すでに制度は始っているとはいえ、民主、共産、社民、国民新の野党4党が参院に共同提出する「後期高齢者医療制度廃止緊急措置法案」の原案が8日、明らかになった。今年度いっぱいで新医療制度を廃止し、09年4月から、新制度導入以前の老人保健制度に戻すものらしい。ただ、制度を戻せば、新制度で負担が軽くなった一部の高齢者には逆に負担が重くなる恐れがある上、現行制度に替わる抜本的な医療制度改革のビジョンを示していないため、与党から「無責任」との批判が出る可能性もある。6月上旬に参院での可決を目指すそうだが、批判が強い新制度の廃止法案を衆院で与党に突き付け福田政権を揺さぶる狙いであろう。ただのパフォーマンス倒れか?