

序盤のエッチなハプニングには
「このご時世にこれ……?」
と辟易したのだけど、ちゃんと伏線になっていた。
(しかし、「悪気はない」が免罪符になると思っている
 主人公、大人として駄目すぎでは……)

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16-17:二ノ宮知子『七つ屋志のぶの宝石匣(1)・(2)』

2021-02-01 09:43:15 | 21 本の感想
二ノ宮知子『七つ屋志のぶの宝石匣(1)・(2)』
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】
あの大ヒット作『のだめカンタービレ』の二ノ宮知子最新作!  
テーマは「宝石×質屋」!! 
 東京下町の老舗・質屋を舞台に、 
宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶ(しのぶ)と
イケメン宝石外商・顕(あき)が織りなす、
キラッキラの人間ドラマ。
新・二ノ宮劇場の開幕です!!

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さすが大ヒット作を持つ作者、
1巻の序盤からすでに面白い。
キャラの立て方、ストーリーテリング、
ギャグの間、すべて安定している。

電子書籍の無料公開って、
無料分しか読まない人も多いだろうけど、
こういうぐっと引き込むパワーがある作品だと
吉と出る場合の方が多いだろうな~。

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