吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

入所者がおやつ詰まらせ死亡、介助の准看護師に有罪判決 その4

2019年08月31日 06時29分30秒 | 日記
 今回ぞっとしたのは、この裁判が刑事裁判だったことである。
 通常このような場合だと家族が現場での対応に疑問をもって裁判を起こすことはある。それは民事裁判であるが、今回は家族は何も起こしていない。もちろん家族がどのようにとらえているかはわからないが、もしかしたら「施設には面倒のかかる身内のお世話をお願いしてすみませんでした。とても家では看きれなかったので(亡くなったとしても)本望だと思います」という場合もあるかもしれない。(あくまで仮定だが)
 認知症の親の面倒を見ている人は猛烈なストレスであろうし自身も体調を崩してしまう、いわゆる「共倒れ」の話をよく聞く。家族にしてみれば認知症の家族のお世話は大変な労働力を必要とする。もしそれを施設で肩代わりしてくれるならありがたいと思うであろう。