最近、硫化水素ガスで自殺をはかるケースが多いようだ。でももし病院に運びこまれた場合、医療費は医療保険の適用にはならない。それは「自殺」という行為が公序良俗に反するためである。したがって自費請求されるのが本来の姿だが、何かしらの「精神科的病名」をつけて疾病として保険請求してしまうことがほとんど。本人に対し自費請求しても払え(わ?)ないし、自費請求にして経済的負担をかかえても、次回の自殺企図の抑止力にはつながらない。つまり自殺という行動形態は世の中では観念的にも経済基盤的にも認知されたものではない。