吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

詐欺師 その4

2017年05月11日 05時46分18秒 | 日記
 詐欺師はそんなこと知らないので院長の名前を出せば詐欺師は自分の意見が忖度されると勘違いしているのである。この詐欺師は「おれはここの病院の院長を良く知っている」と言いったが、その名前を出せば現場の医者が忖度するだろうとこちらを「安く見た」ことにイラッとしたのである。
 思わず自分も言い返した。
「あ~そうですか、それはよかった。でも貴方より私の方がもっとよく院長先生のこと知っていますよ。わたしもよく病院の宴会では院長先生と飲みながらお話良くしていますけど」と言った。でも自分のこの話は嘘ではない。

「さあ、では内視鏡室行きましょうか?」と行ったら今度は「いや、待ってくれ院長にちょっと電話させてくれ」と言い出した。
 救急外来の廊下の奥には公衆電話があった。そこでその詐欺師は電話をかけ始めた。でも演技である。電話などかけていないのは見え見えである。
 わざと大きな声で「あ~お世話になっています、実は・・・というわけで病院に居ます、ハイ・・・、ハイ・・・、じゃあ、そのように伝えますので」といって受話器をおいた。
 
 そしてその詐欺師は「院長先生から内視鏡は明日にするよう伝えてくれと言われました」と・・・。そんなこともちろん院長がいう訳がない。医療の現場を知らない者の言動はいくら詐欺師とはいえトンチンカンなのである。