吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

中国コロナウイルス 余波11

2020年02月19日 06時31分48秒 | 日記
 今回の場合、大量の「出待ち待機」の救急車である。緊急患者(緊急病態)は一人もいない。緊急搬送の必要はない。通常走行でよいはず。感染対策をした普通車や寝台車でいいのである。
 まず自治体消防がこれだけ救急車を出したその超法規的理由を知りたい。もしもこの出動にOKを出したこの自治体消防の権限者が、他の行政からの「お願い」ということで一肌脱いだなんて男気でも感じていたなら勘違いもはなはだしい。
 昔、これよりも緊急度が若干高い患者の搬送を依頼しても、頑として受け付けてくれなかった経験をもつ自分としては納得がまったくいかない。
 TVのレポーターが「救急車の中には各病院の救急車、そして普通のバンや寝台車も見られます。救急車ではなくてもいいんでしょうか?」と馬鹿なことを言っていた。
 普通の車でいいのである。むしろ自治体の救急車が多数参集することのほうに違和感を覚えてくれなくては困るのである。あんな映像みせられ「救急車でなくてもいいんでしょうか」なんていってるようでは、今後いつまでたっても救急車の適正利用を市民に啓蒙なんかできるはずがない。